ある日、俺は素敵なお姐さんに会いました。



お姐さんはどこの人?
       
2.花屋にて。



―赤西仁―



「何で俺が花屋なんかで・・・」


ここは花屋です。
見ればわかるって?
うっせぇ!!
補足すっと、ここは従姉弟の花屋。
オフだからって手伝ってんの。
ん?手伝ってるつーより無理やり手伝わされてる?
そうだな。
手伝わされてるんだよな。


「仁!!文句言わない!!人手が足りないんだよ!!人助けだと思いなさいアイドル!!」

「それ、貶してるのか褒めてるのかわかんねぇし。」

「誰も褒めてないわよ!!あ!仁、今電話があってねお得意様がお花をとりに来るから適当に花束にしてラッピングして渡して頂戴。」

「は?!できねぇし。」

「適当に入れたい花を聞いて花束にすればいいから。よろしくね!!あたし、配達があんの。」

「ちょっ!おい!!」


従姉弟は風のように去っていった。
なに考えてんだよあいつ。
俺より馬鹿か・・・?
いや・・・あいつ頭だけはいいはずだ。
大学でてるし?まぁ、大学でてれば頭いいってわけじゃねぇけどさ。


「あのー?いつもの女性いらっしゃらないんですか?」


客だな。
確実に客だ。


「すみません。今配達に出てるんでいつもの女はいません。」

「え!そうなんですか?どうしよう・・・お花とりに来たのに・・・」


うわ・・・すっげー困ってるよ。
顔良く見えねぇなぁ・・・
あ、もしかしてお得意さん?
なら、俺に任されてるしやんなきゃな・・・
とりあえず、話しかけるか。


「あのさ、さっき電話した?」

「え?!」


うわ、すっげー驚いてるし。
つーか俺タメで話しちゃったじゃん。
お客様なのに。
ま、いっか♪
気にしないことにしよー♪


「だから、電話した?って聞いてんの。」

「電話・・・あ!!電話ね!したよ!!そうしたらちゃんと出てくれていつでも待ってますvって言ってたから来たのに・・・」

「あ、俺従姉弟なんだけどさ、あいつから店番頼まれてんの。んで、お得意様が来るから適当にお願いって言ってたから。」

「じゃぁ、君が花束作ってくれるの?」

「一応。」


いきなり、その人は明るくなった。
しっかり顔を見た瞬間すごい美人な人だと思った。


「本当?良かったv患者さんが今日で退院でね、その患者さんにお祝いとして贈る花束なんだけど間に合わなかったら大変だったの。本当に良かった。よろしくね?」

「あぁ。」


俺は心ココに在らずって感じで返事をした。
すごく美人の人だったから。
退院、患者・・・看護婦さんかな?
年上だよな・・・絶対。


「俺、どんな花束作ればいいかわかんないんだよね。どんなのがいい?」

「患者さん女の子なの。まだ10代の。だから可愛い感じにして欲しいな。」

「可愛い感じ・・・悪い、わかんない。」

「うーん・・・難しいなぁ・・・・」


客困らせちゃったよ俺。
駄目だよな・・・


「んじゃあさ、お姐さんはどんなのが欲しい?」

「私?!」

「うん。意外と誰が見ても可愛いやつは可愛いしさ、大丈夫v」

「そうかな・・・私か・・・うーん・・・」


また困らせちゃったよ・・・俺店員向いてないんじゃねぇの?


「白の薔薇にベビーピンクのカスミソウで花束作ってもらえます?あまり大きくなくていいの。」

「了解。」


薔薇にカスミソウね・・・すっげー微妙。
でかい花と小さい花でいいのか?うーん・・・
まぁ、いいか。




______________




「はい。できた。」

「わー、綺麗。可愛い。」


実際言われたとおりに作った花束は可愛かった。
すっげー可愛かった。


「ありがとう。これでちゃんと患者さんの退院に間に合うわ。これ、代金ね。」

「コレおつりです。」

「ありがとう。」


いつもココで手伝ってるわけじゃないしこの人のいつココに来るかわかんない。
このままじゃ、このままじゃ二度と会えないかもしれない。。
せっかくこんな美人に会えたのに・・・


「ねぇ、この花束のお礼今度したいんだけどいつもここにいるわけじゃないよね?今日初めて会ったし。」


先に向こうから言って来た。
言われると思ってなかったから吃驚した。


「ん?どうしたの?」

「別にお礼なんかしなくていいし。」


これは仕事だからお礼の必要はない。
代金は貰ってるわけだし?


「違うよ。コレは私の我侭。だって、花束作ってくれたでしょ?普通なら店員さんが作るんじゃなくて花の指定しながら客が作るんだよ。だから作ってもらったお礼はしたいの。」


まっすぐに俺を見て微笑みながら言ってくれた。
うれしかった。


「俺さ、今日限りのお手伝いなんだよね。」

「そうなの?!じゃぁ、会いたくてもあえない・・・お礼できない・・・」

「名前教えてよ。」

「へ?」

「だから、名前。」

「名前?そっちは?」

「赤西仁。」


名前聞いて逆に聞かれると思ってなかったからびびった。
でも教えることにした。
美人だし。


「私ねっ、」



ピピ・・・ピピピ・・・



ケータイのアラーム音が鳴り響いた。


「え!?もうこんな時間?!お見送りしなきゃいけないのに・・・ごめんなさい!休憩時間終わりそうなの・・・私この近くの病院に勤めてるから暇な日に来てもらえないかな?」

「いいよ。」

「ありがとう。それじゃぁ、花束ありがとう。」


美人な人は可愛く笑って走り去った。
俺さ・・・数十分だけしか話してないけどあの人のこと好きになったみたい。
絶対会いに病院に行こう・・・。またあったら今度こそ名前ぐらい聞かなきゃ・・・。







NEXT







あとがき

出会い赤西ver.です。
花屋です。
従姉弟がいるかは知りませんが気にせず・・・(ォィ
ただ薔薇が出したかっただけです。
白い薔薇綺麗ですよねーv
個人的には青い薔薇(ブルーローズですね☆)が好きですけど。
青は咲きませんからね。
テレビで見たことがあるんですが咲かないんですよ!!
科学者さん、がんばってください!!(ぇ
仁終わりましたね。
ココまでは快調です。
次が大問題。
T田巻(ォィ)違うねー。田口淳之介です。
正直田口は嫌いなんでキャラがつかめません。(あらま
DVD(歌笑)を大量にチェックしてキャラをつかもうかなー・・・と思います。
多分手抜きだと思われます。
次回は田口です。
ちなみにこの話は連載ですが1〜6話までKAT-TUN一人ずつの出会いが書いてあるだけです。(ォィ
全員読まなくても最終話(第7話)は内容が理解できます。(あらま
なので好きな人の話のみ見てくれてぜんぜんOKです。(ぉ
ただ、KAT(後者)Uの二人とT(前者)N比べると話の雑度が違うので面白いかも・・・(ォィ
是非、楽しんでくださいね。
それではあと5話です。
最後までお付き合いください。

瀬陰暗鬼