18.








「よっしゃ入んぜ。」

「あいよv」

















ガァアン















「!!」














そこにあったのは大量のマネキン。

こんだけあったら気色悪いし。
















「人形だ人形だ!」

「デパートとかにあるやつだ。」

「『マネキン』ってんだよ。」
















二人ともマネキンも知らないのかよ!!


















「いらっしゃいませ『人形の部屋』に・・・・・・・・・・・・」














「!」

















背後に女の人が居た。
















「私は、この部屋の主・・・形代零蘭です。」

「キ・・・キレイなお姉タマv(ポー・・・)」

「そっか?オレ、姫の方がいい!!(でもちょっとドキドキ)」













なにさっブッとばすぞ。(ぷーっ)















「うふふ・・・ありがとう。さぁ、プリメラ、あなたもごあいさつしましょうね。」














わざわざ人形に話させんのかよ!!











『零蘭、ワタシカナシイワ・・・』















腹話術か・・・上手だな。














「「にんぎょうがしゃべったあ!!?」」

「トンマトンマ!!あれは腹話術っていうんだ!!」



















なんでこの二人は馬鹿なんだあっ!!



















『セッカク来テクレタノニ・・・・・・コノ人達ハ死ナナケレバナラナインデスモノ・・・プリメラカナシイ・・・』

「そうね・・・・・・」















は?何言ってんの!?



















「傀儡!!」















何あれ!?

すご!!
















「せめて苦しませずに殺しましょうね。」

















ガシャガシャ言ってるし!!











「マネキンが動いてる!!?」

「逃げろ土門!!」

















二人ともアホアホだな。

















「風神!!」














やりぃ♪

全部壊れてく・れ・たv



















「いい年こいてお人形さんゴッコか?風子ちゃんなめんなよっ!!」

「すげぇや風子!!マネキンどもが、一発で粉々だ!!」

















当然だぃ♪

風子ちゃんだかんね♪












「影法師にもらった道具・・・風神!」












こら!烈火も風子ちゃんを褒めろよ!!















「私の・・・かわいいマネキン達が・・・あなた・・・何者?」

「霧沢風子ちゃん16歳!!ただの女子高生よんv」













へっへー♪

風子ちゃん、最強だもーん!!

















「ど、どうしようプリメラ?怖い・・・怖いわ零蘭・・・あの女の子普通の女の子じゃないよォ・・・」

『逃ゲチャオウヨ零蘭!』

「そんな・・・でも・・・」

















そのとき、放送が入った。



















『零蘭!!』

「!!その声は・・・紅麗様!!」

『恐れることはない・・・戦うのだ。おまえは強い女だ。』














なにさ!風子ちゃんのほうが強いやーい。













『おまえにも『形傀儡』という道具があるではないか!』

「!」

『かわいい零蘭・・・・・・私のためにそやつらを滅しておくれ・・・』

「・・・・・・・・・・・・紅麗様のために・・・・・・」

「やっぱりスナオには通してくれなさそうだにい。」

「あなた達を、滅します。」




















よっしゃやったろうじゃん。















「烈火!土門!手出しすんなよ!!これは私のケンカだぞ!!」











「なあなあいいのか?花菱。」

「ヨコヤリ入れたら風子は怒るぜ。それに女は殴れねぇし・・・まかせるか。」



















さて、風子ちゃん出陣!!

























「私の愛するマネキン達を壊したあなた!許さないわ!一番に殺してあげます。」

「できるかなァ?あたしゃ強いよ!!」

















風子ちゃんは勝つ!!












「「勝負!!」」








*












「やっ!!」




















ちょこまか逃げていて風が当たらない。
















「おわ゛ーっ!!」















やべ、烈火と土門に当たっちゃった。















「バカヤローっ!風子!!もっとよく狙って撃て!!」

「シャラップ!!外野は黙って観戦してな!!私だってねらってるつもりなんだよーっ(キーっ)」

















絶対勝つ!

負けたくない!!!!










*








「ハァ・・・ハァ・・・」

「はっ・・・ずいぶん息が上がってるみたーいvやめといた方がいいんじゃないの?」

「・・・・・・・・・そうね。」
















零蘭が剣を捨てた!?
















「準備は整ったのよ、お嬢さん!あなたはもう零蘭の操り人形なのよ!!」

「!!」

















気付いた時にはもう遅かった。














「か・・・体が動かせない!!?」

「右上げて。」



















ばっ



















体が勝手に動く!?












「きゃはははっ♪」























あー・・・ム・カ・ツ・ク!!

















「私が無意味に剣をふるっていただけだと思ったら大間違い。間合いをつめて一本、一本・・・糸をあなたに巻いていった。
これでもう自分で腕一本動かすことはできない。」

















ちくしょー・・・ム・カ・ツ・クッ!!
























「風子!!!」


「「!!?」」


「体が・・・」

「あなたたちも同じ。糸を使って人形に命をあたえたり、人間を人形にする・・・それが形代零蘭の力・・・・・・」




















気づかなかったのが何よりも悔しい!!




















「ヒキョウだぞてめーっ!!マジメに勝負しやがれーっ!!私が怖いのかよ!!!」
















負けたくない!!!!


















「とどめをさしましょうね。プリメラ・・・やりなさい。」













これはヤ・バ・イ。

烈火が騒いでる。

形代がしゃべってる。























『サヨウナラ。』






















体が動かない・・・・・・・・・!!

鈍い音をたてて剣が腕に刺さった。






















「うあああぁああああっ!!」





















何かみんなが叫んでる。

形代が何か言ってる。

でも、痛さが体を走っていて、耐えるのに必死で聞こえない・・・。















だけど・・・


















「このオンボロ人形!おぼえてろてめえー!!」
















憎まれ口だけはたたきたい。

負けなんか認めない。














まだ、何か突破口があるはずだ。
















いきなり形代が私の性格診断を始めた。

















―ずいぶん男っぽい






―攻撃的






―がさつ








―大雑把








―B型








―女の子らしいきめ細かさがない

















全部あたってるねぇ。











そして、最後に忠告。


















―先頭には観察力も必要よ。














か・・・観察ね・・・。

痛くてそれどころじゃないや・・・。















でも、なんでだ・・・・!?

接近戦のとき、決定的な手ごたえこそなかったけど、幾度なく形代にはダメージを与えたはず・・・










なのに・・・













すれすれでかわされていた?








ちがう!!














何かあるはずだ!!
















プリメラ・・・えっ!?
















そっか・・・うん。

















「おい形代、糸ほどけ!オレが相手になる。風子はもうリタイアだ!!それ以上、風子を嫁にいけない体にするんじゃねえ!!」

「あたしゃリタイアしないよ!烈火・・・後で殺す・・・。」

「風子!!」














「形代、確かに当たってるよ。私の性格。女の子らしくないんだよなぁ風子ちゃんてば!

 好きな人の話とか、音楽とか洋服の事もキョーミないんだ。こいつら二人とケンカしてるほうが楽しいしね。

 でもそんなあたしも一応、女だしね。自慢のピチピチお肌にゃキズをつけたくなかったな。











 だけどもうどーでもいいや!」

















指は動くんだ。

















つまり・・・・ね?























形代、勝たせてもらうよ。














あんたの声なんか聞こえないさ!!













風神!かまいたちーっ!!!



















糸をかまいたちで切る!!

かなり、痛いけどね!!!

私は勝つんだ!!!!

















「私の性格つけくわえておいてね。『極度の負けず嫌い』って!!」



















ねらうは形傀儡。













風神!!













零蘭から形傀儡が取れた。

勝った!!
















「や・・・やった!大逆転!!」

「でも浅い!!追いうちだ風子!!」

「ううん、もう終わった。」

「終わった?」















「そう。形代零蘭の正体は・・・マネキンなのよ。」












「「なっ・・・なにィー!!?」」


「『形傀儡』とかで操られていたただの人形!!そして・・・本体はあんたっ。」





風子ちゃん、完全勝利!!

NEXT

後書。

長かったです。
この連載が終わるころまでには戦闘描写がうまくいくようになりたいです。
へたくそすぎて笑っちゃう。
でも、これが限界ですね。
はい。
限界です。
次回予告です。
次回は願子ちゃん視点で短い話が展開します。
でも、原作沿いです。
主人公、名前も出てませんね。(汗

瀬陰暗鬼