面接 03.約束
「おはよう!!」
『ウィッス』
今日も3Dは全員います。
みんな大丈夫です。
この5人を除けばね・・・?
「これからでも・・・・」
久美ちゃんが話してる間、こっちはこっちで始動します。
「いつもとかわんないね。」
「うん。」
「ヤンクミ、元気だよな。」
「うん。」
「楽しそうじゃん。」
みんな久美ちゃんと一対一で話してる。
楽しそうだね。(良かった。)
この5人を除いてだけれども。
「今日、一言も話してないよ?」
「いいの。」
「隼人、ヤンクミは何かする人だよ?」
「あぁ。知ってる。」
「何すんのかね。ちょっと楽しみだな。」
「そうか?」
「うん♪」
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それから3日後の放課後
「あ!」
「山口・・・」
私達の視界にいた久美ちゃんの姿は、面接を頼みながら生徒のために頭を下げていた。
カッコイイと思った。
「アイツ・・・言ってたな。」
竜の言葉にきっとみんな久美ちゃんの夢を思い起こしてる。
いい先生だと思わないですか?
「はあ、あんなにぺこぺこ頭下げやがって。」
「俺たちのためになんであんなに・・・。」
「何が夢だよ。」
「俺らなんかに夢を持つなんて。」
馬鹿だよね、こいつらも、久美ちゃんも。
「叶えてあげたいと思わない?」
黙ったまま久美ちゃんを見つめる5人。
きっと・・・きっと・・・答えは出てる。
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次の日
何か高山が内定をもらったらしい。(良かったね。)
あと、ジョイフル産業がもう一回だけチャンスをくれるらしい。(良かったね。)
「ほら、隼人。」
「わぁってる。」
素直じゃないんだから。(笑)
「俺等、お前にはちゃんと借り返すから。」
「借り?」
「ちゃんと卒業するってこと。」
「全員揃ってな。」
「理事長の思い通りにはさせたくねぇからな。」
「みてみろっつーの。」
「おまえら・・・」
「卒業するまで絶対喧嘩しねぇよ。」
「約束する。」
嬉しそうな久美ちゃんを見てるとこっちまで幸せになるよ。
「ヤンクミ、ありがと。それから・・・ごめん。」
「・・・(じーん)ん?お前ら、に感謝したか?」
『は?』
「別にいいよー。俺、今日は用事あるし、めんどくさいからさ。じゃあね。ばいばーい。」
逃げるように帰る。
余計なことは知らなくていいの。(照れるし。)
「はな、お前らのために理事長に頭下げて、罰を帳消しにしてくれたんだぞ?しかも!条件で全国模試で50番以内に入るって言ってな。」
「聞いてねぇし。」
「一番馬鹿かもな。」
「一人で何やってんだか。」
「いいこだよね。今帰ったのって、勉強するからだろうし。」
「そういうことはちゃんと言って欲しいな。」
「あぁ。」
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その後(放課後)
急にケータイが鳴り響いた。
「もしもし・・・」
『!あたしだ!!』
「久美ちゃん?どうした?」
『実は・・・』
「轟のやつ?えーっと・・・田辺?」
『あたしは今、向かってる。』
「分かった。私も行く。」
あんの馬鹿ども!!!
逃げなさいよ!!
走って私はとある倉庫へ急ぐ。
タケちゃんと竜の顔だけは無事でいて・・・。
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数分後
「白鳥先生!?」
「君っ!!」
「今、どんな状況ですか?」
「山口先生が!!」
「じゃあ、大丈夫です。」
かっこいいよ、久美ちゃん。
「白鳥先生。俺も行きますね。」
「うん。」
久美ちゃんはやっぱりすごいよ。
心にずーんって来る言葉があるよ。
「ヤンクミ、隼人、竜、タケちゃん、ツッチー、日向。」
「!!」
「なー・・・・んだ・・・・・・・・ね?」
「何それ。」
「こいつ等、偉いな。」
「うん。良かったね、ヤンクミ。ってか泣きそうだよ?」
「うるさい!!」
ったく、本当ボロボロだわ。(タケちゃんと竜の顔がぁ!!)
「立てる?ってか救急セット持ってきたからとりあえず手当てだね。」
『うい。』
「よぉーし!!」
「ハーイ。がいいデース。」
「我侭ぬかすな。ヤンクミにしてもらいなさい。」
「ギャー!痛い!!痛い!!」
「隼人だけずるいー・・・」
「いや・・・竜もタケもずるいー・・・」
「近かったから。」
「ヤンクミ、痛いにゃ・・・。」
これからも私は久美ちゃんとの約束をこいつらは守り続けると思う。
次の日、ツッチーたちは精一杯面接をしてきたそうで。
私は無事、模試を終えたし。
本当良かったことで。(笑)
NEXT
あとがき。
何でこの時期に模試があるの?って言う突っ込みはなしで。
普通ないですね。
えー・・・二年生の模試です。(あれ?
50番のやつよりも好成績なら良しということですかね?
まあ・・・なんかしらテストをしたということで。
適当でごめんなさーい!!!
瀬陰暗鬼