初任務の地は港町とは思えないほど荒んでいた。

















































「神田、肩、ありがと。」

「モヤシ、AKUMAはどこにいる?」




















私のことは無視ですか!?




















「近くに居ますよ。でも、ここよりも船の近くの方が多いです。たくさん居て特定ができません。」

「なんで、アレンにはわかるの?」

「僕の左目の力です。今度、説明しますね。」






















なんか、単純なことじゃないんだなあってことはわかった。




















「とりあえず、イノセンスの保護が最優先ですが、どうします?」

「蹴散らしてあとで探す。」

「賛成。ゆっくりあとでイノセンスを探しましょう。」





















報告書によると、レベル2が3体いる。

一人一体ずつ。






















「あー!エクソシスト発見!!」

「ほんとだぁ♪えくそしすとぉ♪」

「一人ずつだからナ!!」

「仕方ないなあ。」

「あたしはおんなのこぉ♪」

「俺は白髪だナ!!」

「俺は長髪か。邪魔すんなよー。」





















一気にレベル2が3体。

他にレベル1が40前後。

私のでは分が悪い。













でも、やらなくちゃいけないんだ。
























、無理はしないでくださいね!!」

「大丈夫。」














、行くよ。・・・イノセンス、発動・・・第2開放・・・











「Five...」





















の第2開放時は一度引き金を引いたときに一気に撃つことのできる弾数1〜5弾まで指定ができる。

今は敵の数からして、5発。

でも、ポール型AKUMA、レベル1なら遠距離で倒すことができるが、レベル2ではそうはいかない。

至近距離からの攻撃でしか壊せない。

本当に不便な武器だ。































*























40前後いた、ポール型はもういない。

残ったのはレベル2だけ。




















「One...」


















弾数を減らし確実性と威力を上げる。

近距離戦・・・どこまで体力がもつかだな・・・。






















「おねぇちゃぁん、あぁそぼぉ♪」

「遊ばない。壊すから。」

































*






























何発撃っただろうか・・・体力切れだ。

このままじゃ、負けてしまう。



















「しんじゃえー♪」

「殺せるもんならどうぞ。」

















強がってる場合じゃないか・・・

レベル2なんてほとんど相手にしたことないもの・・・。


















「ッ・・・・」


















一発くらってしまった。

蹴りだったからいいものの、痛い。

しかも、その衝撃で屋根から落下したせいか、背中も痛い。

落ちた衝撃のため体が動かない・・・。




















!逃げてください!!!」



















3体のAKUMAが私に標準を合わせた。












逃げられない・・・。














そう思ったら一気に気が抜けた。






















別に生きたいとか思わない。

だから、別にもういいかな・・・と思った。






















!!!」





















神田の声、近づくAKUMA。
















私は瞳を閉じた。































*






























もう終わったと思った。













でも、いつまで経っても痛みがこない。








一気に死んだ?







でも、自分の心臓はまだ動いているのがわかる。

私は・・・死んでいない・・・・?











生きているの・・・?















私は瞳を開けた。






























*






























目の前にはAKUMAの残骸が3体。

2体は斬られていた。

もう1体は銃みたいなので撃ち抜かれている。










ようするに3体とも破壊されている。






















!神田!!大丈夫ですか!?」




















アレンの声で我にかえった。



















「わ、私は平気・・・。」




















あのとき、3体のAKUMAは確かに私を狙っていた。

3体の攻撃を一気に防いだ?








そんなはずない。







防げても2体がぎりぎりだ。

なのに・・・どうして痛みがこなかったの・・・?






















「神田は?」

「カン・・・・!?」




















私に痛みがこなかった理由がわかった。





















「ッ・・・」

「すごい出血です!!病院に急がなくちゃ・・・」

「神田・・・なんで、なんで・・・・なんでよ・・・どうして庇ったの!?」





















私なんかのために・・・という言葉はつっかえて出てこなかった。


















強くなるために教団にきた。

誰も失わないために、もうあんな思いをしないようにするために・・・







そう決めて教団に来た。











なのに・・・これじゃあ、教団に入団した意味がない。






これじゃあ・・・兄さんの二の舞だ。







弱い私を庇って・・・












これじゃあ・・・





















そんなの絶対駄目だ。





















兄さんの二の舞なんかにさせない・・・・




















死なないで。

死なないで。
















私のせいで誰も死なないで。






NEXT

反省。

やあーっと、神田夢っぽくなってきたー!!!!!(いえーい!!!
なのに、神田死にそうです。(駄目じゃん。
でもいいんです。
いいんだい。(ぷー。
なんたって主人公ちゃんにはヒミツ能力があるからー!!!(わほーい。
ある意味、反則だよね。
反則・・・。
でも、いいさ。うん。

瀬陰暗鬼