33.貢物
殺陣導夢に皆できています。
いろんな人がごろごろしてます。
キモイ・・・。
柳と烈火はお祭り気分だし・・・。
あ、私はあんまり杏飴は好きじゃないなあ。
『出場チームはメンバー登録をお願いします。』
私も出たいなあ・・・。
「ほれ、出る奴は名前書けってよ。」
「私も出たいなあ・・・5人なんだから私もいいよね?」
「危険だから進められないな。」
「もー・・・凍季也は心配性なんだから!私は平気。白蛇も黒蝶もいるしね!!」
「そーだ!は強いじゃねぇか!!ここに入れないでどうする!!」
「じゃ、名前書くね!」
用紙を覗き込んで、凍季也の字の綺麗さに驚いた。
風ちゃんも綺麗。
それに比べ・・・烈火は汚い。
土門は似合わない丸字だ。
「あなたが紅麗様のおっしゃてたハナビシ様ですねぇ。」
変な人・・・ってか、気持ち悪い。
なんか、いちいちうざったい。
「そして・・・蒼眼、銀髪・・・あなたが様ですね。」
「だから何?」
「キシシ・・・紅麗様より、試合への参加試合を与えないと託を預かっております。」
「何でだよ!!」
紅麗の意地悪・・・?
「いじめ?」
「そうとっちゃうはすごいよ。」
「そう?」
「僕はその意見に賛成だ。やはりは出ない方がいい。」
「凍季也までっ!もー・・・。」
「多分、傷つけたくないという考えは一緒だろうからな。
いい例として、自分の身を削ってでも烈火の炎から守ってもらったんだろう?」
「・・・うん・・・。」
「そういやあ、あん時は驚いたなあ。」
「もし、様が参加する場合、全員に参加資格を与えないとのことです。」
どうしても私に出て欲しくないのか・・・。
仕方がないなあ。
「わかりました。私は出ませんよーだ。」
風ちゃんに頭を撫でられた。
だって・・・仕方ないもの。
しかも、この受付の人が話を続けた。
ルールは単純。
ただし、誰が死んでも関係なし。
「・・・・・・・・・・(きゅう・・)」
「大丈夫だよ、姫!」
「・・・・・・(きゅう・・)」
「大丈夫だよ土門っ・・・て、フツー逆じゃねーかい?」
土門・・・アホだ。
「大丈夫か?」
「私も“きゅう”ってやったほうがよかった?雰囲気的に。」
「いや、別に。」
「そう?」
やっぱ、凍季也は心配性?
でも、こういうとこ好きだよ。
「そして最後に、チーム全滅の時は、ペナルティーとして貢物を主催者に捧げる事になる!!」
貢物・・・。
もし、その貢物として人間を選べるとしたら・・・
裏武闘殺陣大会いや、森光蘭の目的はこれか。
やっぱり、柳を手に入れるために何か仕掛けてくるとは思ってたけど・・・。
プロレスラーのTシャツ、風ちゃんの・・・胸?
陽炎さんの・・・胸?
ってか、みんなそんなのでいいわけないでしょう。
そして、奴は柳を指差した。
予感的中。
「私のオッパイ?」
お笑いじゃないんだから・・・ボケボケだなあ。
ってか、柳って胸・・・
もちろんみんな、大反論。
でも、相手は柳以外を貢物として認めないだろう。
「では、あなたはどうでしょう?」
私か・・・
これで森は私のことも知っていて欲しているということがわかった。
もちろんこのことも皆で大反論。
「やります!!私賭けの景品になる!!」
柳が何かしたいその一心で景品となることを決意した。
本当、馬鹿な子だね。
「私も、貢物になるよ。一人も二人も一緒だからね。」
「!!」
「だって、一緒に戦うことができないもの。この形なら不本意だけど戦える。
それに・・・私も柳のこと守りたいから。ね?」
反論なし。
私の言葉が納得いかなかった凍季也も柳の一言で納得した。
―みんなは負けない。絶対に。
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後書。
紅麗でてこねー!!!
これは、紅麗夢です。
でも、紅麗って出番少ないんだよなあ・・・。
出ればいい思いするけど出番少ないんだよなあ・・・。
まあ、その分みーちゃん・・・
次回予告。
次回は磁生さんです。
もちろんオリジナル。
瀬陰暗鬼