神田ばかり、いい思いしていませんか?










拾捌










「コムイさん、何を作ってるんですか?」

「ん?コムイ特製入浴剤を作ってるんだよ。すごい面白いやつ。」

「男湯にはやめてくださいね。」

「あははー、今回はちゃんとリナリーに仕掛けるんだよ♪久々にリナリーにも楽しんでもらおうかなー♪」





この人は妹に嫌われるとか考えないんですね。





「前から気になってたんですが、コムイさんは誰の味方なんですか?」

「神田君もアレン君もラビもリナリーもちゃんも大好きだからね。」





リナリーは必要ないと思うんですが・・・。





「ラビは神田の味方みたいなんですよね。」





本当、神田にはむかつきます。
でも、負ける気はしませんけどね。





「僕は・・・そうだね。しいて言うなら、リナリーの味方かな。」

「殴りますよ。」

「君の味方でないことは確かだよ、アレン君。」





まあ、はじめから全員が敵だとは思っていましたけど。





「さーってと、入浴剤を投入してこよーっと。」





さて、楽しみだ。










*








「あっ♪かーんだくーん♪ラービー♪アーレンくーんっ♪」





コムイさんがるんるんでやってきた。





「成功したんだよー♪」


「「成功?」」


「良かったですね。あれ、どういう効果だったんですか?」





怪しい笑みを浮かべてコムイさんが説明を始める。





「まあ、簡単に言うと、若返りってやつ?でも、ただの若返りじゃなくて、子供のころに戻るの。記憶も全てね☆」





楽しそうなコムイさん。

って、子供のころの可愛い二人が見れるのはいいですけど・・・記憶がなかったら意味なくないですか?





「子供化?」

「ふざけんなよ、コムイ。」

「いやあ、神田くん。怒んないでよ。かーっわいいよ?リナリーも、ちゃんも。」





まあ、興味はありますし・・・。





「まあ、三人とも行こう?」

「もちろんさ!」

「もちろんです。」

「当然だろ。」





結局、神田だって見たいんじゃないですか。










*








「リナリー!お兄ちゃん戻ってきたよー!!!!」

「にいさんっ!!!」





リナリー・・・お人形さんみたいですね。(ぽわーん)





「リナリー、可愛いさ。」

「かわいいでしょー?かわいいでしょー!!僕のリナリー可愛いでしょー!!!」

「可愛いさ。」

「可愛いですね。」

「でしょー!!」

は?」

「神田君はちゃんにしか興味ないもんねー、うん。」

「斬るぞ。」

「六幻しまって!しまって!!リナリーが怖がるから!!」





そういえば、の姿が見当たらない。





ちゃんね、人見知りが激しくて・・・ミランダと一緒にいるよ。ってことで、リーバー班長、呼んできて!!」

「俺っスか!?」





リーバーさん、いつも御苦労様です。










*








「連れてきましたよ。」





僕もラビも神田も眼を見開くほど驚いた。


青い目に綺麗な黒髪。

人形みたいに可愛い。(ぽわーん)





めっさ、可愛いさー!!」

「(びくっ!)」

「ラビ、怖がってます。」

「嫌われた!?(がーん)」





今のからは想像はできませんけど、ま、可愛いのには代わりはないです。(ぽわーん)





「ユウもこっち来るさ。」

「・・・。」

「っ・・・にいさんっ!!」





ぎゅーっ!





「は!?」

「なんで!?」

「おかしいですよ!!」





何で神田だけ・・・





?」

「ぎゅーってしちゃだめなの・・・?」

「・・・・。」





ちょっと神田!!何、無言で抱っこしてるんですか!!!!





「そういえば神田君、ちゃんのお兄さんにそっくりだったもんねー。」

「しかもがこれくらいのとき、ちょうどユウくらいだろ?記憶ないんだから間違うのもしょうがないさ。」

「・・・コムイさん、早くもとに戻してくださいよ。」





神田がいい思いをするのは納得いきません。





「アレン怖いさ・・・」

「アレン君・・・?」

「コムイさん、早くしてくださいね?」

「う、うんっ・・・ミランダー!!ミランダー!!!!」

「はっ、はいっ!」

「この入浴剤を入れてきて!で、10分経ったら二人のことよろしくね!!」

「あ、は、はいっ!!」





10分・・・あと10分もを神田にとられた状態なんですね。

心なしか、神田がいつもより楽しそうなんですけど。
表情が柔らかいですよ。





「にいさん、ちゅーして・・・?」


「「「「!?」」」」






の爆弾発言に皆が驚きました。





「うーん・・・のお兄さんは、に何をしてたんさ・・・。」

「シスコンだったんでしょうね。」

「こんだけ可愛きゃ、仕方ないさ。コムイと一緒、一緒。って!?ユウが微笑んでるさ!!ここが科学班のところだって忘れてる!?」





神田、本当に調子に乗りすぎです。
あとで成敗しないといけませんね。





ちゅ・・・・





『!?』





僕らだけでなく科学班の人たちも皆して驚きました。





「ユウが・・・壊れた!?」

「まあ、仕方ないよねー。」





神田・・・いくら額だからって許しませんよ。

あとで本気で殺ります!!

覚悟しておいて下さいね。










*








二人が無事に元に戻りました。


しかし、さっきのことはまるっきり覚えていないらしいです。

神田を何度も殺ろうとしているんですけど、ラビやコムイさんやラビやコムイさんやラビや・・・(エンドレス)に邪魔されて・・・(怒)





「神田の変態。ロリコン。」

「うるせぇ、斬るぞ!!」

「上等!手加減しませんから!!」

「ユウ!アレン!!やめるさ!!!」





このように邪魔が・・・(イライラ)





「ユウ、かーなりいいおもいしたさ?」

「うるせぇ。」

「ちゅーまでしちゃってー。」

「うるせぇ!!」

「ユウったら恥ずかしがりやさん☆」

「斬るぞ!!」

「きゃー!ちょっとぐらい今日はいいじゃんかー!!」

「うるせぇ。」

「神田、僕、神田には渡しませんよ。」

「テメェなんかに渡すかよ。」

「それじゃあ、僕はストレス解消でもしますよ。ラビ、付き合ってください。」

「遠慮しとくさ。」





その後、教団内ではの写真が売買されていました。

もちろん、全部回収しましたけど。(にっこり)



ただ・・・コムイさんとラビと神田がまだ持ってるんですよね・・・。

ったく、むかつきます。



今度から、コムイさんのことはどんなことでも危険なものは止めたいと思います。










NEXT










反省。

ただ、可愛い主人公と可愛い神田が書きたかっただけです。
お兄さん・・・シスコン設定です。
実はお兄さんは結構出来上がっていたりするんですよ♪
お気に入りです。
ただ・・・本編では当分出てきませんかね。はい。

瀬陰暗鬼