朝寝坊して学校にきたら、校門にでっかいトラックと柄の悪いおじさんがいた。(何があるの!?)
男として 01.親父
「あの?黒銀に何か御用ですか?」
「お!べっぴんさん。家の馬鹿息子を知りませんかね?」
「いや、男なんでべっぴんさんって言われても。(テンションの高い人だな。)」←低血圧
「そりゃあすまねぇ!!んで、家の馬鹿を知りませんか?」
「クラスは?」
「三年D組なんですがね。」
「俺、そのクラスなんですよ。案内します。」
「そうか。すまねぇな。」
「いえ。」
つーか・・・馬鹿息子って言われても3Dには馬鹿が多すぎて誰のお父さんかわかんないな。(特別にてる人っていないし。)
柄の悪いおじさんだなって思ったけどそんなに態度は悪くないし、思い違いだな。
_______
「ここですよ。汚いですけど。」
「ありがとな、兄ちゃん。」
「いえ。」
いい人そうだし、丁寧な人だ。
ガラッ!バンッ!!
うわっ!豪快・・・。
みんな吃驚してるし。
「あの、どちら様でしょうか?」
「家の息子、どこですか?」
「息子!?」
そりゃ、いきなり来てそれじゃあ、驚くし。
「あ、あの、息子さんって?」
「あの、ろくでもねぇ馬鹿息子ですよ!!」
このクラスはろくでもねぇ馬鹿が多いんでわかんないよなあ。
「馬鹿息子といいますと!?」
本当に豪快の人で、いすとか投げちゃってる。
当たったら危ないな。
『わあああ!?』
驚くのも無理ない。
いきなり来て、暴れられたら誰だって驚く。
「誰の親父だよ!?」
「「さあ・・・?」」
私もそれは知りたいなあ。
だってルックスで似てる人がいないんだもん。
「あ。」
ん?竜が知ってるみたい?
竜なら確実性が高いし、きいてこよっと。
「竜、おはよ。」
「はよ。」
「あの人、誰のお父さん?」
「いや、見たことはあるきがするんだけど誰かまでは思い出せねぇ。」
「そう。」
なーんだ。
でも、竜が見たことあるってことは結構親しいんじゃ・・・。
隼人とか・・・?ありえそうだ。
ってかまだ来てないし。
また遅刻かあ・・・。
「いねぇな。」
隼人なら、今いないし・・・。
ってか、今いないのは隼人だけだし・・・でも、同じ家に住んでるんだからわかるはず・・・。
「間違えたか。」
え、他のクラスに馬鹿息子さんがいるの!?
よし、隼人のことを廊下で待とう。
「はぁ。ですよね。そうじゃないかって思ってたんですよ。
家のクラスに馬鹿息子呼ばわりされるような生徒は独りもいませんから♪みんないい子達なんですよ。」
いや、馬鹿息子だらけでしょう。
久美ちゃんは能天気だなあ。
いい子かもしれないけど・・・保障は出来ない。だって馬鹿だし。
「?」
背後から声が聞こえた。
「あ、隼人。おはよう。遅刻だよ?」
「はよ。つーかなんで廊下?寒くね?」
「中はちょっともめててね。避難。あと・・・隼人を待ってた。」
「それちょー嬉しい。」
「まあ、とにかく完璧遅刻だからヤンクミに謝るんだよ。」
「ちぇーっ。まぁ、了解。」
容姿は似てないな。うん。
「遅刻しちゃってごめんなパイ。」
パイかよ!また怒られるんじゃ・・・ってか寝癖頭で馬鹿丸出しだし。
「ん!?はあ!?!?」
あら?私の勘、大当り?
ここは騒がしくなりそうだから竜のトコに非難っと。
「ごめんなパイじゃねぇだろ、馬鹿野郎!!糞餓鬼があ!!」
「何でいんだよ、糞爺!!」
「上等じゃねぇか!!ゴルァ!!」
「なんだゴルァ!!」
「なんだとゴラァ!!」
「テメェには関係ねぇだろ!!ゴラァ!!」
ここまで激しくそっくりな親子は初めてだ。(内面そっくりさん。)
つーか・・・うざい。
「もしかして・・・矢吹の・・・」
『お父さん!?』
まあ、この状況で判断できなかったら問題だよね。
みんな驚きすぎ。
「竜、やっぱ思い出してた?」
「(こくこく)」
ってか、竜にまで引かれてるよ。(この親子馬鹿だ。)
「おら、テメェどうした!?」
「あ?うぜぇよ。」
「親に向かってその口の聞き方はねぇだろ。」
「は!?うぜぇし。」
久美ちゃんまでビビってるし。
すごい親子だなーって感心してる場合じゃないね。ここ教室だし、邪魔だし、どいてもらいますか。
「すみません。ここ教室なんで、外でやっていただけませんか?」
「!?」
「大丈夫。こういうの慣れてんの。」
家の両親の喧嘩を止めるの私の役目だもん。
これよりもっとすごい時あるし。
「は黙ってろよ。」
「よこやじは入れないで頂きたい。」
「いい加減にしてください。やるなら外。ここは教室。隼人は仮にも頭だろ?おじさんも、大人気ないですよ。」
とりあえず、納まりました。
単細胞だし、これで大丈夫でしょう。
「、すげぇな。」
「うん。」
「さすがだ。」
なんか、感心されてる。
「ヤンクミ、とりあえず、職員室へ。話、聞かなきゃでしょ?学校まで来るよな大事な話なんだろうし。」
「も来るよな?(一人にしないで。)」
「はいはい。」
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in職員室
この親子は似たものどうして困るなあ。
久美ちゃん、しっかり。
「お前、大学受験しねぇってどういうことだ?」
こいつのこの頭で大学は無理でしょうね。
「は?馬鹿じゃねぇの?もぅ受験終わりだし。」
まだ二次募集終わってないトコあるなあ。
「進路のことお父さんに話してなかったのか?」
まあ、隼人がしてるわけないよね。
「この野郎、黙ってやがったんですよ。」
「いいました。テメェが人の話、ちゃんと聞いてなかっただけだろ。」
絶対似てる。
でも、火と油みたい。(隼人が火)
「何イィ!?」
ここでも喧嘩かよ。
短気だ・・・二人とも短気だ。
「ま、まあ。」
「いや、いや。先生は黙っててください。これは家の問題ですから。」
「その問題を学校に持ってきたのはどこのどいつですか?」
そんないいかたしたらまた喧嘩になるのに・・・。
進歩しないなあ。
「なんだとこの野郎!!」
「オラァ!上等じゃねぇか!!」
また始まったよ。
懲りないなあ。
「あ・・・あああの・・・ふふふふふたりともやややや・・・やめてください。」
久美ちゃん、あたふたしすぎ。(笑)
「あっあっ!」
教頭まであたふたしてるし。
面白いな。
「ま、まあ、ここは職員室ですし、円満に進めようじゃありませんか。ね?」
正論だわな。
でも、これで諦めるとは思わない。
「すみません。」
おじさんってやっぱいい人なんじゃないかな。
これも、隼人を思ってだろうし。
「座れ。座れよ。」
あ、座った。
少しは成長したのかしら?(んなわけないか)
「矢吹。今思ってることを正直にお父さんにお話したらどうだ?」
なんも考えてないかも・・・隼人だからありえる!!
「おい!!」
おじさん短気!!
コーヒーが!!
「お前、大学行かないでどうするつもりだよ。」
「働く。」
フリーターってことかな?
大学が全てじゃないし、いいと思うけど。
「どうしてそうやって苦労する道ばかり選ぶんだよ。」
「じゃあ大学いけば苦労しないんですか?」
「あぁ。その通りだよ。」
「馬鹿じゃねぇの?テメェの息子が大学に行けるほど頭いいと思ってんのかよ!?まあ、俺はいいけどね。」
「てめぇ!」
自分の馬鹿さを認めちゃった。
まあ、それが隼人さ。
基礎問題を見て死に掛けるくらいだしどんなにがんばっても無理でしょうけど。(キッパリハッキリ)
「親を馬鹿にすんのもいい加減にしろ!!」
「上等じゃねぇか馬鹿!!」
うわ、テーブル投げて、掴み合いの喧嘩を始めちゃったよ。(すごいなあ。)
私に責任はないよね?
ってか、職員室ボロボロ。
「二人ともいい加減にしやがれ!!ここをどこだと思ってんだ!?」
久美ちゃんきれちゃった。
「す、すみません。」
おじさん、びびってるよ。(笑)
隼人は、懲りずに攻撃してるし・・・。(ガキメ。)
「はーやと。話し合えないなら行くよ。喧嘩してても埒明かない。頭が冷えた状態で話し合うしかないね。今は無理。では。」
「、俺をおいていくなんて酷くない?」
「酷くないから。さっさとおいで。」
「うん。」
手懐けちゃったな。この珍獣。(笑)
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放課後
「ムカツク、あの野郎。」
あの後、ずっと言ってます。この子。
「あはは。」
「なんだよ!?(怒)」
「いや、隼人って親父さんにだったんだなーって思ってさ。」
「完全にな。」
「確実にな。」
それは、私も思ったな。
あんなだけ似てんのは珍しい。
「確実に似てません!!俺は死んだお袋になんですー。あ、お前そういえば俺のお袋覚えてる?」
竜に助け舟を出したよ。珍獣。
でも、竜って隼人のフォローしないよね。
「うん。すげぇ美人だったよ。」
「うんうん。(喜)」
「まじ!?」
隼人の美人なお母さん見てみたいなあ。(美人さん好き!!)
「けど、隼人は親父さん似だろ。確実に。」
竜はやっぱ助けないね。
だって竜だもんね。
「「確実にな。」」
「まあ、親子であそこまで似てんのも珍しくない?」
『同感』
「まあ、今度お母さんの写真見せてよ。」
「おう!!(喜)」
ま、隼人は隼人で変わんないし、まあ、いいさ。
NEXT
あとがき。
強烈親子大好きです。
ただ、喧嘩シーンの会話がよく聞き取れなかったです。
半分勘が入ってます。(笑)
ってか、この話が好きなんだよなあ。(えへ。)
主人公最強です。
止めちゃいますよ。喧嘩。
ただ、低血圧なとめかたですけど。
しかも、職員室での喧嘩中は一言も話してないという・・・。(笑)
まあ、いいです。
ふふふ。(キモ。)
瀬陰暗鬼