06.と 中編





































あれから3日、凍季也は学校を休んでいる。

教室に居づらいので屋上に行く。

でも、風ちゃんもいなくて・・・連絡先聞けばよかったなあ。






















「あっ!ちゃん!!」

「おー、久しぶり。」

「いつもここにいるの?」

「うん。二人とも久しぶり。」




















あ、この二人なら風ちゃんのこと知ってるかも。



















「ね、霧沢風子ちゃんって今、どうしてるか知ってる?」

ちゃん、風子ちゃんとも知り合いなの?」

「うん。この前、ここで烈火が使ったトアミから助けたりしたからね。」

「あんとき居たのか?」

「居たよ。まだまだですね、忍さん。」















なんで助けなかったんだ!!と騒いでる烈火は無視。


















で、風子ちゃんだ。























「柳、なんかしらない?」

「うーん・・・休んでるって聞いたよ。」

「そう。」

「そう言えば、ちゃんはどうしてここにいるの?」

「実はクラスに馴染めなくてね。」

「ま、ここにいればいいし、授業は寝てればいいもんなー。」

「うん。」

「え、授業はちゃんと受けなくちゃだよ!!」
































ねぇ、本当はすごく嫌な予感がするんだ。


























風子ちゃん・・・どこにいるの?







































_________






























とりあえず、只今午後9時。

ヨーグルトを買いに外出中です。





















ちゃん!?」

























「柳!?どうしたの?こんな遅い時間に。」

「が、学校に行って!!烈火君と風子ちゃんが!!!」

「わかった。柳は?」

「私はもっと人を呼んでくる!!大人とか必要だと思うの!!!」

「気を付けて。」

























嫌な予感の正体はきっとこれだ。

最悪!!






































_________


























「何あれ。」

















私がみたのは、風ちゃんが風を操っているところ。































『あれは、風神ね。でも、核が偽物。』

















―偽物なのに動くの!?

『風神は強力で核がなくとも動く。ただ核があればあんな旋風程度ではすまない。』

―じゃあ、あの玉は?

『あれで、あの娘を操っているととれるな。』

―あれを壊せばいいのね。

は手を出すな。』

―なんで!?

『影法師が絡んでいる。』

―なら、尚更・・・。

『あの目を見て、はあの女が敵だと思うか?』

―思わない。

















私がみた影法師は心配そうに烈火を見ていた。














『だろうな。』

―白蛇、黒蝶、あなたたちが何を知ってるのかは知らないけれど、風ちゃんや烈火の命に危機が迫るまで手は出さないよ。ただ、そのときはヨロシクね。

『御意。』

『仕方ない。』

―ありがとう。
























「あっれー?じゃーんvvv」





















「風ちゃん・・・。」

はみててねv烈火を倒すとこ!!」

「うん。頑張って。」


























頑張ってとしか言うことがない。





















それよりも風ちゃんの戦いかたは凄く上手い。





















「なぜ、あなたが・・・?」

「影法師さん。」

、なぜここに・・・。」

「柳から聞いたんです。」

「そう、邪魔はしないで頂戴。」

「しませんよ。あなたは敵ではないと思ってますから。」

「そう・・・。」



















、私の言葉を影法師に伝えよ。』

















「黒蝶・・・仕方ないな。影法師さん。今から黒蝶の言葉をあなたに伝えます。あなたは黒蝶のことをご存知ですね?」

「黒蝶様の・・・」





















黒蝶と影法師がどういった知り合いかわかんないけど、仕方ない。


















『久しいな、影法師。がここにいることに疑問を持っているだろう?私がの命よりここに流した。』

「そうでしたか。」

『いずれ、が強くなったら会おう。』

「はい。」


















黒蝶はそれっきり何も言わなかった。

でも、私には黒蝶と影法師が知り合いとしか思えなかった。
























「いくぞォ烈火っ!!!風子ちゃん勝利宣言!!ほいさぁ!!!」






















凄い風。

あれじゃあ、烈火が・・・。

仕方ない。





















「巨大な蝶よ、我が命より・・・」

『待ちなさい。』

「なんで!?」

『人がきた。あやつがなんとかするだろう。それより、治癒の娘のもとにいった方がよいのではないか?』




















「柳!?」





















木のところで倒れていた。













「柳・・・」

「姫・・・っ、口から血が!!」

「烈火、大丈夫だよ。」

・・・。」

「心配いらねぇ、多少舌を切ってるだけだ。」

「起きたら治せばいいんでしょう?」

「あぁ・・・。」

「見かけよか根性座った女だな、そいつ。オレにここの事教えるために、自分で噛んでたように見えたぜ。」
















柳は強い・・・そう思った。














「姫のこと頼む。」

「わかった。風ちゃんが持っているものに火薬じゃ対抗できないよ。風ちゃんを助けるためにも火を使って。ってか使うしか助ける方法はない。決めるのは烈火。そこの人には聞こえてないみたいだから。」



















使う意思がもし、烈火に見られなかったら私が風ちゃんを助ける。



















―黒蝶いざという時はお願いね。

『仕方がない。そのときは力を貸すわ。』

―ありがとう。





















とりあえず、あの人・・・誰?






















あ、風ちゃんが説明してるみたいだけど聞こえないし・・・。




























「コラババァ!!!風子に何しやがんだっ。モトに戻せアホンダラ!!」





























大きい声だなあ・・・そんなに怒んなくても・・・。



























「土門ちゃんかっくいーっ♪」

「あたりまえじゃ!風子に・・・・・・






























オレのホレとる女になめたマネしくさりやがって!!」





























あの人・・・風ちゃんのこと好きなんだ・・・。

似合わないけど(キッパリ)

それよか、少し眠くなってきちゃった・・・。

睡眠不足なんだよなあ、最近。

かすかに頭も痛いし・・・























「我命ず、治癒の少女を守れ。」























?』

「頭が痛いから寝かせて。黒蝶、よろしくね。」

『わかったわ。』

「ん。」




































すー・・・・































__________






































またこの夢だ・・・私の記憶の夢。

夢の中の私が何か言ってる・・・。



























―紅麗!!





























く・・・れ・・・い・・・・?

誰・・・?







































___________
































「いやああああああ!!!」





































風ちゃんの叫び声?何が・・・。


















『目覚めたのね。』

―黒蝶・・・何があったの・・・?

『風の娘が一瞬元に戻ったんだ。』

ーそう・・・烈火は炎を使った?

『いや、使ってない。』






















ボンッ






















「出した。」

「!?」

「いざ尋常に勝負!!」























炎出したってことは本気で風ちゃんを助けようとするってこと。

多分、烈火はあの玉のことを気づいていると思う。



















『以前より炎が美しくなってきている。』

―それだけ使いこなしているってこと?

『いや、あいつは弱い。使いこなすのはまだまだだろう。』

―厳しい判断ね。
























風ちゃん・・・どうしてその魔導具を手にとってしまったの・・・?




























本当に勝ちたかったんだよね・・・でも、間違ってる。

































そんな勝ち方は勝ちじゃないこと風ちゃんはわかってると思うよ。







































、見よ。』

「烈火が押してる・・・。」


















勝つ、烈火が勝つ。

風ちゃんを助けて・・・。
























「風子!!坊やを近づけてはダメよ!!」

























影法師・・・あの人は何がしたいの!?
































ゴンン・・・




































「竜巻!?」

























『まずい。』

―どうして?

『空気が中心には少ない。竜巻の構造を考えてみなさい。』

―ってことは・・・長時間あそこにいたら風ちゃんは死ぬ・・・?

『間違いなく。』

―助けなくちゃ・・・

『もって二分。力を貸しましょう。』

―黒蝶・・・ありがと。






















絶対助ける。
























友達だもん。

































「・・・・・・わかったよ・・・風子を・・・解放してくれ、影法師・・・・・・おまえのいいなりでも何でもなってやるから・・・っ」

「・・・

















!?
























まてっ花菱、あれ!!!」

































!?」




























「花菱、あの美人知り合いか?」

「あぁ・・・」

























よし、行くよ。黒蝶。



























「我が蝶に命ずる、竜巻の中心にいる少女を救出する方法を示せ。」


































ふよふよ・・・


































「蝶!?」























「オレの・・・・・・ぼうし?」



































風ちゃんがいる場所は台風の目と同じ。















「烈火、あとはよろしく。」

「おー!よっしゃ!土門!!」

「よしこい花菱!!風子に火傷一つでも作ったら殺すからな!!」

















あ、そろそろ柳が起きるね。

風ちゃんは任せたよ。
























『三秒前』


























―絶対大丈夫。







































「おねんねしてる場合じゃないよっ!!!烈火くんと風子ちゃんは!?」

「あ、柳。おはよ。」

ちゃん!2人は?」

「あっち。」
















って、風ちゃんの制服燃えちゃってる・・・。






















あーあ。

































「烈火くんのH!!」

「うっわーっ。姫までぇー!?」



















タイミングが悪かったわね。




















ご愁傷様。
























柳は説教をし始めてるし・・・。

























「風ちゃん。」

!!」

「大丈夫?怪我してない?」

「大丈夫よーんvそれより・・・





























ぷっ。あはははははっ。柳ちゃんっておもしれぇーv(けとけと)」























「同感。(クスクス)」



































本当、天然ちゃんよねぇ。




























「風子ちゃん。普通に戻ってるぅ!!」



























本当よかったね。







NEXT

後書。

土門登場。(笑)
黒蝶が無駄にでております。
主人公も黒蝶も美人です。(はっきり
紅麗も名前だけ参戦(笑
先に言っておきますが、これはまだご本人が出ておられませんけども、紅麗夢です。(ぉ
では。
次回予告
次回でこの風子、土門編を終わりたいと思ってます。(ぉ

瀬陰暗鬼