このクラスは、ある意味すごいです。






バレンタインデー 1.チョコレートが欲しい






そういえば、今日の朝白鳥先生に笑顔で話しかけられたなあ。(どんなチョコが好き?って。)
まあ、どうでもいいけど。



「おはよ。」

!おはよ。」

『しゃー!!』

「オラッ!!」

『チョッコレート、チョッコレート、チョコレートがほしいー♪』

「オラッ!!」

『チョッコレート、チョッコレート、チョコレートがほしいー♪』

「それ!!」

『チョッコレート、チョッコレート、チョコレートがほ・し・い♪』



・・・。


馬鹿だ。
絶対馬鹿な集団だ。
クラス皆で合唱って・・・・普通しますか?
あ、竜は違った。(よかった。)



「お前らそんなにチョコレートが好きだったのか?」

「ヤンクミ、おはよ。」

!おはよう!!」

、お前もこっち来い!!」

「遠慮しとく。」

「つーか、俺らが好きなのは確実に女子!!」

『そうっ!!』

「もうすぐ14日だよ。」

「あ、バレンタインデーか。」



そういえば、そうね。
そんなイベントもあったわねぇ。(乙女失格)
今年は友チョコどうしようかなあ・・・。



「今年は何が何でもチョコをもらってやる!!」

「高校生活の思い出が欲しい!!」

「ぜってぇもらいてぇ。」

「義理でも人情でもなんでもいいから欲しい!!」

「よぉーし!!チョコゲット目指してがんばろうぜ!!」

『オー!!!』

「そんなに欲しいなら俺が作ろうか?チョコ。」

「マジで?!の料理メッチャうめぇから好き!!やった!!!くだぱい!!!」

『男からじゃ・・・』

「文句言ったやつには作ってこないから。」

『えっ!?』

「ってことはテメェらの分は無し!!」

「だね♪」

「だな。」

「つくらねぇよ?」

『・・・』

「お前らも単純だな。」



確かにその通りだと思われます。



『あぁ!?』

「バレンタインみたいな子供だましに踊らされてるなんて。」

「子供だましぃ!?」



隼人!チェーン振り回したら危ないでしょ!!



「馬鹿にすんじゃねぇぞ!?」

「男にとってどんなに大事な日かヤンクミにわかんのかよ!?」

「まあまあ、そんな熱くなりなさんなって。」


久美ちゃんも刺激しなければいいのに。
ってか男より女の子にとってのが大事な日だと思うけどなあ。


「お前チョコあげる相手いんのかよ?」

「馬鹿じゃねぇ?いるわけないじゃん。」

『だよなー。』



失礼なクラスだこと。
久美ちゃんだって女の子だもんいるはずよ。(はずだけど・・・)



「あたしだって恋の相手の一人や二人ぐらいは・・・」



はりあっちゃって・・・かわいいなあ。
でも・・・恋の相手が一人はともかく、二人は駄目じゃん。



「なるほど、恋の勝負にも参加できねぇってことか。」

「勝負!?」



勝負なのかなあ?
ってか、久美ちゃん食いつきすぎ!!



「俺たちはよ、年に一度の男と女の真剣勝負にかけてるのよ。」



んでいつも負けてるから彼女いないのね。
クリスマスとかもあるのになあ・・・(なんか違う



「あたしとしたことが、大事な勝負を放棄してたなんて・・・今までの失恋戦わずして負けてたってことか!?」



え、そこまで大げさなものではないと思います。



「何だお前。」

「よぉし!お前ら!!絶対勝つぞ!!!」

『はあ?!』

「“はあ?”じゃないよ。お前らも一緒に!!」



ついていけない(汗)
絶対毒されるよね。



「ファイトーオウッ!!」

『オゥ?』

「ファイトぉー!!オウッ!!!」

『オー』

「ファイトォーオーッ!!」

『オー!!』

「馬鹿か・・・」



竜がいてくれてよかった。myオアシス!!





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放課後になりました。



「タケちゃんは?」

「先に帰ったよ?」

ってタケの事好きだよなあ・・・」

「うん!好きだよ!!可愛い!!!」

「タケ・・・(怒)」

「変なこと言わないとほうがいいと思うよ。、怒ると怖いもん!!」

「あ、尾行するからそのうちタケに会えるけど?」

「え!?」

「レッツゴー!!」



タケちゃんを尾行するそうです。(ごめんよ!!)



「よ!何やってんだお前ら♪」

「ヤンクミ。」

『しー!!』



あ、竜もやってる!珍しい!!




「でっけぇ声だしてんじゃねぇよ!!」

「「「しー!!」」」




さらばオアシスって感じだなあ。(涙)




「武田・・・?」

「そう。あれ・・・。」

「やっぱタケちゃん可愛いなv」

さん、今はそれ関係ありません。」

「武田の奴桃女の女の子追いかけて何やってんだ?」



ストーカーだよね。(酷)



「恋だよ。」



竜が言うと違和感が・・・。



「「「あぁ。」」」



何でみんなそんな生暖かい目なの!?
ってかカフェ店まで来ちゃってます。
一人立ちする息子を見守っているみたい。



「可愛いじゃん。」

「あぁ。」

「上玉だな。」


「あぁ。って!何でいんだよ!?」

「ちょっとタケちゃん。冷たいんじゃねぇの?」

「俺たちに黙ってあんな可愛い子見つけちゃってさあ♪」

「てゆーかなあ。」

「もう、こくったのか?」

「そこまでは・・・(汗)」

「名前は?」

「「水島真希ちゃん」」

「もう聞いたのかよ!?おいおい、積極的じゃねぇの?」

「名札に書いてあったから。」

「つーかなんでが知ってんの?」

「あのこどっかであったことあるんだよね。」



タケちゃんは積極的タイプじゃないよね。仕方ないこ。(何)



「駄目じゃないか。あんなに可愛い子、うかうかしてたら他の奴らにとらてちゃうぞ。」

「競争率高いだろうなあ。」

「桃女だからなあ。」



桃女って別に競争率高くないでしょ。ただ女子校だからってだけね。(あんま可愛い子いないの!)
白菊のほうが競争率高いらしいよ。お嬢様で頭いいらしいから。(に聞いた。)



「清楚なお嬢様なんだろうな。」



お嬢様だったらこんなところでバイトしないと思いますけど。



「うん。」

「いや・・・。」

「コーヒーカップ灰皿代わりにするのやめてもらえます?」

「いいじゃん少しぐらい。」

「いいわけないでしょ。次にこのカップでコーヒー飲む人の気持ちを考えてください。」



ね、言ったでしょう?(私こういうとこで嘘つかない♪)
お嬢様のわけないじゃん。
あ、思い出した。
今日の朝白鳥先生の前に話しかけてきた子だ。(がんばった!!)



「パット見と性格違いすぎ。」

「気ぃ強そうだな。」



あぁいうのタイプなのかな・・・?
顔は可愛いけどね。(すごく!)



「うん。バスで痴漢にあってる女の子助けてるとこ見ていいなって思ったんだ。」



そんな理由ですか。ってかあの隅の子、どうしたのかな・・・?

あ・・・・。



「大丈夫?」

「うん。大丈夫。」

「よし。強いぞ。」



ふーん。いい子だな。
可愛いしね!(そりゃあもう!)



「お前、女見る目あんじゃねぇか。」

「え!?そうかな///」

「あぁ。」




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ってかさ、いつまでこうしてんだろう・・・。
誰か気づこうよ。正直迷惑な客。



「早く話しかけろよ。」

「無理だよ。」

「見てるだけじゃはじまらねぇだろ。」

「武田!気合だ!!気合!!!」



気合じゃ無理でしょう。(きっぱり。)



「頼む!!ツッチー。」

「は?」



え、頼んじゃうの!?
タケちゃんの悪いと子発見。



「ったく、しゃあねぇなあ。」



それで受けるツッチーも駄目に決まってるでしょ!?



「気合はどうした?」



気合じゃ無理。(きっぱり。)



「まーきちゃん。」

「はい?」

「コイツ武田啓太。黒銀の3年D組。よろしく。」

「あたしは担任の山口久美子。」

「お前は関係ねぇだろ。」

「はい。」



竜がいつもの竜になった!!お帰り!!(嬉しい)



「どーも。」

「どうも。」

「(コソッ)タイプ聞いて!」

「わかったよ。」



もう、いい加減にしなさい!!
タケちゃんの意気地なし!!(ぇ)



「ねぇねぇ。真希ちゃんはどんな男がタイプ?」

「タイプ?うーん、好きなのは強い男。嫌いなのは弱い男かな。」

「俺じゃね?」

「隼人もあの子のこと好きなの?」

「や、俺がすきなのはだけ!」

「・・・(今、その名で呼ぶな!)」



隼人はタケちゃんを応援する気がないのかしら。



そのあとタケちゃんはトボトボと帰って行った。(何で?)



「どうして帰っちゃったんだろ?」

「タケ、弱いからなあ。」

「心は強いと思うけどね。」




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次の日の放課後





またカフェに三人は行ったみたいです。
私と隼人と竜は別。
つーか真希ちゃんはタイプじゃないんだよねぇ。(かわいいけど!)



「タケ達、またあのこんとこ行ってんの?」

「何か今日こそ話しかけるって気合はいってたけど?」

「タケ、気ィ弱ぇかんな。」

「俺がタケだったら一気に落としてんだけどなあ。」

「ッてか真希ちゃんって好みじゃないんだよね。」

「女に女の好みってあんの?」

「あるよ。私は気の強いことしつこいのは嫌。苦手。」

「まあ、あのこよりのほうが可愛いし。」

「褒めてもなんもでないわよ。」

「事実ですから?」

「竜のカフェオレ一口頂戴。」

「ん。」

「ありがと。暖かいもん飲んでるとたまに冷たいのが恋しくなるv」

「ッてかなんで竜なんですか!?」

「や、カルピスは家にあるし、カフェオレのが飲みたかったからですよ?」

「竜、去年チョコ何個もらった?」

「さぁ?20個くらいじゃん?」

「まあ、俺は22個ぐらいじゃん。」

「あっそ、俺やっぱ30個くらいだわ。」

「俺おばあちゃんが45個って言ったたわ。」

「俺、67個って言われたなあ。」

「俺84個だわ。」

「俺103・・・」

「へぇ、お前ら結構もてるんだな。」

「久美ちゃん。」

「てゆーか、レベル低くなぁい?」

「ってかなんでいんだよ。」

「何でってパフェ食べてんだよ。で、今年の予想は何個だ?」

「しらない。」

「お前は?今年勝負かけてんだろ?」

「あたしか?あたしはあなた達とは違って大人ですから冷静沈着に一歩一歩確実に準備を進めてだな・・・」

「久美ちゃん、一口頂戴。」

「いいぞ。」

「どーも。あ、おいしい。久美ちゃん、チョコ作りでわかんないことあったら教えるよ。いつでも連絡してね。」

「ありがとな!」

「んじゃ、俺等ちょっと急いでるからさ。」

「ご馳走様。」

「またね♪久美ちゃん。」

「じゃあね♪」



久美ちゃん、ごめんね!会計宜しくね!!




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「ね、ね、はチョコ、もらう側?あげる側?」

「そんなことなんで聞くの?」

「女って友チョコってあるんだろ?」

「私は毎年5つ作るよ。友達二人とお母さんととお父さんの分。」

「で、もらう数は?」

「100超える。」

「もてもてですか?」

「ただの友チョコでしょう?手作りの奴は捨てられないからね。出来ればチョコじゃない実用品のほうがいいわ。」

「全部持ち帰り?」

「まあね。一番多かったのは二年かなあ。上からも下からもほとんどの人がくれたから。」

「今年は?」

「とりあえず、呼ばれてるし白菊に行くよ?多分すぐ終わると思うけど、一緒に来る?女の園」

「考えとく。つーかよりチョコ少なかったらへこむ。」

「大丈夫だって。」



まあ、そんなこんなで二日がすぎた。
私は明日起こることを予想すらしなかった。





NEXT





あとがき。

タケちゃんの回です。
切るトコでメッチャなやみましたが、ココで。
今絶好調なんでバンバンがんばります!!!!!!

瀬陰暗鬼