「ねぇ、ザンザス。馬鹿のこと知らない?」
「珍しいなテメェからあのカスを探すなんて。」
「そうね。でも、今日は特別だから。」
これだけでいい。
カツカツとヒールの音がなる。
バンッと扉を開けた。
「テメェ、何しや・・・って、か。」
「何か文句でも?」
ツカツカと馬鹿の前まで行って、口付けた。
放したとき、馬鹿のさらに馬鹿そうな顔が見えた。
「な、なんだあ・・・。」
「はは、その顔変。馬鹿面。」
「なっ!」
「スク、誕生日、おめでとう。」
「・・・。」
今日、コイツを探してたのはこれを言うため。
「ってことで、レストランに行きましょ。もちろんあんたの奢りで。」
「・・・祝ってねぇだろ・・・。」
「祝ってるわよ。わざわざおめでとうって言いに来たじゃない。」
ただ、照れくさいから。
好きって言うのも、おめでとうって言うのも。
だから、それ以上は無理。
だけど、今日は特別な日だから。
「スク、好きよ。だから・・・」
側にいてとは言わない。
でも・・・
「私のこと好きになりなさい。」
恋人になりましょうよ。
「はっ・・・俺はずっと、のこと好きだぞぉ。」
穏やかな顔でスクは言うからもう一度、深く口付けた。
「プレゼントはわ・た・しか?」
「・・・殺るよ?」
私はこいつがいればそれでいい。
だから、いなくならないで、スクアーロ。
あとがき。
スクアーロハピバだよー。
ちなみに、うちの親父と同じ日だよ・・・。
上杉謙信が死んだ日だよ。(笑)
ま、とりあえず、おめでとう!
瀬陰暗鬼。