ある日、俺は素敵なお姐さんに会いました。



お姐さんはどこの人?
     
5.アクセサリー店





―上田 竜也―



今日は久々のオフ。
でもこんなシーズン中にオフなんかでいいのか・・・まぁ、俺はドラマやるわけでもないし、CMの話もきてないし。
他の人やり俺と中丸は大変じゃない。
オフがあるのはありがたいし、別に文句も無い。
暇だから亀梨にメールでも送ろうか・・・でも亀梨に送っても帰ってこないだよな・・・
そんなことを考えながらゆっくり町を歩く。
詩も曲も浮かばないからぶらぶらするしか出来ない。
暇だな・・・。


ぶらぶら歩いてたら小さい面白いアクセサリーショップを見つけた。
暇だからピアスでも見ようかなと思ってはいることにした。


入ったら誰もいなかった。
店員もいなくて、盗まれても知らないよ?ってぐらいがらんとしてた。
まぁ、人が少ないのはありがたい。
ゆっくりじっくりみたいから。




_______________



少したって店員が来て、また少したって人が来た。
その人は白衣を着ていた。


ちゃん?今休憩時間なの?」

「もちろん。暇なんじゃなくて休憩だから来たんだよ?」


と呼ばれた女性、休憩なら白衣ぐらい脱いでくればいいのに・・・


「頼んでたピアス届いてます?」

「えぇ、届いてるわよ。今もって来るね。」

「ありがとう。」


可愛く笑う人。
すごく可愛く笑う人。
例えるなら・・・そうだな・・・マーガレットみたいな笑顔。


「あ、私のほかにお客さん来てたんですね。いきなり白衣を着た人間が現れて驚いたでしょ?ごめんなさい。」


確かに驚いた。
でもソレは白衣を来てたからではなく人が入ってきたから。


「違います。確かに驚きましたが、白衣に驚いたわけではないので。」

「そう?よかったわ。」


やっぱり可愛く笑う人。
すごく可愛く笑う人。


「ココのアクセサリー素敵よね。よく来るの?」

「いえ。」


続かない会話。
別に続けようと思ってないからいいけど。


「ココで会えたのも何かの縁だと思って記念にハイ♪プレゼントです。」


可愛い笑顔でプレゼントと言ってチャーム付のピアスを一個渡してきた。


「それ、似合うと思うよ?良かったら貰ってください♪」

「ありがとう。」


悪くはないデザインだし、何よりこの人がすごく可愛く笑って渡すから受け取った。
でも、貰ってばかりじゃ悪い気がするから俺もショーケースを見て彼女に似合うと思ったやつをプレゼントすることにした。


「これ、プレゼント。」

「ぇ?いいの?!今日会ったばかりなのに?」

「ソレはそっちもだと思うけど。」

「そっか♪ありがとう!大事にするね♪」


そう言って予約したピアスを買ってその人はいってしまった。
少し変な人だった。
でもまた会いたくなった。

一つ曲が浮かんだ。
忘れないうちに帰ろう。
今浮かんだ曲につける歌詞は白衣を着た可愛く笑う人のことを思って書こう。
忘れたくないから文章にしようと思う。
きっと一目惚れだろうな。
好き、あぁ・・・そっか。
好きになったからプレゼントを受け取ったしあげたんだ。
簡単だったんだな。


会いたい、ね・・・また。
微かに口元が緩んだのがわかった。
珍しいかな・・・そんなことないか・・・





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あとがき

上ボでした。
どうですか?
エセですが。(涙
上ボは好きです。
とっさに思いつきで書きましたが・・・気にしないで上げてくだパイ。
主人公ちゃん・・・少々不思議ちゃんですね。
普通初対面の人に話しかけたりしませんよ。
まぁ、ソコもいいところってことで。
次回は中丸雄一です。
お楽しみに♪

瀬陰暗鬼