時刻は10:30
なぜか私の家に隼人と竜がいるんですが。
遊園地に行こう 前編
時は遡って昨日の放課後。
「、明日遊ぼー♪」
「どこで?」
「ゲーセンか、カラオケ!!」
「パス。」
「えー!なんで?」
「金ないし、ゆっくり寝たいし。」
「そっか、じゃあ今度は行こうね。」
「うん。」
「それじゃあ俺、ここだから。バイバイキーン!!」
「タケちゃん、気を付けて帰るんだよ。」
「うん!ばいばーい!!」
「俺らもここだ。、隼人、竜じゃあな。」
「おーばいばーい。」
「またな。」
「ばーいばーい。隼人、竜、。」
「ばーいばい。」
「・・・。(はぁ。)」
「日向のせいでに呆れられた!!」
「俺かよ!!」
「馬鹿。」
「いや、別に呆れたわけじゃないんですけど。」
こうしてツッチー、日向、タケちゃんと別れたはず。そのあと?
「、明日俺と遊ばね?」
「いいよ。」
「へ?(ビックリ)」
「何よ。」
「タケは断ったのに?!って思って。」
「だってカラオケはばれるかもだし、ゲーセンは行ってもつまんないし・・・。」
「んじゃ、二人っきりで遊ぼ!!」
「竜も暇なら一緒に遊ぼうよ。」
「あぁ。」
「は!?やだ!!は俺とデートなの!!」
「いや、デートするとは言ってません。」
「やーだー!!」
「竜、二人で遊ぼうか。」
「やだ!!駄目!!」
「冗談です。そんな必死にならなくてもいいじゃん。(笑)」
「ガキ。」
「はどこ行きたい?」
「遊園地。」
「「は?」」
「悪い?」
「デートスポットじゃん。」
「ふーん。友達同士で遊園地って行ったことないんですよ。」
「なんで?!」
「今まで女子校だったでしょう?みんなどんどん他校の男子と付き合ってさ、でも男が凄く苦手だったから合コンとか、告白とか断ってたし。」
「さんモテモテですか?!」
「そんなわけないじゃん。」
「生きていて告られた数は?」
「知らん。いちいち覚えてないし。」
「それくらい多いってことだろ。」
「ぶぅ・・・」
「俺、別の形でと会ってたら多分振られてる気がする。ってか、相手にもされてない気がする。」
「別に隼人のこと嫌いじゃないよ?勿論竜もね。」
「大好き!」
「はいはい。」
「じゃあ明日は遊園地だな。」
「まて、俺金ねぇ。」
「じゃあ隼人はなしだな。」
「は?やだし。」
「あのね、この前スーパーのレジのおばさんから無料招待券貰ったから一枚あるんですよ。」
「これくれんの?」
「うん。人数は多い方が楽しいでしょ?」
「大好き!!」
「の分は俺が払うし。」
「いいの?」
「あぁ。」
「ありがとう。」
「ってかさんキャラ変わってね?」
「人見知りが激しいの。」
「馬路で!?」
「多分。」
「俺と竜は慣れたってこと?」
「よくわかんない(笑)」
「馬路好き!」
「そういうとこはウザイ。」
「ぶぅ。」
「明日迎えに行くから。」
「え?十時に時計台でいいじゃない。」
「あぁ。じゃあ十時に。」
「まった!11時にしょうぜ。」
「わかった。」
ちょっとでも早い方がいいのに。
なんか用事でもあるのね。
隼人は有り得ないと思うけど(笑)
「竜、明日10時に時計台の前な。」
「あぁ。」
なんか二人で話してたけど全然聞こえなかった。
仲間外れは駄目なんだよ!!
「じゃあ、送ってくれてありがとう。」
「また明日!」
「じゃあな。」
「バイバイ。」
こうして11時に約束したはずなんですが、何ででしょう?
「なんで家に来たの?11時に時計台でしょ?」
「俺と竜が同意見だったようで。」
「あぁ。」
「は?!」
「つーか、さんはその格好で遊園地に行くつもりなんですか?」
「悪い?」
「うん。」
「あぁ。」
「何処が?」
「全部。」
「なんで?」
「まず、スカートじゃない!!」
「こんな寒い日にはいたら死ぬ!!」
「デートはスカートだろ?」
「決まってないから。それにデートじゃないし。」
「ってか、男ものじゃん。」
「駄目?楽でいいのよ。」
「「駄目。」」
こういうときだけ息ぴったりだよ!!
「でも私は着替える気がありませんから。それにタケちゃん達にもしあって、バレると不味いでしょう?」
「大丈夫。メイクもするから。」
「絶対嫌。」
「嫌って言っても強制的に。なんならお手伝いしますけど?」
「私の意思は?!ね、竜もこの馬鹿止めてよ!!」
「無理。」
「スカートね、家に置いてきちゃったの。だから無理。」
「やっぱり。」
「へ?」
「昨日、くんに確認済みです!!」
「!?」
「うん。アド教えてもらったから確認したの。」
「を使うな!最低!!」
「ってことで(無視)これ着てくだぱい。」
「は?!」
隼人に渡されたのは女ものの服。
勿論、スカート。
私に着ろと?寒いのに。
なんでは余計なこと喋ってしまうのかしら。
「これ、どうしたの?!」
「今日、買ってきたのです。」
「不審者。」
「失礼だな!彼女へのプレゼントって言ったもーん。」
「金欠じゃなかったっけ?」
「とりあえず割り勘。俺は借金です。」
「少しはこの馬鹿止めてよ!!」
「今回は同意見だったから。」
「、お願い!!ね?」
ちょっとまって!その“お願い!!”ってヤツは苦手なんですよ!!
イジメだ・・・。
「わかったわよ。」
「へ?!」
「折角のプレゼントだし、着てあげる。」
「やったー!!」
「着替えてくる。」
「早くね!!」
「わかってます!!」
とりあえず、なんでサイズぴったりなんですか!!
がばらしたのね・・・。
この服にポニーテールは似合わないなあ。髪おろすのが普通だろうけど無理ってことでちょっと髪型いじってみます。
髪型変えればばれる確率低くなるよね。
変じゃなきゃいいけど。
―――――――――
「あの、お待たせしました・・・。」
「「・・・。」」
え、無言!?やっぱ変?
「すみません、やっぱ着替えてきます。」
「着替えなくていいから。」
「え?似合ってないでしょ?着替えた方がいいでしょ!?」
「大丈夫だから。」
「本当?」
「あぁ。」
「(きゅん。)・・・。」
「何よ?」
「嫁にきてくだぱい!!」
「一回死んで下さい。」
「酷い!」
「正直、ここまで似合うと思ってなかった。」
「あ、ありがとう。」
「ってか、馬路可愛い!!」
「ありがと。(ひゃー照れる!)と、とにかく遊園地行こ?」
「照れてる!かわいーv」
「ここに野獣がいるよ!!」
「男は狼なのよ♪気を付けなさいー♪」
「キモイ!!」
「馬鹿。」
とにかく私たちは遊園地に向かいました。(隼人ウザイ!!)
―――――――――
遊園地にとりあえず到着。お金は私のぶんまで竜が払ってくれました。
「竜、ありがとう。」
「別に。」
「ジェットコースター行こう!!」
「一人で行ってらっしゃい。」
「酷い!」
「ガキ。」
「絶叫系は嫌。(怖い!)フラワーラビンスとか鏡の迷宮がいいなぁ。」
「迷路好きなの?」
「綺麗だから好き。」
「んじゃ迷路系を全制覇しますか♪」
「え、全部?」
「ヤダ?」
「そんなに時間あるのかなぁって思っただけ。」
「大丈夫。いざというときは、竜がなんとかしてくれるから。」
「は?」
「無理だから。」
「とりあえず、馬鹿はほっておきましょうか。」
「だな。」
「ちょっ!おいていかないで!!、竜!待って!!」
「隼人、早くおいで。おいてくよ?」
「行く!!(竜と、並んでるとカップルに見えるんだよな・・・。)」
まず、フラワーラビンスに行きました。
ここは、薔薇中心みたい。
「すげー!!」
「薔薇綺麗。」
「赤、黄、紫、ピンク、紅、茶、白、緑、あれ?青ないじゃん!?」
「ブルーローズがこんなとこにあるわけないでしょ!?見たいけど。」
「オーストラリアで一輪だけ咲いたんだよな。」
「テレビで見たよ。綺麗だったなぁ。」
「(ブルーローズなんか知らねぇよ!!)」
「似合う。」
「え、あ、ありがとう。」
「あぁ。」
「そこ!ラブラブしないでくだぱい!!」
「え、してないよ!!」
「ぶー・・・。」
「あれ?ここさっき来た。」
「え、迷ったじゃん。」
「こっち。」
「何だよ!竜!!」
「逆に行けばゴールにつくだろ。」
「馬路で!?」
心底から竜がいてよかったと思います。(隼人と二人だと出られなそう。)
「って女友達いねぇの?」
「います。でも、同年代はみんな受験でしょ?邪魔しちゃ悪いと思って。」
「受験かぁ・・・。」
「後輩は部活に忙しいだろうから。」
「俺ら部活してたっけ?」
「してても幽霊部員ぽい。」
「実際幽霊だっただろ。」
「だよな。部長に泣き付かれた覚えがある。(笑)」
いつの間にかゴール地点。
「流石竜ね。」
「んなことねぇし。」
「馬路で着いた!!すげぇな。」
「壁づたいに歩けばいつかは絶対到着するようになってるだろ。」
「それは知らなかった。」
「今度自慢しよっと♪」
「隼人の自慢話は聞いてあきれる内容よね。」
そんなとき私のケータイがなった。
「でていい?」
「どーぞ。」
「ありがとう。」
Pi...。
「もしもし?」
『先輩ですか?お久しぶりです!!』
「あ、久しぶり。元気してた?」
『勿論です!でも先輩がいなくて寂しいです。』
「ありがとう。」
『あの、先輩。今日は暇ですか?』
「今日は無理かな。ごめんね。」
『実は、今ナンパされて遊園地にいるんです。人数が3対2で合わないので、先輩もどえかなぁって思ったんですけど。』
「え、ナンパ!?」
『はい。黒銀の3Dの方に。』
「黒銀の3D?!」
「「!?」」
『はい。でも先輩用事があるんですよね?またの機会に連絡します。』
「うん。ごめんね、また。」
『はい。今度は是非。』
Pu...。
「さん、今の電話は誰?」
「後輩から。」
「黒銀の3Dがどうしたって?」
「ナンパ。」
「で?」
「遊園地に来てるらしい。多分ここね。」
「誰だよ、ナンパしたやつ。」
「知らない。」
「馬鹿じゃん。」
「あんがい身近にいるんじゃない?」
「ツッチーに日向にタケ。」
「有り得るな。」
「あぁ。」
「タケちゃんもありえるの!?」
「はタケをよく考えすぎです。」
とりあえず、会わないようにしなくちゃなぁ。
NEXT
あとがき。
この話は完全オリジナルです。
この連載はドラマとオリジナルを交互にやろうかなぁとか面倒なこと考えてます。
理由は本編だけじゃあ主人公ちゃんが絶対好きにならないなぁということに気付いたからです。
ちなみにこんな中途半端なのは前後編を前中後編にしたからです。
はい。
次回はあっちゃいます(笑)
瀬陰暗鬼