暁が妖艶に輝く。
朝か・・・
陸
朝起きて、とりあえずコムイさんのところに向かった。
「おはようございます。」
「あ、。よく眠れたか?」
誰だこの人。
知らない人だ。
「悪い、名乗ってなかったな。俺は科学班班長のリーバー・ウェンハム。よろしくな。」
「あ、はい。よろしくお願いします。それと、コムイさん、いらっしゃいますか?」
「用事?」
「あ、はい。リナリーに団服ができたから取りに行ってほしいといわれて。」
「今、寝てるから少し待っててな。」
寝てたのか・・・どおりで、見当たらないわけだ。
「室長、コムイ室長、が来ましたよ。起きて下さい。」
リーバーさんが殴っても起きる気配なし。
「はあ・・・リナリーちゃんが結婚するってさー。」
そんなんで起きるもんなんですか!?
「リナリィィー!!!」
泣き出した・・・というか、本当に起きた・・・。
この人、変人だ。
ってか、敬う気失せた。
「あ、ちゃん、おはよう。」
「おはようございます。」
「団服だよね、ちょっと待ってね♪」
じゃっじゃ、じゃーんという効果音つきで差し出されたのはまぎれもなく団服。
「暁を入れるところも付いてるからね。スカートはリナリーとお揃いだよ♪」
リナリーのスカートって結構ミニだったよね・・・?
まあ、いいか。
「あ、じゃあちゃん。ゆっくりご飯食べて、終わったらここにまた来てくれるかな?」
「わかった。」
敬う気がないんで、敬語も使わないことにする。
「あとで、リナリーとお写真、撮ろうねー♪」
「撮りません!!」
何を考えているんだ、あの変人。
_______
団服に着替えて食堂に向かった。
「。」
にっこり笑ったリナリーに会った。
「おはよ。」
「おはよう。似合うわね、団服。」
動きやすいし、気に入ってるとだけ返しておいた。
女の子とこうやって話すのは初めてだ。
「ここの料理長のジェリーさんはね、何でも作れるのよ。」
「すごいね。」
「すごく素敵な人よ。」
実際ジェリーさんを見て、どこが!?と思ったがそれは心の声にしておこう。
「じゃあ、蕎麦で。」
何で私が言葉を発すると驚かれるんでしょうか。
「蕎麦好きなの?」
「日本食は基本好き。冷たいものはもっと好きだけど?」
「だからお蕎麦なのね。」
「うん。」
猫舌だから熱いものは苦手。
あと、甘いものも苦手。
「蕎麦を注文するのは神田だけだと思ってたわー。」
神田・・・名前を聞くのも嫌なのに。
「神田は蕎麦が好きなの。」
「ふーん・・・。」
そう言ってるうちにお蕎麦ができたみたい。
ちなみにリナリーはパンケーキだと思う。
「今日は結構込んでるわね・・・座れるところ・・・。」
一箇所だけ綺麗に開いている所がある。
ただ、そこは・・・
「神田のこと行きましょうか。」
神田のすぐ傍である。
「神田、ここいい?」
「勝手にしろ。」
「ほら、。座って、座って。」
「お邪魔します。」
本当に蕎麦食べてる・・・。
「神田も兄さんに呼ばれてるでしょ?一緒に行こうね。」
今は機嫌いいみたい。と平然に言うリナリーに驚いた。
「私、飲み物もらってくる。」
「行ってらっしゃい。」
「リナリーは何か飲む?」
「私は後でコーヒーを飲むから。」
*
ジェリーさんに頼んで緑茶と麦茶を入れてもらった。
そのとき、すごい量を注文する声が聞こえてきて吐き気がした。
「はい。何もせずにここに座ってるのは退屈でしょ。お茶。」
驚かれた。
別にお茶くらいで驚かなくてもいいじゃない。
「何?」
「別に。」
「神田、お礼くらいいいなよ。」
「頼んでない。」
御礼はないことを前提にしてたから別にいいんだけどね。
「あ、さん、リナリーおはようございます。」
さっきの大量注文の正体が明らかになった。
すごい量だ・・・私、一年でもこんなに食べないわ。
「アレン、邪魔さ。他のやつとって来いよー。」
「あ、そうでした。行ってきますね!!」
まだあんのかよ・・・と心の中で突っ込んだ。
「寄生型は大食いらしいの。」
「その、微妙に根拠のない説明は何・・・。」
「アレン君のフォロー。」
「俺はこんなに食えないさ。」
きっと寄生型だったら太るんだろうと思った。
アレンは細めだけど・・・。
本当、すごいなあ。
「そういえばみんなしてコムイに呼ばれてんだろ?」
「多分、任務のことだと思うよ。」
「この5人でいくんですか!?」
波乱の予感・・・。
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反省
どんどん主人公が可愛くなくなってきます。
史上最高に可愛くないこですね。
やっちゃったなあ・・・。
後悔してます。
ほんとに。
瀬陰暗鬼