29.修行
ただいま凍季也と二人で修行に来ています。
二人で相談して決めたの。
「じゃあ、白蛇を出しっぱなし戦わせつつ、私は黒蝶と戦うのね!持久力がつくね!!」
「まあ、そんなところだ。僕は白蛇と戦わせてもらうよ。」
「うん!がんばるね。」
「手加減はしないからな。」
「白蛇にいってよ。」
じゃあ、いっきます!
『すんなり呼べるようになったな。』
「慣れればこれくらい楽勝だよ。」
「はじめるぞ?」
「うん!!」
_____________
三日が経ちました。
「大分いい感じ!結構疲れたよ。」
「休憩にするか。」
「うん。あ!休んだら一回勝負しようよ。」
「そうだな。一回だけな。」
「うん!!」
やった!
試したい技があるんだよね。
*
「手加減したら、駄目だからね!」
勝負開始!
よし、先手必勝だよね。
小技で攻めて、大技を決める!!
「水柱!!」
水の柱を出す小技、水柱。
結構、小技の中では強力で使い勝手がいい。
攻撃にも防御にも使える。
今回は凍季也を囲むように。
「甘い。」
カチン・・・
「わ!水柱が全部凍っちゃった!?」
「勝負ありか?」
「まだまだだよ!!」
ここで降参したら何のために修行したかわからないじゃない。
「蝶よ、氷を砕き、凍季也を討て!蝶乱舞!!!」
怪我をしたら私が治すから、思いっきり行くよ!
だって、勝ちたいもの。
でも、流石は凍季也。
蝶を全部撃ち落してる。
でも・・・技はこれだけじゃない。
「もう終わりか?」
「ううん。でも、やっぱり、凍季也は強いな。」
「も十分だと思うけど?」
「私は誰にも負けないくらい強くなりたいのよ!」
必殺技で勝負を決める!
「氷翔。」
氷と水の翼。
「羽?」
「うん♪飛べないけどね。」
紅麗の紅さんの羽炎があまりにも綺麗だったから、真似てみました。
「これはなかなかよけられないよ!」
「確かに、数は多そうだな。」
「氷翔、技!氷弾!!!」
凍季也に向かって氷の弾丸を放つ。
「僕の勝ちだな。」
え?
凍季也の声が目の前じゃなく、違う方向からする。
ばしゃっ
「水!?」
目の前にいた凍季也は水でした。
本物はどこ!?
「僕の勝ちだ。」
正面に凍季也の綺麗な顔。
「きゃっ・・・」
簡単に言うと押し倒された。
「僕の勝ちだな。力で押さえつけてしまえば攻撃できないだろう?」
「むー・・・ずるい!」
「別にずるくはないだろう。」
「もー・・・私の負けです。」
くやしいけど・・・。
で、何でどいてくれないんですか!?
「凍季也・・・?」
「これ、僕だったから良いものの、他の男なら襲われていた。」
お・そ・わ・れ・る?
「少しは周りの奴にも警戒心を持て。あまり、無防備過ぎないように・・・。」
注意してくれてるの?
「(よくわかんないけど・・・)わかった。」
起きあげてもらって、頭を撫でられた。
子供扱いみたいで嫌だったけど・・・
でも、近くで見る、凍季也の綺麗な顔にドキドキバクバクでした。
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後書。
押し倒したよ!?(ォィ
ただ、氷翔と、襲う・・・じゃなくて、押し倒すみーちゃんが書きたかっただけです。
さて、次回予告でーす。
次回は、ラブラブ甘々を目指したものとなってます。
っていえば、お相手もわかりますよね。
イーってなる人も居ますよ、きっと。(現にイーってなりましたから。
瀬陰暗鬼