次の日、まさかこんなことになるとは思ってもみなかった。
男として 04.決めたこと
「ヤンクミv」
「お前ら、学校はどうした!?」
「そっちこそ。」
「あたしは、ちょっと・・・」
「バレバレなんだけど。」
「行くんだろ?」
「アイツらんとこさ。」
私は今日はとしてここにいる。
から聞いたってことにしてあるけれど。
「お前のことだから、一人で行くんじゃねぇかと思ってさ。」
「俺も行くから。」
危ないのはわかってるけど、朴っておけませんから。
「お前らを連れてくわけにはいかねぇ。」
そういうと思った。
私は無理やりにでも何かやるから。
昨日は何も出来なかったし。
「何でだよ!!」
「俺らだって熊井さんのこと、心配なんだよ!!」
『ヤンクミ!!』
チャンチャンチャンチャチャチャンチャン♪
久美ちゃんの電話が鳴った。
電話は熊井さんのお母さんからで、熊井さんが今大変なことを知らされる。
そのことを聞いたとたん、隼人は走り出した。
「隼人!?」
「矢吹!!」
私達も行こうとしたが久美ちゃんに止められた。
「コレはいつもの喧嘩じゃないんだ」
って言われて。
でも、このままじゃ、昨日と一緒で私は何も出来ない。
あの人たちは何をするかわからない。
久美ちゃんだって不味いかもしれない。
どうすればいいの・・・?
「。」
「竜、何?」
「あそこ行ってくる。あいつ一人じゃ危ねぇだろ。」
「うん。・・・俺も行く。」
「あぁ。」
私と竜は久美ちゃんの家へ。
出来ることはコレしかない。
あとは・・・怪我した時の手当てだけ。
怪我は・・・して欲しくないな。
___________
「龍一郎さん!久美ちゃんが!!」
「嬢?」
「あの地上げ屋のトコに久美ちゃんと熊井さんと隼人が。でも、熊井さんと隼人は・・・多分相手にならない。久美ちゃん一人じゃ危険すぎる。」
「場所は、○○××です。」
「よく知らせてくれたな。」
「心配するな。後は俺たちが。」
「はい。お願いします。」
「助けてあげてください。」
私達が出来るのはここまで。
本当お願いします。
「てつ!!」
「へい!!」
「待て。」
「龍一郎さん?」
結局、龍一郎さんだけが行くことになった。
「私、熊井さんの店に行く。片付けとか、なんかしら手伝えることやるよ。」
「あぁ。」
私は熊井さんの店に行くことにした。
行ってみたら案の定ぐしゃぐしゃ。
さくっと片づけしますか。
__________
チャチャチャーチャチャーチャーチャーチャチャー♪
「はい?」
『俺だけど。』
「竜?何?」
『ケリついたって。』
「今どこ?」
『公園。』
「今から、救急道具もって行く。」
『あぁ。』
竜から連絡をもらって公園に。
無事でよかった。
_______
「竜!」
「。」
「え?あ!来た来た。はーやーくー。」
「え!?みんなして俺のこと待ってたの?」
「あぁ。」
「サンキュ。」
「いえいえ。」
「何かムカツク。(笑)」
「行きますか。はーちゃんのトコ。」
「うん。」
私達は隼人のトコに行った。
全く、ボロボロになって。
「「隼人。」」
「「「ヤンクミ!!」」」
近くで見るとさらにボロボロだ。
全く普通にしてれば可愛いのに。
「お前大丈夫かよ。」
「救急道具持ってきたから。可愛い可愛いタケちゃんに手当てしてもらえ。」
「がいいです!!」
「は!?我侭だな。」
「いいでしょ?俺、超がんばったんだけど。」
「・・・今回だけね?」
「やりぃ♪」
がんばったのはわかってたから、今日だけね。
「ヤンクミ、俺・・・」
「熊。お前は今でもあたしの生徒だろ。」
「え!?」
「卒業する時お前らが言ってくれたんじゃねぇか。あたしはずっと、一生、お前らの担任の先公だってな。」
久美ちゃん・・・やっぱり、大好き。
「いつだってあたしは、お前の味方だ。いざって時は力になるから。もう、面倒かけらんねぇなんて寂しいこと言うなよ。」
久美ちゃんはやっぱどの先生よりもいい先生だよね。
「わりぃ、ヤンクミ。」
そういった熊井さんの頭を優しく嬉しそうになでていた。
「お前らもだ。
卒業してもお前らはあたしの生徒だ。ずーっと、一生な。忘れんなよ。」
「あぁ。」
「うん。」
久美ちゃんの言葉が何か嬉しくて涙が出るくらい感動。
「その前にお前らちゃんと卒業しろよな。」
「お前が言うなよ!!」
皆で笑いあって・・・本当に皆で卒業しようね。
「。」
「何?」
「俺、明日、親父に言うわ。」
「なんて?」
「大学にはいかねぇって。んで、とりあえず俺がなりてぇのは大事なもん守れる男だって。」
「いいんじゃん?熊井さんのトコで働いていた時の隼人は輝いていたよ。かっこよかった。」
「(ジーン)」
「はい。くっつきすぎないでね。」
「あ、おにぎりってさ、どうやってつくんの?」
「ん?おにぎり?」
「そ。親父に作るの。」
「ふーん。じゃあ、あとでレクチャーしてあげる。」
「助かる♪」
隼人はちゃんと自分がやりたいことを決められたみたいだし、全部丸く収まったって事で。
こんな風に一日が終わると気持ちがいいね。
NEXT
あとがき。
えっと・・・・この話も終わりました。
終盤に近付いてますね。
楽しみだ。
では。
感想待ってますv(ぇ
瀬陰暗鬼