私・・・って、結局居場所がないのかなあ。
28.仲間と友達と呼べる人達
「じゃあ、私のことを話すね。今まで黙っていたこと、全て。」
一度部屋に戻って正座。
「陽炎さん、間違いがあったら訂正をお願いします。」
「えぇ。」
さて・・・どこから話すべきか。
「まず、私は火影一族と並列の関係にあった、女傑一族の頭首の娘です。」
「じゃあ、は烈火と同じってこと?」
「簡単に言えば、そうね。ただ、私は紅麗より一年遅く、烈火より二年早く生まれた。」
みんな、おかしいと思ったに違いない。
まあ、思うのが当然だ。
「ちゃんは今、17歳だよね?逆じゃないの!?」
「烈火と紅麗は、陽炎さんの時空流離でこの時代に。でも、私は、黒蝶の時空流離でこの時代にきた。
でも、流れた時代は実際は違ったのよ。私は二人よりも二年後の時代に流れ着いた。」
凍季也以外の人はよく分かってないらしい。
まあ、分かりにくいかもしれないけど、こういう表し方以外はできない。
「私の力の水は昔から一族の頭首が受け継ぐもの。蝶は隔世遺伝で陰陽の力を持っていたお母様が作ったもの。
そして、治癒の力はお母様が頂いた物がお母様じゃなく、私についただけ。あと、この二人が白蛇と黒蝶。」
二人を解放するのは昨日練習した。
すー・・・・
『俺は白蛇。姿を見せるのは二度目だな。』
『私は黒蝶。』
土門、よだれでてるよ。
「白蛇様、黒蝶様・・・」
『陽炎か・・・長い間辛かっただろう?』
「いえ、自分が決めた道ですから。」
『そうか・・・。』
黒蝶は陽炎さんのこと、好きなんだな。
ってか、女の人が好きなのかも・・・。
『それより・・・烈火よ、童と紅麗の戦い、の中から見ていた。紅麗に八竜を使っても勝てなかったな。やはり童は頭首の器ではではない。一言で言うなら、弱い。』
「な!なんだよ、それ!!」
黒蝶・・・喧嘩売っちゃ駄目だよ。
『左古下柳・・・桜に似ておるな。陽炎よ、どう思う?』
桜・・・?
「同じ運命が待つのでしょうか?」
『わからぬ。ただ、真っ黒だ。先が見えぬ、暗い闇。」
予言かな・・・。
あまり、いい予言じゃない。
「おい!黒蝶、俺が弱いってどういうことだ!!」
『そのまんまだ、雑魚。』
「表に出ろ。戦え。」
『が許可をするなら戦おう。』
「何でだよ!!」
『我らは主の精神力で力を使う。主はだ。』
「いいよ、戦おうか。烈火。」
私は勝つよ。
そして・・・
*
「、本当にやるのか?」
「うん。凍季也は心配性だなあ。」
黒蝶も白蛇もやる気な以上、私は負けない。
少しずつ思い出しつつある記憶。
お母様から教わった、戦い方。
「いいよ、どっからでもどうぞ。」
「よく考えたら、は女で・・・」
「死ぬよ?その甘さ。」
私も今のままの烈火じゃ、弱すぎると思う。
この戦いで自分が弱いことを自覚すればいいんだけど・・・。
「烈火が討ってこないならこっちから行く。黒蝶、あとよろしくね。」
『でも勝てると思うぞ?』
「いいの!!」
圧倒的に倒して欲しいから。
『ならば・・・』
黒蝶が消えた。
「な・・・消え・・・」
『雑魚。』
黒蝶が持ってるのはくない。
どこから出したかはわからないが、烈火の首が一歩でも動けば切れる。
「勝負あり。私の勝ち。」
強くないよ、烈火は。
「さすが、黒蝶。」
『童よ、それでは紅麗に勝てぬ。強くなれ。治癒の娘を守りたくば強く。』
「当然だ!!また勝負してくれよ!!」
『・・・嫌じゃ。私は烈火が嫌いじゃ。』
でた。
黒蝶の我侭。
それより・・・
まだ、話してないことがある。
「ね、皆。もし、全ての記憶が戻ったとき、皆のことを傷つけるかもしれない。裏切るかもしれない。それでも皆と一緒にいたい。駄目・・・ですか・・・?」
皆驚いた顔をしてる。
そりゃ、そうだよね・・・。
「僕は、と一緒にいたい。」
「凍季也・・・。」
「あたしは、が好き!だから、一緒にいようね♪」
「風ちゃ・・・ん・・・。」
泣けてきた。
顔、くずれる・・・。
「つか、は美人だし、黒蝶さんなんか・・・(ぐへへ)」
「土門、一回死ねぇーっ!!!」
「私、ちゃんともっと一緒にいたい!!」
「柳・・・。」
「よっしゃ、皆で強くなろーぜ。姫!風子!土門!水鏡!母ちゃん!そして、!」
なんか・・・ここには私の居場所がある。
そんな気がした。
NEXT
後書。
いやあ・・・夢っぽくなーい。(コラ
ただ、黒蝶と烈火を戦わせたかっただけです。(ォィ
紅麗とみーちゃんと本格的に絡まないと夢っぽくならないということがわかりました。
もう一人くらい絡んで夢っぽくなる人を探したいなあ。(ぇ
さて、次回予告。
次回は修行です。
みーちゃんと絡みます。
でも、夢かなあ・・・。
瀬陰暗鬼