また仕事が増えたさ。










参拾弐










「で、アレンに告白されたと?」

「う、うん。」





アーレーンー!!
何でいい感じのとこを邪魔してくれちゃうんさ!!

俺の努力が水の泡さ!!!!!!





「私、アレンはリナリーと仲良いし・・・」





それはないさ。
コムイがいる限り、それはないさ。





はさ、ユウが好きなんでしょ?ならアレンは・・・」

「でもね・・・神田は任務命だから・・・」





どこまで鈍いんさ!?

任務命だけどさ・・・のこと好きじゃなきゃ、助けたりしないさ。
だって、あのユウだよ!?





「でも、ユウは好きな人いるって言ったんでしょ?任務だけって訳でもないさ。」

「そっか・・・好きな人いたんだった・・・」





きゃー!
俺、余計なこといっちゃったさ!!

ってか、ユウが好きな人いるなんて言ったのが悪いんじゃん!!
ユウめー・・・。





「アレンと付き合うこと考えてる?」

「いや、それはないの。アレンって弟みたいでしょ?ただ、このまま好きでいていいのかな・・・って。」





弟ね・・・。
ドンマイッ!





「もう、思うようにするしかないさ。でも、白黒はつけなきゃだかんね?」

「うん。それはもちろん。ラビ、ありがとう。私、アレンに会いに行かなくちゃ。」

「行ってきな、行ってきな。」

「それじゃあ、私、医療班に行くから。」





も結構仕事命だと思うさ。

さーてと、ユウのところに行かなきゃなー。










*








「ユーウッ!」





シャッキーン!





六幻が、髪にかすったさ・・・。





「ファーストネームを呼ぶなといってるだろ・・・」





いつも以上にこっわいなあ・・・。





「まあ、まあ、ここは穏便に・・・。のこと聞きにきたんさ。」





って名前を出したら六幻が離れていった。





「アレンに告白されたんだってさ。」

「知ってる。」





ぶっすーとして、本当お子様なんだからっ♪

でもこれ言ったら刀の錆になるさ・・・。





「ユウもアレンになんか言われた?」

「モヤシのやつ・・・。」





いろいろ言われてるみたいさ。

が泣く原因は確かにユウにあるかもだけど、今のはユウがいないと生きていけないような状態なんだよなあ・・・。
見ててわかんねぇかなあ・・・。
まあ、わかんねぇからこうなっちゃってんだろうけど。





「ユウはもっと貪欲になるべきさ。」





ユウは結構貪欲だと言った。

抱きしめたいと思ったら抱きしめるし、触れたいと思ったら触れるって・・・


まじでさっさと付き合えっての!!





「ユウ、言わなきゃわかんねぇこといっぱいあるさ。」





特にユウとには。
二人とも鈍感だし。





「特には今までそういうのなかったし、言わなきゃわかってくんねぇよ?」





普通の子だったら気付いてると思うさ。





「ユウがそんなんじゃ駄目さ。って壊れそうだからさ・・・支えになるしかねぇと思うんだけど?」





もう、ユウはの支えになってるけど・・・そこはの口から伝えなきゃだもんな。





「俺だってってめっさストライクなんだよね。
ユウがそんなんでアレンにとられるようだったら俺、がんばっちゃうよ?」





って、ユウの顔恐いさ!!

鬼が出てるさ!!





「冗談でーす・・・。」





このままじゃ進展しないさ。
でも、当人同士の問題まで突っ込もうとは思わないんだよなあ。





「ま、はコムイんとこか医療班にいると思うさ。」





そういやあ、医療班のとこにはアレンが・・・。
ま、いっか。





「ラビ。」

「げッ!」





黒アレン登場。





「ア、アレン・・・。医療班にいたんじゃ・・・」

「コムイさんに直してもらって、医療班から追い出されたんですよ。」




もっとを見ていたかったのに・・・って、変態か!!





「ラビは神田の味方なんですね。」

「まあ、強いて言えば二人の味方かな。」

はラビに相談するんですよね・・・。」





気に入らないんですよって・・・恐いさ!
夜寝れなくなりそう・・・。





「神田は自覚しているんですか?」

「してる、してる。」

「余計気に入りません。」

「でも、まだまだ進展はしねぇよ?あの二人は。」

「そんなに待てませんよ。」

「ま、アレンは弟だってさー。」

本人から返事を頂くまで、僕は知りません。」





アレンのバカー!!





「まあ、答えはNOでしょうけど、もし神田がを悲しませるなら手加減はしません。」

「てか、さっきユウはんとこ行ったさ。」

「は!?何でそういうこと早く言わないんですか!?」

「えー?言ったら邪魔するっしょ?」

「しますよ!!そりゃあ、もう!!!!」





だからいわなかったんさ。





「二人とも、楽しそうね。」

「リナリー!ラビが酷いんですよ!!」

「アレンのほうが酷いさ!!」





人のせいにすんなよーッ!!





「ラビ、と神田はどう?」





あなたのせいで俺が大変だったです。





「私、くっついてほしいの。だって、あんなにお似合いだもの。」





じゃあ、邪魔しないで欲しいさ・・・・。

ユウ、ちゃんとできるかな・・・。










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反省。

ラビ、御苦労様。
一番動かしやすい君が好きだよ。
あ、補足として、ラビは主人公が好きです。
もちろんラブの感情で。
でも、同じくらい神田も好きなんです。
だから、今は身を引いた形に・・・。
っていう、おまけ設定もあります。

瀬陰暗鬼