明日はなんか学校見学会らしい。
そのせいで遅刻。(久美ちゃんに配慮してもらおう。)
はじめての遅刻。久美ちゃん怒るかなぁ。


学校見学会 01.前日


ガラッ・・・


「おはよーございま・・・」


私の言葉を遮るように隼人が喋った。


「黒銀が男女共学になるっていうのは本当か?」

「女子限定の学校見学会があるって馬路かよ!?」


ったく、私のことは無視ですか?(タケちゃーん!)


「なんだ。もう知ってたのか。」

「やったー!!」

「女子!!」

「こんなむさくるしい男だらけのところに女の子が来るー♪」

『やったー!!』


いや、久美ちゃんだって、白鳥先生だって、女の子じゃん。(いるじゃん!女の子!!)
あ、私は例外だけどね。
ってか、この竜以外のクラスの連中騒ぎようは何?ウザいです。(一言)


「ウザいよ。朝っぱらから。」

「あ、、おはよ!!」

「おはよ。」

「早くこっちこいよ!!」

「いや、怖くて行けない。」

「なんで?!」

「ついていけそうにないし、テンション下がっちゃうよ。」


ってか絶対ついていけないし。


「とにかくこっち来てよ!ね?」

「(きゅんv)タケちゃんが言うなら行く。」

「「おい!!」」


それにしてもこのクラスはウザいね。
本当無理。


「女の子ならここにいるじゃないか。」


シーン・・・。


クラスが久美ちゃんの一言で静まりました。
久美ちゃんだって、女の子だし、可愛いし。
ってか、クラスのみんなして久美ちゃんを無視し始めちゃったよ。


「けど、俺ら三月で卒業じゃん。」


ってか普通に気付くよね。
そして、


「共学になるのは四月からだろ?」


要するに無駄なんだよ。
だから騒がないで欲しいなぁ。


「入れ違い・・・(およよ。)」


隼人筆頭にこんなに落ち込まなくても・・・。


「もっと早く気付けよ。」


うん。
久美ちゃんの言う通りです。
絶対竜は最初から気付いてたよね。


「ってことは美味しい思いをするのはしたのやつらだけ!?」


日向が叫ぶ。
美味しい思いって何?!
そしてクラスの人達からブーイングの嵐。(ウザイ!!)
まあ、それを抑えるかのように久美ちゃんが言う。


「でもお前らに全然関係がないってわけじゃないんだぞ?」

「どこが関係あんだよ。」

「例えばここから先どこかで会った女の子が黒銀の生徒だったとする。お前たちは先輩。女の子は後輩。それだけで会話が弾む♪弾む♪新密度も増すってもんだろ!!」

「ってことは・・・」


何創造してんの!?怖い!キモイ!!
絶対くだらないことだわ。
隼人なんか鼻の下伸ばしてるし。
特にキモイよ!!


『悪くねぇじゃん。』

「お前ら何創造してんだよ。」


竜がいてくれて心底よかったと思うよ。
感謝。感謝。


「よぉし!!おいみんな!!俺たちの後輩を一人でも多く増やそうぜ!!」

『おー!!』


団結力には拍手を送るけど、ウザイからやめて欲しいなぁ。


「本当、お前らって単純で可愛いやつらだな。」


可愛いか?単純なのはあってると思うけど。


「どうせなら学校見学会を盛り上げようじゃねぇか!!」

『おー!!』


だからウザイからやめて!!


ガラッ・・・


「余計なことをしないでよろしい!!」

「よろしい!!」


猿渡て犬塚がやって来た。


「お前たちはほっとくと余計なことをしでかす予感がしてきて来てみたらやっぱりだな。よく聞け!!明日の学校見学会はイメージアップの為に行うものだ!!イメージダウンに繋がるものは全て排除する!!」

「よってお前たちは外出禁止だ!!」

「教室から一歩もでるんじゃない!!」


この人たち嫌い!大嫌い!自分勝手!!


「ふざけんな!サルワタリ!!」

「サワタリだ!!」


クラスのみんなの大合唱。
ウザイけど、今回は気持が分かるから我慢。

とりあえず、猿渡が戻っていったあと放送があった。

ピンポンパンポン


『三年D組、今すぐ職員室に来なさい。』

「これ、サルワタリの声じゃん。」

、なんかしたの?」

「ん?わかんない。俺なんかしたかな?今日遅刻したくらいかな。」

「それって普通じゃん!!」

「別に呼び出されることじゃないよね。ってか遅刻は理事長のせいだし。」

「一緒に行こうか?」

「大丈夫だよ。タケちゃんありがと。」

「うん。」


私は教室からでて、職員室に向かった。


「失礼します。」

「あら、君v」

「白鳥先生、お久しぶりです。」

「お久しぶりv」

「猿渡教頭に呼ばれたんですけど。」

「呼ぶわねv」

「ありがとうございます。」

「猿渡教頭♪君来ましたよv」

君、よく来てくれた。中へ。」

「はあ。」


やっぱ私、教頭は無理だ。
拒否反応がでる!!


「実は理事長が制服の件はに一任するとおっしゃいまして。」

「はあ。」

「この中から選んでくれ!!と言うわけだ。」

「俺だけの意見だとよくないと思いますけど?」

「そうか?」

「理事長は一任するとおっしゃったんですね?それではこれは預からせて頂きます。3Dで相談したいと思いますので。それでは。」

、くれぐれも慎重に!!」

「わかってます。」

「あら?お話終わったの?」

「はい。」

「今度ゆっくりお話ししましょうねv」

「はい。是非。」


本当、白鳥先生は可愛いなあ。

とりあえず、女子用の制服を持って3Dに向かう。


ガラッ・・・


「ただいま。」

、サルワタリになんもされなかったか?」

「馬鹿。されるわけねぇだろ。」

「用ってなんだったの?」

「あー、これ。」


そう言って女子用の制服を袋から出した。


『女子用制服?!』

「うん。」

「なんでが?」

「理事長が俺に任せるって。」

「女の意見?」

「隼人!!」


ほかのやつらは制服に夢中で聞いてなかったみたい。(助かった!)
とりあえず、隼人を殴っておいた。


「ごめんなぱい。」

「ってことは俺らが選べるってことじゃん?」

「そういうこと。」

『やったー!!』


だーかーらーウザいの!!それ!!!


「んじゃあ、モデルはで。」

「なんで?!」

「俺らん中で一番似合いそうだからに決まってんじゃん♪」

「いつ決まったんだよ!タケちゃんでいいじゃん。可愛いし!!」

「え、俺!?」

「うん。」

「絶対無理!!」

「「がやるべきです!!」」


二人揃ってそんなこと言われても・・・。
すごい期待の眼差しで見られてるし・・・。
あー・・・もう!!


「わかったよ。(涙)」

「「よっしゃー!!」」


ちくしょう、タケちゃん可愛い・・・。


「んじゃあまずこれね。」

「えー!ブレザーよりセーラーがいい!!」

「もうどっちでもいいよ。(涙)」

。」

「何?」

「元高はブレザーだろ?」

「うん。中学の時もね。だから何?」

「セーラーの経験ないなら着れば?」

「そうだねぇ。」

「俺もみたいし。」

「え、見たいの!?」

「当然。」


竜まで・・・酷い。(涙)
しかももう一着目決まってるし!!
とりあえずセーラー服。確にちょっと着てみたいんだよね。
水色重視のセーラー服、そしてリボン。
可愛いなぁ。やっぱ学ランにはセーラー服だよね。


「絶対覗くなよ。」

「えー。」

「なら着ない。」

「ごめんなぱい(しょぼーん)」

「はいはい。」




―――――――――




「似合ってないんですけど・・・。」

「はーやーくー。」

「隼人ウザイ。」

、可愛い!!」

「可愛くないです!!」

「写真!写真!!写メ!写メ!!ツッチーケータイとって!!」

「おうよ!」

「待て、俺に拒否権は?!」

「ない。」

「隼人、今すぐ死ね!!」

「嫌ですー。こんな可愛いこの前で死ねません♪」

「可愛くないです!!え、り、竜?!」

「「「「竜?!」」」」

「これとれよ。」

「は?ち、ちょっ・・・」

パサァ・・・


竜に髪ゴムを取られました。(ギャー!)


「ち、ちょっと!竜、返して!!」

「可愛いじゃんそっちのが。」

「お願いだから返して・・・。」


カシャッ・・・


竜に写真を撮られました。(きゃー!)
ってかゴム、無理・・・。

、こっちこっち♪今度俺!!」

「竜、ゴ、ム・・・返して・・・。」

、無視しないで!!」

「(無視)お願いだから返して・・・。」

「(コイツ泣きそう。ってかこの状態だと女ってバレるし。)ちょっと。」

「へ・・・?」


竜に拉致されました。(きゃー!)
っていっても階段の上だけど。


「ゴ、ム・・・。」

「はいはい。」

「な、なんで取るの・・・?」

「なぁーに二人でさっきから。」

「隼人、こっちくんな。」

「なんでー?てか来ちゃったし。」

「か、髪。髪をね、結んでないところを男にみられるの苦手なの・・・。」

「それで泣きそうだったのか。」

「竜の意地悪!隼人ぉ!!(ぴー!)」(しがみつき。)

vかーわーいーvv」

「うるさい!」

「髪ゴムとっただけでここまで取り乱すんだな。」

「うるひゃい。」

「とにかく着替なぱい。」

「ん。離れてて。」

「「わかった。」」




―――――――――




「むぅ。」

「あれ?ポニーじゃねぇの?」

「あれは鏡がないと難しいの!!」

「悪かった。」

「次はないからね。」

「しないし。」

♪竜のこと嫌い?」

「なんで?」

「竜がいなければライバルが減るし?」

「馬鹿。竜がいないと困る。」

「なんで?!」

「え、竜以外が馬鹿だから。」

「んじゃあ、今度勉強教えて♪」

「千年かかりそうだから嫌。しかもそういうことじゃないの。」

「わかんねぇし!!」

「だから馬鹿なんだろ?」

「竜は理解が早くて助かる♪」

「行くか。」

「うん。隼人、置いてくよ。」

「ま、まってくだぱい。」(必死)


こうして制服はセーラー服に決まりました。(即決でした。)
ま、3Dは外出禁止だけど、そんなの聞くような人達じゃないんで、いろいろ計画してます。(隼人たちが。)
私は無事に終わることを祈るだけです。



NEXT



あとがき。

やっとドラマ沿いになりました(笑)
この話はドラマの一話から三話をカットさせていただきます。
竜がいないと意味ないので。
あと工藤はいらない。(笑)
好きなんだけどね。
とりあえず、セーラー服を着せたかっただけです。
きっと生徒達はゲンキンだと思います。(笑)