ちゃんと返事しなくちゃいけないのに・・・。










参拾参










アレンの告白に戸惑う自分がいて、凄く情けない。
自分のこと、自分の気持ちに自信がもてない。

本当に神田の事・・・


リナリーに言われた言葉が心の中で引っかかる。

未だに悩んでいることがある。





ちゃん、休憩していいよ?」

「いえ、もう少しこの資料、整理させてください。」





仕事をしている間は少しでも楽になる。
余計なことを考えなくていい。





さん、怪我人、エクソシストお願いします。」

「え、は、はいっ!」





任務に出ているエクソシストは知らない人ばっかりだったと思う・・・。





「神・・・田・・・」





何でここに・・・?
それに、全く怪我してないじゃない。





「何でここにいるの?」

「しらねぇ。」

「怪我は?」

「ねぇ。」

「怪我って聞いたんだけど?」

「勝手に勘違いしやがった。」

「・・・そう・・・。」





じゃあ、何でここに・・・?
わざわざ何でこんなめんどくさいところに・・・。





「何でわざわざ?」

「モヤシのことどうすんだ?」





モヤシって・・・アレンのことか。





「何でそんなこと聞くの?神田には関係ないじゃない。」





そう、私の問題だ。
私の問題なんだから神田が聞くのはおかしい。

でも、神田は無言のままだ。





「私、アレンのことは弟みたいとしか思ってないよ。」





そう言ったら、無言のまま神田はどこかに行ってしまった。

本当、何で来たんだろう。





。」

「あ、アレン・・・」





もしかしてさっきの聞かれた!?





「立ち聞きしてすみません。さっきの、本当ですか?」





嘘はつけないし、つくつもりはない。





「うん。ごめんなさい。気持ちは嬉しかったわ。でも、弟みたいとしか思えないから。」





アレンはにっこり笑って知っていましたと言った。





「でも、諦めませんから。に恋人ができるまで絶対諦めません。(まあ、恋人ができても諦めませんけど。)」





どうして私なんかを好きって言ってくれるんだろう。

好きな人は好きって言ってくれないから・・・きっと。





「アレン、ありがとね。」

は笑ってたほうがいいです。困らせてすみませんでした。」

「ううん。」





僕、これから夕食なんでと言って、アレンは去っていった。

私は少し怖くなった。


私がアレンの立場だったらきっとあんなふうに笑っていられない。



神田に自分の気持ちを伝えることなんてできない。




アレンはかっこいいよ。










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反省。

ユウちゃん、なんかアクション残そうよ。(ぼそり。
でも、そんな君が大好きだ。
アレンさっぱり綺麗に振られてくれてありがとう。
これからもじゃんじゃん攻めてくれ。(ぇ

瀬陰暗鬼