「なんで花火なんかうつんだよ、大バカ者!!」











烈火は大馬鹿者です。

呆れちゃう。
















16.
















「挑戦状がわりだよ、今からいくぜって!わはははっ!!」

「どうなったって知らんからな!!」

「どのみちただじゃすまねぇさ。」
















でもね、烈火と一緒だと大丈夫な気がするんだよね。











「行くぜ!鬼退治だ。」

































*






















結構警備員多いなあとか思ってたら、烈火がみんなやっつけちゃうし。

結構怒ってるね、これは。

















「警備員までいるぜ。(ドキドキ)」

「ここに柳とがいるっての本当っぽいじゃないさ。映画みたーいv(わくわく)」

「おめーら、帰るんだったら今のうちだぞ。この先何があるかわかんねーんだぞ。」


















烈火、今、風子ちゃんをなめてるねぇ?



















「ダイジョブ!ダイジョブ!!行ってみよぉーっ!!」

「風子が行くならボックも行くーっ♪」




















土門はちょーっと心配なんだけどね。

ってか、この屋敷、建物の中もすごいなあ。




















「・・・?誰も出てこねぇじゃん。」

「なめられたもんだね、うちらも。」





























バン























「!!」


















扉が閉まった。

















「開かない。閉じ込められたね。」

「うわああーっどおしよぉーっ!来なきゃよかったかも!びえぇ」

















びえぇって可愛くねぇなあ。





















「土門・・・すごくかっこ悪い・・・」






















確かに。

カツカツと靴の音が響く。

誰も出てこないよりもよっぽど嫌だなあ。

それにしても・・・





















「うっわー・・・あっ!あの像土門に似てる!」

「似てねぇ!!」

「趣味の悪い館だな。」




















烈火が意外にも冷静で驚いた。

進んでいたら、目の前に石像が現れた。

嫌な感じ。






















「石像?」

「なんでぇ!人かと思ってびっくりしたぜ。先急ぐぜ!!」























ドスドス言ってますよー。

烈火さん。























『動作反応。侵入者確認。』





















カシャ、カシャ、カパァ





















ヴン゛ンッ・・・





















「石像が撃った!!?」

「花菱っ!」
























そのとき放送が入った。



























『ようこそ、侵入者の諸君・・・・・・』



















「!」






















嫌なかんじぃな声。

こいつが首謀者。






















『私は・・・この館の主、紅麗と申します。遠路はるばる御苦労様ですね。』

「てめえ!!三人をどこにやった!!」

『おっと動かないほうがいいですよ。石像・・・名をマリアといいます。

 動くものに反応して、攻撃します。会話なら大丈夫ですがね。

 これはゲームです。20cmの鉄板も軽く穴をあけるレーザーにどう対処するのか?

 動かなければ一番いいのですが、それでは逃げることすらできませんねぇ。






















 さあ・・・楽しませてください。』































楽しませてくださいって・・・むかつく!!

絶対壊してやるっ!!!

























「動くとビビーっか・・・・・・『ダルマさんがころんだ』じゃあるまいし。」






















でも、そのとおりなんだよなあ。























「こんな所で足止めされてたまっか!!コナゴナにしてやる!!」

























あ、バカ!!






















グボンッ





























「うわああ!!」

「タコ!!殺す気かてめえ!!」

「いててててっ動くな、動くな!!」


























烈火を撃ってから土門と烈火が動いたが・・・・撃ってこない。
























「・・・・・・・・・!」

























そっか、そういうことか。



















「まじーな、これじゃオレの炎も風この風も使えねえ!あれ壊す前にこっちが殺されちまう。」

「なんとかなるかもよ!!」
























突破法発見!!























「私が囮になる!」

























だってこれしか考えられないもんねっ♪



















「何言ってんだっ!オレはそんな事許さんぞ!!!」

「動くな腐乱犬!!」





















あほ二人だなあ・・・。呆れちゃうよ。






















「二人とも聞いて!どーやらあれは一発撃った後にはしばらく反応できないみたいなんだよ。
そうね・・・おそらく時間的にほんの数秒!!あいつが私を撃った後、その間にブッ壊してほしいの!まかせた!」























二人ならできる。

だって、あんときだって二人で風子ちゃんのこと助けてくれたじゃん。

























「囮ならオレがやるよォ!!」

「おまえは力だけのノロマ、よけられないさ。」






















これは確証されてる。



















「私だったらできる!この中で一番早いのは風子ちゃんぁ!」






















私は何と言われようがやるよ。





















「花菱ィ・・・・」

「確かにおめーならまず死ぬな。でも風子には、もちまえの運動神経とスピードそして『キリ』を的に正確に当てる集中力がある!オレは風子を信じる!!」

























烈火・・・嬉しい事言ってくれんじゃん。

がんばろっと。

土門、はよせぇ!!
























「・・・・・・・・・わかった!オレも風子を信じよう。」





















よっしゃ!やったろーっ!!






















「行くよ!!」































ビンッ





























Fuck!!
























「さあ撃ってみな石っころ!!!怖くなんかねーぞォ!!」






















風子ちゃんならできるっ!!

だるまさんがころん・・・


























「だ!!!」






















よし、やったあ!!




















「今だよっ!烈火ぁ!!」

「でかした風子!!忍道具『鎖鎌』!!」






















さすが、烈火!

捕らえた!!!























「後はまかせたぜーっ!!土門ー!!」

「なるほど!オレは動かなくとも、向こうさんから来てくれる!ジャジャジャジャーンうなれモヒカンヘーッド!!!」





















すごい音をたてて石像が壊れた。




















さっすが風子ちゃん!





















「キャッホーっ!三人の力の合体だな!!」

「オレが一番だけどな!」

「風子ちゃんのアドバイスが!」























きーっ!!

烈火、むかつく!!!!

風子ちゃんが一番に決まってるだろーっ!!!























「仲良きことは素晴らしきかな・・・」






































、今どうしてる?大丈夫?

























柳、泣かないで待ってるんだよ。

























二人とも、絶対助けるからね。













NEXT

後書。

風子ちゃん視点でした。
風子ちゃんの中では立迫は人数に入ってません。(笑)
ここの紅麗ってめっちゃ嫌な奴。
でも、大好きだ!!(ぇ
さてさて、次回予告!
次回は薫ちゃん視点のお話です。
主人公は・・・出るのかなあ・・・。(ぇ
出ないかもしれません。

瀬陰暗鬼