もう神を裏切ることは許されない。
それでも私は・・・
拾
「神田・・・神田!!しっかりして下さい!!」
嫌だ・・・
「、ファインダーの人に連絡を。乗り物を手配して病院に!!」
嫌だよ・・・。
目の前で誰かが死ぬなんて考えたくもない。
そんなのあのときだけで十分だ。
もう嫌だよ・・・。
「、しっかりして下さい。!!」
「神田ッ!神田・・・ねぇ、死なないでよ・・・神田ぁっ・・・」
出血多量、意識不明。
病院に連れて行く間に死に陥る。
どうしたらいい・・・?
どうしたら・・・。
目を閉じた。
自分に問う、もう一人の自分が居る。
―神を裏切ることは許されない。それでも力を使うか、否か。
私は・・・自分を助けた人を無惨に死なせるなんて二度としたくない。
こんなに、こんなにもこの人は・・・似ているのに・・・
「再」という文字が頭に浮かぶ。
大嫌いだ。
「アレン、どいて。」
「!?何をするつもりですか!?」
「黙ってみてて。」
初めてにして、この傷はきっと体に負担がかかるだろう。
でも、たとえ私がどうなろうとも私のせいで人が死ぬのは御免だ。
「神田、死なないで・・・目を覚まして・・・」
私の瞳から涙が落ちたのがわかった。
あなたの傍にいると閉じ込めたいとことも全て表に出てきてしまう・・・
態度は悪いし、ムカツク。
でも・・・優しい・・・。
お願いだから死なないでよ・・・。
神田ユウ
「傷が・・・癒えていく・・・」
そんなアレンの声が聞こえた。
*
「アレン・・・病院に行ったら神田に輸血治療を・・・。」
「あ、はい!・・・・・・今のはなんですか・・・?」
「ごめん・・・。」
意識が朦朧とする・・・もう駄目だ。
「あとはよろしくね、アレン。」
「!?」
私は瞳を閉じた。
私はもう、二度と神を裏切ることはできない。
でも、それでもいい・・・そう思えたんだ。
私は戦うよ。
そして、壊すよ。
だから、強くなりたい。
自分で、自分を守れるように・・・。
NEXT
反省。
神田さん、早く目を覚ましてください。
ってか、全然、進まない・・・。
なんでこんなにとろいんだ。
まじでとろいよ、だらだーらだよ。
まあ、更新と同じく恋愛も亀並みでいっか。(諦めた!?
瀬陰暗鬼