心の中でいつも・・・
参拾壱
抱きしめられて、心臓が破裂するかと思うくらいバクバクしていた。
それと同時に安堵感が生まれた。
自分の気持ちを再確認した。
でも・・・また、泣いてしまった。
泣かないって・・・強くなるって決めたのに。
なんか、どんどん弱くなっている気がする。
それに・・・ここは戦場だ。
神田は任務命だから、きっと迷惑だ。
今も十分迷惑なのにこれ以上迷惑をかけるわけにはいかない。
押さえ込まなきゃいけない。
知られちゃいけない。
心の中に封じ込まなくちゃいけない。
兄さんのことも・・・。
今を崩したくないってのも弱気な発言なのかな。
「買出し、御苦労様です。」
「アレン・・・。」
一人でいて、ネガティブなことを考えるよりは大分いいかな。
「目、赤いですよ。泣いてたんですか?」
「え、嘘!?」
まだ、赤くなってたのかな・・・。
顔、洗わなくちゃ。
「すみません、嘘です。でもさっき、神田のとこで泣いてましたよね?」
見てたんだ・・・。
そりゃ、アレンだって神田のこと気になるよね。
「泣いてたよ。見てたんだね。」
「はい。あの、二人は付き合ってるんですか?」
胸が痛む。
「付き合ってないよ。私の片思いかな。」
神田は任務命だから・・・と続けた。
「辛い片思いなら忘れたほうがいいです。」
「アレンは辛い思いを忘れられる?」
私は無理だよ。
辛いかった分、よかったこともある。
兄さんことだってそう。
「すみません。僕も忘れられないから今、ここに僕がいる。」
誰だって思いを忘れることは無理なんだ。
「でも、辛そうなを見るのは嫌です。」
「無視してくれていいよ。」
見たくないなら見なければいい。
「それは無理です。僕、のことが好きですから。誰よりも。」
驚いた。
アレンは私が神田を好きなこと知ってるんだよね?
なのに・・・どうして?
「返事は今、求めませんから。でも、いつか聞かせてください。」
年下のアレンが年下に見えずに戸惑った。
何で・・・?
どうして私なんだろう。
どうして・・・?
NEXT
反省。
アレンナーイス!!
もう、じゃんじゃん攻めちゃって!!
とろいメインに変わってじゃんじゃんと!!!!!
ふぁいとぉー!!
おねーさん応援する。
瀬陰暗鬼