ありがとう。
02.初めての友達
初めてだった。
すごく嬉しかった。
本当に本当に嬉しかったんだよ。
裏切りたくない。
崩したくない。
これから先何があるか分からない。
でも、裏切らないよ。
何があっても裏切らないって約束する。
「、授業はどうだ?」
「うん。ちょっと進行遅い。(笑)」
「まあ、馬鹿が多いからな。」
「凍季也も奨学生なんでしょ?奨学試験ここ、低いよね。」
「それで選んだのか?」
「がんばって勉強するの嫌だったし、大学に行こうとも思わないからね。」
「同感。僕も大学に行こうとは思わない。」
ねぇ、凍季也。
私達、似てると思わない?
でも、凍季也には生きる目的がある。
私にはないんだ。
だから、私ね、目標を探したい。
生きる目的。
「、4歳までの記憶って何でないかわからないのか?」
「わかんない。」
「戻ることはないのか?」
「わかんない。」
「ってことは戻るんじゃないのか?」
「戻る・・・?」
もし記憶が戻るなら戻したい。
本当のお母さん。
本当のお父さん。
でもね、育ててくれたお母さんのこと、すごく好き。
本当のお母さんだと今でも思っているよ。
でも、私が何者なのか、この力のこととか知りたい。
「思い出せるかな。」
「無責任なことは言えないけど、思い出せるといいな。」
「うん。なくなったわけじゃないって信じたい。」
「そうだな。」
「どんな過去でも受け入れてくれる?」
「当然だろ?」
やっぱ、凍季也は私が嬉しいと思う事を言ってくれる。
「凍季也、ありがとう。」
ありがとう。
ありがとう。
すごく、嬉しいんだよ。
だから、どんなことがあっても友達でいてね。
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後書
主人公可愛い子に見えますかね?
危ういですね。
ほっほー。
なんか、みーちゃん夢っぽい。(笑
違うんだけどなあ。
まあ、みーちゃん好きなんで、いいとこも作ってあげたいのよ。
うん。
次回予告です。
次回は柳達が出ます。
漫画に沿って進みますよ。
では、楽しんでください。
瀬陰暗鬼