「ねぇ、?」

「んー・・・?何?」

「いつまでも一緒にいようね?」

「うん。一緒にいようね。」

「好き。」

「うん。好き。」




LOVE SONG 1




俺はが好き、も俺が好き。
俺はそう思ってた。
でも、俺たちの時間はいつの間にか止まってしまった。
どうして気づかなかったのだろうか・・・はずっと悲しそうな顔をしていたのに・・・
いや、気づいてたんだよね。
でも、わざと気づかないふりをしてた。
「なかなか会えないから寂しい」って言ってたのに「仕方ないじゃん」で返してた。
ごめんね・・・でも、もう遅い?俺の過ちってもう消せないんだよね。
ごめんね、
すごくすごく君が愛しいよ。
胸が痛くなるくらい愛しいの。



―どこにいるの?会いたい・会いたい・会いたい・・・。



家に一人でいるのが辛くなって仁のところに行くことにした。
誰かに話さないと気持ちに押しつぶされそうで。





__________






今日は歩きたい気分だったかえあ歩いていくことにした。
心の中に少しだけに会えるような気がしたんだ。
でもそんなのただ『思ったこと』でしかなくて、胸がどんどん痛くなる。



―会いたい・・・会いたいよ・・・・・・。






__________







「大丈夫?やばくね?」

「ヤバイ。」

「ありゃ素直。」

「だって・・・俺はすごくが好きなんだよ?なのに・・・」

「なんでちゃんはいなくなっちゃったのさ?」

「多分なかなか会えないからだと思う。」

「仕事じゃん。」

「本当に少なかったんだ。俺と仁よりも少ないの。」

「ソレってたいして少なくねぇじゃん。」

「少ないよ。今日会ったの久々でしょ?」

「4日ぶり。」

「耐えられる?仁ならさ。」

「彼女と?」

「うん。」

「・・・・ム・リv」

「でしょ?」

「だからコレが原因って事ね。」

「うん。」


仁と話してる時は胸はあんまし痛くなくて、ちょっと助かった。
来て良かったなって思う。
いつもなら普通にのろけばっかなのに今日は気を遣って全然話さないし、こういうときは本当ありがたい。


「今日はピーの話し聞くからさ、いつも聞いてもらってるし?」

「ありがと。」


仁にどの範囲まで話そうか・・・
なんか話してたら好きが溢れそうで怖い。
でも、きっと少し楽になる気がする。
だから仁がどこまで聞いてくれるかわかんないけど話そう。





____________






「また会えると思う?」

「会えんじゃね?道とかで。この辺狭いよー。」

「そう?」

「うん。つーかお互い会たいって思ってれば絶対会える!!」

「そういうもん?」

「そういうもん。俺、馬鹿だし、彼女のこと怒らせてばっかだけどさ、やっぱ会いたいときは会えるし、今も仲良くやってるわけだし?ピーは俺より確実に大人っぽいんだから平気だって。」

「後半よくわかんないけど、なんか仁がまともに見えた。」

「俺はいつだってまともですー!!」

「あはは。」


今日まともに笑ったのは今がはじめてかも。
やっぱ好きなんだ。がすごく好きなんだ。



―いつかまとどこかで会えたらさ・・・



「やり直したい。」

「言うと思った。」

「え?」

「だって好きでしょ?」

「うん。すごく好き。」


やり直せるならやり直して・・・そして今度は何があっても絶対離したりはしないように・・・
俺にとっては一番なんだから。


ちゃんさー何が不満なのかねーピーなんか俺に比べたら問題なく見えるけど・・・」

「だから、会えないからだって。」

「それはさ、ピーも精一杯会おうとしてるんでしょ?」

「微妙。」

「そこで微妙って言っちゃ駄目だって。」

「そっかなー・・・兎に角俺の中ではは一番なの。よりもいい女性はいないの!!」

「は?!言っとくけど一番いい女は!!」

「俺にとってだから!!」

「ん・・・でもさ・・・それをちゃんに行ってたらどっか行っちゃったりしねぇじゃんか。」

「今気づいたの。」

「遅ッ!!」



よりもいい女性はいないの。
今頃気づいてもすごく遅いけどさ・・・だけどさ・・・
気づいたから・・・だからもう一度戻ってきてよ。


「そんな顔で明日の撮影に望むんですカー?」

「明日もオフだから・・・」

「あーそう?俺明日撮影あるからさ。」

「ごめんね?せっかく彼女と会える日だったのに来て。」

「別に。大丈夫だし。今日は向こうは学校なの。学生って大変だよなー。」

「俺も学生だけど?」

「学校行けば?」

「土曜だから。」

「単位大丈夫かー?」

「ヤバイ・・・と思う。」

「兎に角大丈夫だろ。会いたいなーって思ってなさい♪」

「仁、本当にありがとう。」

「あいあいv」

「じゃぁね。」

「じゃぁなー。」






____________







家に帰ってマッハで寝た。
仁の存在がすごくありがたかった。



―もう一度傍にいてくれないか・・・?









NEXT


あとがき。

言い訳を言いますと、仁を出したかっただけです。
はい。
仁は打っててとても楽しいデス。
この曲見たとき、あー・・・・コレは一話じゃ無理だ。と思いました。(笑
現に無理でしたし。
彼女冒頭の部分にしか出てないよ。
しょっちゅう名前は出てるけど。
あは。
ではここで。
次回の予告、次回は仁は出ません。(笑
読んでくださりありがとうございました。

瀬陰暗鬼