昨日、彼女からかかったきた電話。

少し嬉しくて、わくわくして電話に出たら、哀しいお知らせだった。







You made me happy。。。







「じゅーんさーん!!」

「利央、うざい。どっかいけ。」

「誕プレいらないのぉ?」

「いらない。」

「(がーん!)」





やだー!!準さん捨てないでー!!と利央が足元で騒いでいるが、今日、そんな利央についあってやるほどの力が無い。





「準太。」

「何?」

から連絡あったんだけど、熱が下がったから部活終わったあと可能なら家に来てほしいって。」

「何でタケに?」

「お前が出なかったからだと。」

「準さん、ずーっとケータイ震えてたよぉ。」

「もっと早く言え!!」

「いったあ!準さんのドメスティックバイオレンス!!!」





今日は俺の誕生日。

なのに、彼女はインフルエンザ。
正直朝からイライラしていた。(かなり、利央に八つ当たりした。)
プレゼントとか、正直欲しかったわけじゃない。(もらえたら嬉しいけど・・・)

ただ・・・今日だけは一緒にいたかっただけだったんだけどな。










*








「走って・・・来たの・・・?」

「うん。」





何故か気付いた時には走っていた。

それくらい、すぐにに会いたかったんだ。





「インフルエンザ・・・うつったら大変だから・・・これ以上近くに来ちゃ駄目だよ・・・。」

「俺、予防接種受けてるから。」

「それでもうつるときはうつっちゃうんだよ。だから・・・駄目ですっ・・・」





少し赤い顔と涙ぐんだ目。
見て分かるほど、辛そうだ。





「あのね、そこのね、上にあるやつ・・・誕生日プレゼントなの。」

「これ?」

「うん。よかったら貰って。」





マフラーだよ。といわれて、あけてみたら真っ白なマフラー。





「準太くん、寒がりだから。」

「ありがとう。」





本当はすごくすごく抱きしめたい。





「インフルエンザ・・・なっちゃってごめんね・・・。本当はおめでとうって言って・・・それで・・・」





一緒にいたかったのにって。

俺、今はそれだけで十分すぎるよ。
それに、こんな風に言われて、黙ってられるほど、俺は奥手じゃないよ。





「う、うつっちゃうよ!」

「大丈夫。」





ぎゅーっと抱きしめた。

そしたら諦めたみたいで、も抱きしめ返してくれた。





「おめでとう準太くん。」





その小さい声で俺は幸せになった。





「治ったら、デートしよう。」

「・・・うん。」





それで、キスしたい。










―Fin.










あとがき。

準太誕生日おめでとう!
大好きだよ!
何故か準太は暗鬼が書くとへたれに変身します。(うひゃひゃ。
何故でショー。(答えは、暗鬼がへたれを愛してるからです。)
ちなみにこの主人公ちゃんはクリスマスの時の子と同じ子をイメージしてます。
結構、あの子、気に入ってたんですよ。

瀬陰暗鬼。