卒旅 二日目 04.矢吹隼人
どーも、ども!
俺、矢吹隼人は見事じゃんけんに勝ちまして、とデート権をゲットいたしました!!
めちゃくちゃ強運!!竜にも勝っちゃった!!!への愛はなんにでも勝るのねーん。
「隼人?現実に戻っておいで。」
「さん、どこ行きます?」
今の俺、絶好調!!
「・・・・頭打った?病院行く・・・・?」
「や・・・大丈夫です。」
俺、変だった・・・?
「海行きたいな。せっかくの沖縄だし。」
「うん。んじゃ、さくっと行こうぜ。」
*
「綺麗・・・さんご礁・・・」
海ってこんな綺麗だったっけ?
「日本の周りの海が全部こうだったらいいのに。」
「そしたら泳ぐ気にもならねぇよな。」
「海は見るのが好きだなあ。焼けるの嫌だし。」
「肌、白いよなあ・・・。」
肌は白くて綺麗で・・・
痕を付けたら綺麗に映えそう。
って、俺エロい!!
変態じゃん・・・。
「何?」
「いや、綺麗だなあって。」
「うん。すごく綺麗だよね。」
「いや、。」
「へっ!?///」
めちゃくちゃ赤くなってね?
照れてんだよね?
ねぇ、少しはさ、俺も期待していいわけ?
「照れてんの?かーわいーv」
「う、うるさい///」
むー・・・って、可愛いな。
マジで言ってますよ?
「てか、さっき三つ編みだったじゃん。梳いちゃったの?ウェーブも可愛いけど。」
「あ、ツッチーにぐしゃぐしゃにされたの。」
ツッチー・・・後で覚えとけよ。
三つ編みに眼鏡が男のロマン!!
「三つ編みのが良かった?これ、変?」
「いや、可愛い。」
いちいち俺の言葉で赤くなって照れるがめちゃくちゃ可愛い。
俺ってさ、まじでラッキーだよね。
つーか、マジで期待するよ?
「あ・・・」
足元に貝殻。
「どうしたの?」
えへ。いいこと考えた!!
ちょいちょい
手招きでを呼ぶ。
「ん?何よ。」
「はい、記念。」
「・・・貝・・・」
え、貝嫌いですか!?
「・・・ありがと・・・・」
・・・・何この子!!
可愛すぎですのことよ!?
「あ、卒旅記念じゃなくて・・・デート記念ね☆」
って、無言だよ!?
無言ですかー!?
「うん・・・。」
・・・我慢の限界です。
、可愛すぎ。
「きゃあ!急に抱きついて、ど、どうしたの!?」
「可愛すぎ・・・。」
「な、何それ・・・。」
「や・・・そのさ、のこと、俺、女の子として好きなの。仲間とかじゃなくて。だから、ちゅーしたいとか、抱きしめたいとか思うし。」
俺は勢いに任せて告白した。
この場合したって言うより、してしまったって感じ。
「あ・・・あの・・・」
動揺してるし・・・。
「ごめん。いきなり告白みたいな。でもさ、やっぱこれから毎日会えるわけじゃねぇし。でも、俺はのこと好きだしさ。
一緒にいたい。
でも、他に好きなやつがいるなら応援するかもな。まあ、そいつによる。
だから身構えんなよ。普通にしてていいし。
でもさ、前はゆっくりでいいって言えたけど、今はそんな余裕ねぇんだ。
だから気持ち、聞かせて。今すぐってわけじゃねぇけど・・・
今月中くらいを目処にさ。」
竜はどうすんのかな。
このことを伝えたら竜もに気持ちを伝えるのかな。
「隼人・・・」
「身構えんなって。な?普通にしてろって言っただろ?」
「う、うん。」
あー・・・らら。
これはまずい。
ペチッ
「痛ッ・・・何すんの!?」
「不自然なんだよ。」
隼人のバカーって言いながら走るを見て、やっぱ好きだなあって。
―俺のこと好きになってくれないかな。
かくとたに
えやはいぶきの
さしも草
さしも知らじな
燃ゆる思ひを
―藤原実方朝臣より
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あとがき。
はーちゃん告白しちゃいました。
いぇーい!
最後の短歌の意味は簡単に言うと胸のうちに燃える恋のもの思いです。
実際は伝えられずに秘めているのですが・・・
まあ、いいかなーって。
次は竜ですね。(ぁ
瀬陰暗鬼