今日こそ言わなくちゃいけない。






の選ぶ道 02.工藤





と、思ってたけどこんな久美ちゃんに言えないな。

何かウキウキでプリント配ってるし・・・幸せのオーラがでてる。








あ、今、遠い世界に旅立ったよ。















「ヤンクミ?」

「ヤンクミじゃなくて、久美子って呼んでください。」














え、相手は隼人ですよ!?













「久美子?」

「はい!!」
















変だよ、可笑しいよ。












「は!」



















「プリント配りながら夢みんなよ。」

「はい!」

「お帰り、ヤンクミ。」








とりあえず、戻ってこれてよかったね。








それより・・・やっぱ言えないっ!!







______







「あれ?どうしたのこれ?」
















電話してから戻ったら、目の前には大量の食料でした。









「あ、。おかえりv実は酔っ払いの喧嘩を止めてね♪」

「そう。よかったね。」

「あ、ヤンクミにさっき連絡したらなんか勘違いしちゃったみたい。」

「よくあることだから気にしなくていいんじゃん?」

「だよねー♪」















カラン、カラン









「お前ら!」

「あ、ヤンクミ。」

「お、座れ、座れ。」

「よお、よお。」

「よおって喧嘩してたんじゃないのか!?」












やっぱすごい勘違いしてる・・・。







「喧嘩!?」

「してねぇよ。んなもんなあ。」













食べながら話しちゃ駄目!!





「武田!!お前、電話で喧嘩がどうのこうのって!!」

「は!?俺、酔っ払い同士の喧嘩を止めたってったの。」








御馬鹿な久美ちゃん。

そんなとこも好きよ。










「え!?」

「そしたら酔っ払いがお礼だって金くれてさ。」

「いやあ、いいって言ったんだけどよ。とっとけって五月蠅くてさ。」

「うんうん。」








隼人たべすぎ。

竜も、何か飲み物ばっかり黙々と飲んでるよね・・・?

それ何杯目だっけ・・・?









「それでヤンクミに相談の電話をしたってわけ。」

「なのに、すぐに電話切っちゃってさ。」






久美ちゃんの悪い癖。











「お前らが喧嘩してたんじゃないのか?」

「ヤンクミ、人の話は最後までちゃんとよく聞こうね。」












メロンソーダを持ちながらの隼人に言われたくないよね。





「せっかく九条先生に告白寸前だったのに・・・」






嘘、告白?

久美ちゃんが!?あの九条って人に?(九条嫌い)

みんな驚いてるし、久美ちゃんは焦っちゃってるし・・・(笑)











_________











「それでは校歌斉唱。」

「だから、しらねぇって言ってんだよ。」

「卒業式までに覚えてくるように。」

「お前らもな。」










和気藹々。








こんな時間は長くは続かなかった。














「へぇー。卒業式か。」













え、誰?

この人たちが来たとたんみんなの目の色が変わった。

隼人と竜は私を隠すように立っている。














「工藤。」










この人が・・・脱獄犯!?

警察に連絡したいけど・・・ケータイ充電切れ。(役に立たない・・・。)


















「脱走したらしいっすね。」

「お前らのおかげで豪いとこにぶち込まれたからな。」














あれ?













話によるとどこを取っても悪いのはこの人だよね・・・?















「たっぷり礼をさせてもらおうとおもってよ。」











隼人の胸倉をつかんだ。

喧嘩は駄目なのに・・・。

そのときの御巡りさんが後方にいたらしく、工藤とか言う人は毒を吐いて何処かへ行った。
















「何なの・・・あの人・・・」

には危害が加わらないようにする。」

「そういう問題じゃないよ。」
















何か嫌な予感がする。

















何事もなければいいのに・・・。












_______









次の日、学校に行くのやめた。

白菊の方にどうしても顔を出さなくちゃいけなかったから。

















タケちゃんに今日あったことを聞いた。

本当最低。







心配でみんな集まると行っていた場所へ私も行った。










私がそこについたとき、皆がもめていた。

でも、隼人の一言で全てが決まったらしい。
















それでも、私は・・・。

















「何が話しつけるだよ。俺は仲間はずれ?」










!?』


「俺も連れてけ。」

、ちょっと来い。」






隼人と竜に連れられて店の裏へ。













「何?」

は何があっても絶対くんな。」

「何で?」

「怪我、してほしくねぇんだよ。」

「何で!?私だって、皆に怪我してほしくないよ。」

は俺らにとって特別なんだよ。」









「私は、何も出来ないの・・・?」



いつも、いつも見てるだけなんて嫌。









「ツッチーのときはが宮崎さんを連れてきてくれた。」












「俺んときは一緒にバイトしたっけ?」













「俺のときは家まで来たくれた。」









「何もしてないんじゃねぇよ。いつもなんかしてる。」













に、頼みごと。信じて待ってて。そして、手当てよろしくな。」













「竜・・・隼人・・・」




















「「行ってきます。」」

















わかったよ。

絶対大丈夫って信じてる。











だから・・・私は・・・










「行ってらっしゃい。」




その後5人は行ってしまった。










私は久美ちゃんのところへ向かった。





「助けて、久美ちゃん・・・助けて・・・。」

「うん。任せろ。」















そういって、久美ちゃんは走っていった。

私も走った。















その後、猿渡教頭が久美ちゃんの家から出て行ったのを見た。









__________






私と久美ちゃんが倉庫に着いたとき、隼人の叫び声が聞こえた。












「久美ちゃん、お願い。私は約束があるからいけないけれど、皆をお願いします。」

「任せろ。」












__________









私がパトカーを呼んでパトカーは意外と早く来た。












猿渡が警察に連絡をしていたらしい。













私はその場を離れた。





















救急道具、用意しなくちゃ。













でも、事件は一件落着、という形で終わってくれなかった。










_________











「揃いも揃っていい男が台無しだな。」













本当、みんな辛気臭い顔してる。














そんな時黒川さんと猿渡と犬塚が来た。
















「理事長・・・」











嫌な予感がする。













「とんでもないことをしてくれましたね。」











「理事長、申し訳ありませんでした。ですが、新聞の記事だけを鵜呑みにしないで・・・。」

「乱闘があったことは事実です。」

「あんなチンピラの呼び出しに応じたらどんなことになるか、予想はできたはずです。」

「ですが、そんな!」

「気持ちはわかりますが、友達のためなら乱闘もしていいという考えは暴力を肯定することに繋がりかねません。」

















あの方法以外で、終わらせる方法があったならば、教えてほしい。












「あれは暴力ではありません。」

「君たちの乱闘行為は高校生としてはあるまじき行為であり、我が校の名誉を著しく傷つけた。
 よって、全員退学。いや、君はA組に移籍してもらいましょう。」

「退学!?」








どうして私だけ・・・でも、私は・・・













「ちょ、ちょっと待ってください。明日は卒業式なんですよ!?
それに就職が内定している生徒達も大勢います。退学だけは勘弁してやってください。お願いします。」

「残念ですが。」

「猿渡教頭!」

「流石に今度ばかりはやむ終えませんね。」















私はA組ね・・・私、このクラスだったから二ヶ月やってこれたんだと思う。












そういえば、私、退学届け、出し忘れてるや。



















どうせなら、使わなくちゃだね。















「理事長、いえ、黒川さん。これ、お願いいたします。」

「退学届け!?何故君が!?」


!?』


「もっと早くに出そうと思っていたのですが、すっかり忘れていました。
母には今回のこと、報告させていただきます。多分、支援をやめるでしょうね。
この件、いい報告をお待ちしておりますので。では。」














コレで少しは救われてほしい。





















さよなら、3年D組。

NEXT

あとがき

この回ももうすぐ終わります。
ってか、前日に退学届けを出すのもどうかと思いますね。(笑)
ってか、前日ぐらい白菊に行かなくて・・・(笑)
もうどうにでもなれー!!

瀬陰暗鬼