傍にいたい。
離れたくない。
弐拾玖
病院に到着してすぐ、アレンのところに案内された。
「アレン、元気?・・・じゃないか。」
「あ・・・。すみません、こんな姿で。」
「謝らないでよ。じゃあ、、目瞑って。」
私の力は人の体は治せても対AKUMA武器は直せない。
「はい、おしまい。腕はコムイに直してもらってね。」
「は・・・はい・・・。」
凄く嫌なんだね。
私、装備型で良かったよ。
「そういえば、一人できたんですか?」
「フランスまで一般の人と一緒だったよ。」
「一般?」
そういえばまたって言ってたなあ。
「不思議な人たちだったよ。えっと・・・ロード・キャメロットちゃんって子とティキ・ミックさんって人。知らないよね?」
「ロード・キャメロット!?」
え、知り合いですか?
「う、うん。」
「ティキ・ミックってのはよくわかりませんけど、ロード・キャメロットは敵です。ノアって言って、千年伯爵の仲間です。」
千年公の仲間。
兄さんを殺した奴らの仲間・・・あの子が・・・。
人間なのに・・・。
「ノアのことは後ほどコムイさんに聞きましょう。」
「そうね。」
そういえば手の甲にキスされたっけ。
いいや、忘れてしまおう。
「アレン、体の調子は?」
「大丈夫です。ありがとうございました。」
私は戦場で戦わないから、これ位するのは当然だと思う。
「気にしなくていいよ。神田が目覚めるまでゆっくり休んで。」
「はい。ありがとうございます。」
「神田の方、見てくるわ。」
「はい。」
*
カラ・・・
寝ているように見える。
神経がやられているんだよね・・・。
点滴が痛々しい。
「ねぇ、早く目、覚ましてよ。帰ろうよ、教団に。」
いなくならないって言ったじゃない。
こんなのいないのと一緒よ。
いつになったら目、覚ますの・・・?
神田・・・
こんなにも不安になる。
二度と目を開けないのとか、考えてしまう。
傍に居て欲しい・・・いや、傍にいたい。
「、食事に行きませんか?」
「ううん。私、ここに居るよ。」
「そうですか・・・」
「ごめんね。」
「いえ。」
ごめん、アレン。
今はここを離れたくないんだ。
NEXT
反省。
はーやーくーめーをさーまーせー!!!(ォィ
むーん。
目を覚ましてくれないと話がすすまねぇんだよぉっ!!!!
ラブラブしたいよー!と、叫んでみる。(ぇ
程遠いのかなあ・・・。
瀬陰暗鬼