ちゃんv今日の夜は明けておいてねv大事なパーティーがあるのよ。
 まあ、主催者は私なんだけどね。後で迎えに行かせるから、準備して待ってるのよー♪』

「え、ドレスとか持ってないんだけど!!」

『だぁーいじょーぶvもちろん、こっちで用意してるわ。』

「わかった、わかった。適当に準備しておけばいいんでしょ。」

ちゃんとパーティーなんて久々だから楽しみだわー♪』





今日だけの特別





「きゃーvちゃん可愛いわあv流石私の娘。」

「ってか、いつの間にこんなの買ったの!?」





すごく可愛いんだけど、また高そうな・・・。





「うふふー♪私のを作るついでに作ったのよ♪オーダーメイドドレスって素敵でしょー?」





オーダーメイドって・・・どこまで無駄遣いする気ですか!?

普通に買うのの倍はかかりますよ!?

勿体無いことするんだから!!





「あーら、さん。本日は娘さんと御一緒なんですの?」

「えぇ。」

「娘さん、一次で大学に受かったそうで。とても素晴らしいお子さんで羨ましいですわ。」

「いえ、そんなことありませんわ。親に一言も相談無しで進路を決めてしまうんですもの。
 私は経済学部に行って欲しかったのに、医学部ですのよ?」





お母さん、自慢になってます。(慣れてる人)





「本当羨ましいですわ。では。」

「ごゆっくり。」





すごい楽しそうだな・・・。





「うふふvも自慢できちゃうけど、ちゃんの自慢もいいわあ。」

「ほどほどにね。」

「あら、楽しまなくっちゃ♪」

「恥ずかしいから言ってるの。」

「いいじゃないvあ、小田切さん。先日は娘がお世話になりました。」























小田切さん・・・?

え・・・今、あんま会いたくないんですけど。





















「あら、竜君も来てくれて嬉しいわ。がお世話になってます。」





















へ?























「いえ、こちらこそ。日々お世話になってます。」

「そんなに畏まらなくていいわよ。苦手でしょう?」

「はい。」

「先日は私も娘さんにお世話になって。」

「あら、そうでしたの?ほら、ちゃん。早くいらっしゃい。」

























な、なんで竜までいるの!?
























吃驚デスヨ!!































ちゃん?はーやーくー。」

「あ、う・・・うん。」















コケッ・・・・



















急ごうとしたらこけそうになった。

慣れてないのにヒールなんて履くもんじゃないわ。




























ポフッ・・・






















でも、竜が支えてくれた。
























「り、竜。ありがと・・・。」

「別に。」






た、たすかった。





「竜君、ナイスキャッチ☆やっぱ、男の子ですわ。」

君だって将来有望じゃあ、ありませんか。」

「そうでもないんですのよ?それより、竜君は進学とか考えていらっしゃいますの?」

「カナダの知り合いのところに行かそうと思ったんですが本人が頑なに拒むので、悩んでいます。」

「まだ二次が終わってない大学もありますし、受けてみたらいかがです?」

「そういうても考えているところですよ。」





そっか、竜も進路決まってない組だったなあ。





「竜、受けてみたら?私が内定もらってるところも二次は終わってないよ。
 久美ちゃんもセンターの成績がよかったって喜んでたじゃない。」

「自己採点だろ。」

「でも、受けてて、いいって言われてるんだから大丈夫よ。現に竜は頭いいんだから。ね?」

「そうだな・・・。考えてみる。」

「うん。駄目なら来年でもいいじゃない。あ、タケちゃんは専門学校行くっていってたよ。」

「そっか・・・。」

「子供が親離れをするのを悲しむお父さんみたいだけど?」

「タケって子供みたいな感じしねぇ?」

「隼人とかはいらないけど、タケちゃんなら。(笑)」





みんなの進路の話をしてると、タイムリミットが近いのがわかる。

どんなにあがいても、もう一ヶ月もない。





「そうやって二人でいると、なかなかお似合いねv」

「え!?お、おかあさんっ!!(汗)」

「ね♪小田切さん。」

「確かに。」

「若い二人は二人っきりにしておきましょうか。それでは。」

「えぇ。今度家の方にもいらしてください。」

「是非。」





お、お母様・・・?





「り、竜?ごめんね。お母さん、マイペースだから。」

「別に。親父について廻るより、と一緒にいたほうが楽だから。」

「ありがとう。」





竜は優しいな。

ってかパーティーで男の人と一緒にいるのはじめてかも・・・。

いつも友達といたからなあ・・・・今日は来てないみたいだけど。













「あ、忘れてた。」









「へ?」

「親父から、主催のパーティーって聞いたからもしかしたらいるかもと思って。ちょっと待ってて。」










え、竜?一人にしないでください!!












って、思ってる間に竜はすぐ戻ってきてくれた。














「これ、ホワイトデーの。」

「あ、うん。ありがと・・・あけていい?」

「あぁ。」






半分以上諦めかけてたのに、流石竜。

中身はキャスケット。

買うの、恥ずかしかったよね・・・?





「可愛い・・・ありがとう。今度これかぶって出かけようね。」

「いいかもな。」

「うん。」





パーティーっていつも苦手だけど、竜と一緒ならいいかもって思った。













「あれ、珍しい人がいらっしゃる。」

「え、あ、どちら様で?」

「いやですなあ、○×会社の社長子息ですよ。」

「あぁ、お久しぶりです。」




誰だよ、この人。









とりあえず、○×会社とお母さんが交流があるから、あったことはあるんだろうけど、きっとどうでもよかったんだろう。

気持ち悪い人だ。






さんが男の方と一緒にいるのは珍しいですね。婚約者の方ですか?」

「いいえ。違いますわ。家は婚約者とか決めませんから。」

「お母様は不思議な方ですね。」

「そこがいいところなので。」

「では、そちらは恋人ですか?」









違うと否定しようとしたら、竜に口を塞がれた。














どうしたの!?












「私は彼女の恋人です。今夜限りの。ですから、お引取りを。」






竜!?なんてことを!!






「っ・・・ふざけんな!!今夜限りとはどういうことですか!?さん!!」





大声出すから、みんな見てるじゃない。




最悪だ。






「え、あの・・・・」

「お試し期間中なんですよ。二人の男から告白されているんです。」





竜・・・なんでそんな嘘・・・。





「それに、こんな大勢の前で大きな声を上げるなんて、迷惑です。恥ずかしいとお思いになりませんか?」

「っ・・・・な、なんだと!!」

「これ以上、おっしゃりたいことがあるなら、表で聞きましょう。大勢の迷惑ですから。」




私は何がなんだかわかりません。















「ねぇ、あれ見たくださいな。見苦しくありませんか?」

「そうですわね。小田切様は素敵な殿方ですのに・・・。」

「月と鼈ですわ。」





お嬢様って・・・一刀両断ね。

ズバッと言えちゃうんだもん。















「し、失礼致しました!!」













あ、去って行った。

ってか、注目の的になってるし!

恥ずかしいっての。


















「竜、外でよ?」

「あぁ。」








恥ずかしいから、外に出るしかない。

竜はポーカーフェイスだけどさ・・・。










________










外は冬だから寒かった。

コート持ってきてないもん。寒いよね・・・。

私のアホ。






「さむっ・・・」

「ほら。」





差し出されたのは、竜のジャケット。





「え、寒いでしょ!?」

よりは寒くねぇし。」

「・・・ありがと・・・・。」





竜は優しい。

ってか、そうじゃなくて、さっきのこと、聞かなくちゃ。





「さっきの、どういうつもり?」

「あいつ、狙いだったから。」

「は?」

「よく、今までああいうのに絡まれなかったな。」





あれ?私の質問は?





「・・・いつも、や、お母さんや、友達と一緒だったけど?」

「友達、母親、ね・・・」





なんか、竜、妙に納得してるよ。





「竜?」

「いや、考え事。」





本当なんなのさ・・・。





。」

「何?」

「今日は俺が傍にいるから。」





よくわかんないけど、まあ、いっか。





「よくわかんないけど、一夜限りの恋人なんでしょ?私、恋人って初めてだなあ・・・。今までいなかったし。」





なんか、ドキドキしてきた。

ってか、竜笑ってるし。





「竜?今笑ったでしょ!?何か変!?」

「悪い。変じゃねぇよ。今夜限り、宜しくお願いします。お姫様。」

「お、お姫様って・・・もう。」





恥ずかしいなあ。

でも、さっき助かったのは事実だし・・・












「よ、宜しくお願いしますっ///」










_________










そして、無事にパーティーは終わった。

















「竜くんかっこよかったわv今夜限りなんていわずに、付き合っちゃいなさいよ♪」

「お、お母さん!?」

「是非。」

「り、竜!?」






何言っちゃってんのよ!?

もしかしって、開き直った系?





「うふふv冗談よぉー♪だって、隼人君も土屋君もいるものねー♪」

「え、何でツッチーのこと知ってるの!?」

「当然知らないわけ無いでしょー?長身でイケメン。お母さんの超好みv」





誰も、お母さんの好みなんて聞いてないです!!







でも・・・






「竜、今日はいろいろありがとう。あと、遅くまでつき合わせてごめんね。」

「全然。でも、今夜限りの恋人なら・・・」

















どんどん近付く竜の顔。

目を瞑ったら額に柔らかい感触。

目を開けたら顔の位置まで上げられた右手にキス。















絶対顔が赤い。

すごく恥ずかしい。


















そして、心臓がおかしいくらいドキドキしてる。









このドキドキは一日が終わってもとまらなくて。









心臓が狂ってしまったかのように思われた。


NEXT


あとがき。

まず、今回のゲストを紹介しましょう。
矢吹隼人さんです。
「どーも。」
ちなみに、発言権は11回までなので。
あと、10回デース。
「は!?」
あと9回ー。
「まじかよ!?」
無駄にしないようにねー♪
で、今回の話はどうでしたか?
「竜ばっかずるくね?」
竜ちゃん大好きだからねぇ。
でも、次回は隼人でしょー?
「まあな。ってか、俺のなのに手えださねぇでほしいんだけど。」
我侭言わないのー。
だから馬鹿って言われるんだよ。
「うっせーなあ!!」
ってか、君、本当発言権の無駄遣いしてるね☆
「へ?」
あと4かーい。
「とりあえず、竜ムカツク。」
でも、主人公ちゃんに恋が芽生えてきたってことじゃない?
「それが竜に向いてたら意味ねぇもん。」
まあねー。
てか、発言権11回は多いな。
竜とかゲストに呼んじゃったら終わりじゃん。
ってことで、発言権は5回にします。
隼人はオーバーねー♪
「ふざけんなよ!!」
んじゃ、次回をお楽しみに!!

瀬陰暗鬼