私は何者なの・・・?
04.白と黒
「白蛇、いるんでしょう?でてきなさい。」
『無理だ。お前の力が弱い。実体化できない。』
「じゃあ、あなたが知ってることを全て話してよ。」
『このままでも限界がある。』
「どうすればいいの?」
『腕輪をとって封印を解け。俺はソイツの陰気で外に出る。』
「とればいいのね。」
カチャ・・・
そういえば、このブレスレット気に入ってたから一度もはずしたことがなかった。
はずしたとき、変な二人組みが出てきた。
「えっと・・・どちら様でしょうか?」
『我が名は白蛇だ。』
『我が名は黒蝶。』
美人だ・・・二人とも。
「蛇と蝶?」
『俺はそなたの体内を寝床にしている。』
「私が宿主ってことね。」
『理解が早くて助かる。』
「頭は悪くないの。」
『俺の力は水だ。』
「私のこの力の源があなたなのね。」
『そうだ。黒蝶は未だに使ったことも発動したこともないな。
その腕輪を寝床にしている。蝶を操る力だ。
生み出すことも出来る。ただし、その蝶に魂はないがな。』
「で、私の治癒の力は何なの?」
『わからん。』
「何それ。しっかりしてよ。」
『知らんもんは知らん。詳しくは黒蝶に聞け。話せ。』
『一族で、治癒の力があったのは歴代でそなただけじゃ。
そなたの母が授かった力が母でなく、そなたについただけのこと。
そのうち、思い出すだろう。時を待て。』
力のことはとりあえず解決。
でも、なんか引っかかる感じ。
「一族って?」
『火影忍軍という、魔導具や他の自然物を自由に操れる忍者達と共にいる元は貴族の一族があった。
頭首は銀髪に蒼眼、水を生む力があった。』
「じゃあ、私は一族の頭首の娘ってこと?」
『そうだ。時期頭首と言われていた。』
「今の話に、黒蝶がでてこないじゃない。どうして?」
『私はそなたの母のオリジナルじゃ。』
「何それ。」
『そなたの母親は隔世遺伝ってやつでな、陰陽の力も持っていた。その力で私を作った。』
「さっきからそなたって・・・私は。そなたとか主とかやめて。」
『くッ・・・・はははははは・・・・』
いきなり白蛇が爆笑した。
「何?」
『気に入った。癖だからすぐには治らんが、と呼ぶ努力はしよう。
俺はお前が気に入った。今よりお前を主と認めよう。黒蝶にそんな口を叩けるのはお前ぐらいだ。』
「白蛇って、変わってるって言われるでしょう?でも、嫌いじゃないよ。」
『私はが好きだ。』
「?」
『主の母親だ。』
「で、黒蝶は何が言いたいの?」
『にを頼むといわれた。私はとの約束を守るだけ。』
「ふーん。そのうち好きになってね。」
『嫌いではない。』
「うん。ありがとう。」
『主、頭痛がして見えた映像は記憶だ。少しずつ、自分のこともいろいろ思い出すだろう。
我らからはこれくらいにしておこう。徐々に思い出してゆくのもまた一興。』
『主に思い出すのは寝ている時じゃ。夢としてでてこよう。普通にしている時でも思い出すこともある。
そのとき頭痛がするようになっておるみたいじゃ。遠慮せずに眠れ。』
「うん。」
言いたいことを適当に言って、そろそろ戻ると言って黒蝶はブレスに、白蛇は体内に戻ってしまった。
ブレスをはずさずとも二人を外に出し、コントロールできるまで強くならなくてはならない。
そんな気がしたんだ。
NEXT
あとがき
いやあ、黒蝶も白蛇も美人です。(ぇ
詳しくは設定を見てくださいねー。
美人設定ですよ。
えへへ。
次回予告です。
うんとー・・・・次回は漫画沿いで、風子がでてきます。
風子編は長いです。
短く、切って何話か続きますんで。
ではー。
早く紅麗までいかないかな・・・(ぉ
瀬陰暗鬼