一緒にいられること、
あなたが傍にいてくれること、
大好きって言えること、
それはね・・・
ちょっとの幸せ
今日はお正月。
まぁ・・・元旦ですよ。
普通彼氏がいる人は綺麗な着物を着て・・・初詣に行くもんなんですよ?
別に私だって彼氏がいないわけじゃないんですよ。
彼氏はいる。います。
そりゃ可愛くないとか、色気がないとか、いろいろ言われるよ?
どんなに頑張ったって可愛いとか言ってくれないけどね。
同じ大学の男に告白もされますよ?
でもちゃんと彼氏いますから、っていって断わるよ。
他の人に目移りしないくらいかっこいいんだよ。うん。
「亮・・・何してんのかな・・・・?」
今私は家で一人です。
一人でいる家は寂しい。
家族みんなおばあちゃんのトコに朝行っちゃったんだもん。
ピンポーンッ・・・・
誰・・・?
元旦早々何かの勧誘だったら泣いてやる。
「はい・・・?!」
「何・・・?俺がここに居る事そんなに意外か?」
「亮・・・?嘘・・・本物?」
「何やねん・・・お前ちょっと会わないうちにドアホになったか?つーか寒いわ。入れて。」
「あ・・・うん。」
亮だ。亮だ。亮だ。
この我侭は亮だ。
「なんでわざわざ家に?」
「家五月蠅いねん。ゆっくり休めんわ!」
「そうなの?!んで・・・家に来たと?」
「の傍は落ち着くねん。」
「ありがとう。今、熱いコーヒー煎れるね?」
「んなもんいらんわ。もソファー座って。」
「何で?!」
「ええから。はようし。」
「はい。」
あー・・・この我侭。
でも言うこと聞いてしまうのはやっぱり好きなんだなぁって。
ん・・・・って!?錦戸さん家の亮さん?!ちゃっかり人に膝枕させないでください。
「何してるの?」
「お前アホやな。見て分からん?」
「私が亮に膝枕してる。」
「わかっとるやん。」
「何で?!」
「疲れたから。」
「もーっ・・・」
はい。
何時も私は弱者デス。
この人には敵いません。
「ねぇ・・わざわざ何で会いに来てくれたの?」
「自分で考えろや。ボケ。」
「・・・もー・・・ボケって酷くない?膝枕やめるよ?」
「嫌やわ。」
嫌って・・・・あなた某ヒロキ並にガキみたいですよ?!
でも・・・某ヒロキみたく可愛くないわ。(涙
「なぁ・・・なんで着物着とんの?」
「お母さんがお正月なんだからって無理やり着せてからおばあちゃんのトコに行ったの。」
「ふーん。似合わんな。」
「分かってます!!」
分かってます。
この人は何時も私のこと褒めてくれません。
ちょっとは褒めて欲しいのに・・・いくら頑張っても褒めてくれないんだ。
「亮・・・私ね、亮と久々に会えてすごく嬉しいよ。」
亮の頭を撫でてみた。
「・・・?俺以外のヤツに膝枕しとんの?」
「何でそんなこと聞くの?」
「膝枕して頭なでてもらったの初めてやから。」
「ぇ?膝枕自体今日がはじめてでしょ?」
「だから誰かに教わったんやないかとおもってな。」
「んー・・・亮以外誰にもしてないよ。ってかこんな事させるのは亮しかいないでしょ?」
「んー・・・ほんま?」
「本当に。そりゃ・・・同じ大学の人から告白もされますよ?でもちゃんと断わってます。」
「ふーん。」
「ふーんって・・・興味なし?」
「なし。」
興味ないか・・・ちょっと位妬いてくれてもいいのに・・・・
はぁ・・・亮・・・のアホー・・・
ん・・・・?寝てる・・・・?
このヤロ・・・疲れてるとか言うのは認めるけど・・・だからって人の膝で寝るな!!
泣くよ。まじめに泣くよ。
不貞寝してやるー・・・
―数時間後
「ん・・・・?」
「すー・・・・・」(眠
「寝んなや。」
「すー・・・・・・すー・・・・・」(眠
「ったく・・・会わんうちにこんなに美人にならんでええのに。鎖でつないでおかな駄目になるやろ・・・」
「すー・・・・」(眠
「十分かわええんやから・・・」
「んー・・・・」(起きかけ
「?」
「ん・・・ごめん・・・私も寝ちゃった・・・。」
「お前アホやな。」
「もーっ!!だって暇だったんだもん。」
虐めだ。絶対虐めだ。
亮のアホー・・・(涙
「。」
「ん?何?」
「もぅ・・・これ以上可愛くならんでええで。」
「なんで?!だって亮いくら頑張っても可愛いって言ってくれなかったじゃん・・・だから頑張ったのに・・・」
「十分かわええ。」
「ぇ・・・?」
亮から意外な言葉が出ました。
ずっと聞きたかった言葉。
「亮・・・もう一回言って。もう一回!!」
「嫌やわ。」
「もー!!ん・・・メール・・・」
メールの内容は合コンの誘いだった。
ってか・・・彼氏いる女を普通合コンに誘うか?
「何やねん・・・このメール。」
「友達から。」
「ふーん・・・・」
「いかないわよ?」
「当然やろ。」
「うん。大好きだよ。亮。」
今私はすごく幸せです。
一緒にいられること、あなたが傍にいてくれること、
大好きって言えること、それがね…
ちょっとの幸せ
〜 A happy new year 〜
あとがき
亮エセ関西弁で申し訳ないデス。
亮が亮じゃないみたいですね。
本当スミマセン。
今年もどうぞこんな人間ですがよろしく御願いします。