40.vs 特別試合










「特別試合、烈火vs空海!!始め!!!」





戦いが始まってしまった。
ただの無駄な戦いが・・・。





「烈火は勝てると思う?」

「いや・・・正直奴は相手にしないほうが良かった。」





冗談でも、嘘でも、誰か、大丈夫って言ってくれないかな・・・。
不安で押しつぶされそう。



ドゴゴゴゴッ





『凄いな。素手で崩を壊すなんてな。』





めったに人を褒めない白蛇が褒める。
よほど、空海さんが強いことを物語ってる。





「素手かあっおもしれぇーっ!!じゃあ肉弾戦といこーかぁ!!」





・・・・馬鹿だ。





「・・・・・・それってさらに不利なのでは?」

「しってるよ!タイマンねステゴロの!!」

「みーちゃん、、一言。」

「もう・・・何も言いたくない・・・・・・・・・」

「右に同じ。」





凍季也が呆れを通り越して、逃避に入ってるもの。


それにしても、何か空のほうが騒がしくなった。
三発目は討ってはいけないとか・・・。

ど・・・!?





「仏の顔も、三度までよ烈火!!」





仏の顔か・・・確かにそうだ。

恐怖を感じるくらいの強さ。
凍季也が手を握ってくれてても震えが止まらない。

柳は泣き出した。


空海さんが烈火にいろいろ問う。

烈火の答えは幼稚だ。


きっと、紅麗もこの試合を見ているだろう。
紅麗が・・・紅麗だったら・・・

そう思うと胸が苦しい。





、試合をよく見ろ。何か感じることはないか?』





白蛇の問い。

そういえば、気付かないうちに震えが止まってる。


怖くない・・・?





「空海さんは、烈火を殺そうとして試合をしているんじゃないかもしれない・・・。」





だって、全部の攻撃が手加減されたもので・・・殺すならもっと簡単にできるはずだもん。





「私から見たら・・・烈火に何かを教えようとしているように見えるよ。」





火影の面々が驚いてる。
そりゃ、驚くけど・・・でも・・・間違ってないはず!

そう思ったんだもん。



そんな中試合は進み、腕を切るという話になっていた。

もし、烈火が切ったなら、烈火の負けだ。





「なんちて。」





切らなかった。
烈火はこれからどんどん強くなる。





「オレはオレなりのやり方で勝つ!!気合はハナから満タン!!文句は言わせねえ!!」





強い。
心が強い。





「竜之炎参式!?群!!!」





新しい火竜。
?群・・・





『俺は?群は嫌いだ。』





白蛇・・・好き、嫌い激しいんだから!!

烈火の新しい炎は血を流させない、力のこもった炎だった。


烈火の勝ちだ。





「Aブロック一回戦火影vs空!!4Pとった火影の勝利です!!」





勝った!!

まあ、そのあと土門と風ちゃんが烈火をボコボコにして、烈火は空海さんと握手をして。

いい戦いだった。(中堅以外)



そう思える一回戦でした。









NEXT










後書。

やーっと、空戦が終わりました。
やー、よかったなあ。
次回予告れすー。
次回は紅麗が出てきます。
紅麗は主人公のことが一発で分かっちゃうのれすー。
ふふーん♪

瀬陰暗鬼