31.二人の姫










只今佐古下家にいます。
柳にちょっと聞きたいことがあってきました。





「柳・・・好きってどんな感じ・・・?」

「へっ!?わ、私だってわ、わかんないよ・・・。」





どもりすぎだよ、柳。





「よくわかんないけどね・・・その人とずっと一緒にいたいとかじゃないかな・・・?」

「一緒にね・・・」





私は・・・やっぱ、皆と一緒にいたいよ。





「あ、ちゃん・・・私ね、ちゃんと友達になれてよかったよ。」

「うん。」





私も、柳と友達になれてよかった。





「これから、きっと戦いになるよね・・・。」

「柳?」

「でも・・・戦いになっても・・・友達にってことは変わんないよね?」

「・・・・うん。」

「約束だよ。」





約束・・・うん、約束。





「うん。私も柳のこと守るよ。」

「えっ!?」

「みんなで戦うの。柳だって一緒でしょ?」

「っ・・・・うんっ!!」





守るよ、皆のこと。


私の戦う理由はそれだけだから。
誰も傷つかないように。





「ね、聞きたいことがあってね・・・」

「何?」

「黒蝶さんと白蛇さんって付き合ってるの?」





・・・・。


そんな発想はしたことなかったなあ。





!冷静に考えてないで私のことを出さないか!!私がこの娘の首でも絞めてくれる!!!!」

―黒蝶、落ち着いて。

『勝手に出るぞ!!』

―駄目!

『黒蝶は短気だなあ。やあ、お姫さん。』





ん?白蛇・・・?





「あ、白蛇さん。」

『お姫さん、相変わらず可愛いね。』

「こら、勝手に出ちゃ駄目。」

『そんな怒った顔してると不細工になるよ?』

「うるさいっ!ってか、私より、黒蝶のほうが怖いからね!」

『そうじゃ!私より先に出やがって。』

『口悪ぃぞ。』

「そうよ、せっかく美人なんだから、綺麗な言葉を使いなさい。」

「黒蝶さん美人・・・v」

『治癒の娘・・・余計なことを言うな。誰がこんな阿呆者と付き合うか!!』

「ひ・・・ごめんなさいっ・・・」

『黒蝶みたいながさつで元昆虫の奴なんかと誰が付き合うかよ。』

『貴様は元爬虫類でないか!!』

『は!?俺は神聖な聖獣なんだよ!!掟を破ったけどな!!
それに、貴様と付き合うくらいならがいい。
俺はが好きだからな。』

「白蛇、黒蝶いい加減にして。」

「つ、付き合ってないことはよーくわかりましたからっ!!」





このままじゃ、柳の部屋が壊れる!!





「戻れ、二人とも。」





全く、勝手に出るのはやめてもらいたいわ。





ちゃん、明日烈火くんのところに行かない?」

「ん?」

「修行してるの!今日はお休みだけど・・・強くなってるんだよ!!」

「じゃあ、行こうかな。」





明日がちょっと楽しみになってきた。










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後書。

ちょっとハプンニグがありまして・・・
実はこのはなし、下書きをシュレッダーにやっちゃいまして・・・
前半めちゃくちゃですよ・・・。
結構前に下書きを書いたもんで・・・かなり悩みました。
つじつまがあってなくてごめんなさい・・・。(めそ。
あと、実は白蛇にはいろいろと裏設定があります。(掟破りとか。)
でも、本編では出しません。
興味ある人には教えてください!日記のコメでも、拍手でも、bbsでも、メールでも。
黒蝶に裏はありません。(笑)
さて、次回予告。
次回は原作沿いのわんこです。
わんわん!(アホ

瀬陰暗鬼