卒旅 一日目 03.夕方















ちゃーんvお風呂いこ?」

「嫌です。」













本日三回目。


混浴の時間には行かないとあれほど言ったのに・・・。

























、今日は18:00〜19:00が別々だって。」

「ありがとう。やっぱ竜は頼りになるわ。」












他の奴と大違い。












「隼人と竜は同室だからいいけどさー・・・俺らはばらばらなんだよっ!!」

「そーだ、そーだ!!」

「別にいいじゃん。浴衣姿は確実に見れるんだし・・・。」

「タケは彼女がいるからだいっ!!」

「浩くん、うるさいよ。」












もう、諦めましょ。

























*



















「じゃあ、ぱぱーっと入って来るね。」

「俺らも行く!!」

「隼人は三回目じゃない。」

「いいのいいの♪そういえば三回目に巨乳のお姉さんがいた!」

「死んでしまえ。」















何かムカツク・・・。

ヤキモチみたいじゃない・・・。





























*






















『貸切ー!!』


















・・・・。














流石は普段は混浴なだけあって声、ばっちり聞こえますね。















「ね、ちゃーんv」

「タケちゃん?」

「わー♪聞こえる、聞こえる♪」








可愛いなあ。









「今、覗いたら胸、見える?」

「死んでしまえ。」










隼人のスケベ。

ってか、のぼせてきた・・・。














「私、もうあがるから。」

「カラスの行水かよ。」

「どういう意味?」

「竜、酷くない?」

「酷くねぇよ。」

「ねー!どういう意味ー?」

「辞書で引け。」

「竜のはげー!!」















別にカラスの行水じゃないけどなあ・・・。

でも、長風呂は苦手。































*





















「やべ・・・シャワーの音でむらむらしてきた・・・。」

「死ね。」

「ってか、残酷だよなあ・・・。」


「「うん。」」


「小さい声で話すの大変だね。」


「「「うん。」」」


「俺はが好きなんだよ!!」


「「「知ってるよ。」」」


「つか、隼人がこんなに長い期間セックスしてないのって初めてだよな。」

「そういえばそうだね。」

「よっぽどはまってんじゃね?」

「うっせーよ!!」

「でも、竜と隼人だったら竜だなあ。」

「俺もりゅーv」

「ツッチー酷いわ!でも、私もりゅうv」

「ハニーは俺だろ・・・?(ぐすん)」

「ごめんなさいっ!やっぱりあなたが一番よーッ!!」










「(付き合ってられないな・・・)」































______



























「「「「イイ!浴衣さいこー!!!!」」」」

















浴衣って可愛いよね。

じゃなくて・・・この人たち、怖い。


















「髪、濡れてる。」

「え、り、りゅっ・・・」
















髪にキスされました。


















「な・・・なに////」

「キレイだなあって・・・。」















「りーゆーうー(怒)」


















「ちっ・・・」

に触んなムッツリ!!」




















喧嘩始めちゃった・・・。



















「ね、タケちゃん。ムッツリって?」

「うーん・・・よくわかんないや。」

「そう・・・。」










前から気になってたんだよね。















「あ、ごはんだって。いこ?」

「ラジャ!!」

「めしー♪」

「竜、ここのご飯って美味しいの?」

「そんな高くねぇけど不味くねぇよ。」

「そう。」

















まあ、選んだのが竜だから安心。

リーズナブル旅館だけど期待しよっと。





























*


























「すげー!!うーまーいーv」

「うんめー!!」

「うまっ!!」

「おいしーv」


















この人たちの場合、胃に入ればなんでも一緒だったわね。
















「そんなに悪くねぇだろ?」

「うん。おいしい。ちょっと味濃いけど。」

「沖縄料理だからってことにしとけば?」

「それもそうね。」















「んみゃーいっvりゅうーくわにぇひゃらちょーひゃい!!」


















「・・・やるから、口に入ったまましゃべんな。」





















なんかざっくりおかあさんと息子みたくなってるよ(笑)

















ちゃん、どうしたの?おもしろいことでもあった?」

「ん?笑ってた?や、竜がお母さんみたいだなあって。」

「あ!言えてる!!隼人は子供だよね?」

「タケちゃんは隼人の弟かなあ。」

ちゃんはお姉ちゃんだよね?」

「できれば他人がいいな。」

「えー!寂しいじゃんか!!」

「じゃあ、俺がお父さんかな。」

「ツッチーがお父さんで浩くんは・・・浮気相手とか?」

「にゃんで!?」

「え、2人って微妙な関係じゃないの?」

「違うよ!!」

「うーん・・・息子にしとく?」

「大家族だね!」





















確かに。





















毎日家族よりも長い時間一緒にいて、皆がある意味家族みたいで。





楽しいなあって思えるのはやっぱ私もその一員みたいになってるからで。






言葉では上手く言えないけど、この場所に来て、よかったって思う。






それに、この旅行だって結構はちゃめちゃだけど、楽しいし。
























まあ、このあと部屋が2つなことを除いては・・・。




































NEXT

あとがき。

ギャグっぽく書いてました。
結構、家族設定好きなんですよね。
いやあ・・・趣味に走ってみました。
竜はお母さんだなーって思いながら。
クールビューティーだからね!!(関係ない)

瀬陰暗鬼