ボンッ!
朝から、科学班ですごい音がした。
Cat's Love
「リ、リナリー・・・」
「行ってみる?」
「う、うん・・・。」
リナリーと一緒に科学班を向かうと凄まじい光景が広がっていた。
「何これ・・・」
「兄さん!?リーバー班長!?」
にゃーにゃー言いながらリナリーにくっつく猫とジョニーさんに抱かれている猫がいる。
「ジョニーさん、リーバーさんとコムイの姿が見えないんだけど・・・」
「兄さんとリーバー班長は・・・」
「実は・・・」
タップさんとジョニーさんが一匹ずつ猫を抱いた。
「こっちが室長で、こっちが班長ッス。」
タップさんが抱いている方がコムイで、ジョニーさんが抱いている方がリーバーさんだそうだ。
「わ、かわいー。」
「どうしてこうなったの・・・?」
ジョニーさんが言うに、原因はコムイが仕事をサボって作った、猫になーる♪のせいだそうだ。
「これじゃあ、お仕事も出来ないね。」
私はリーバーさんを、リナリーはコムイを抱き上げた。
「にゃー!!!!」
コムイがリーバーさんに襲いかかった。
「に、兄さん!?」
「コムイ!?」
「室長!?班長をいじめちゃ駄目ッス!!!」
はー。と、一つ溜息を吐いて、コムイを持ち上げた。
「せっかくの誕生日に猫になっちゃって気が立ってるから、私の部屋に連れて行って説教でもするわ。」
「ごめんね、。」
「ううん。リナリーはリーバーたちと、元に戻る方法を探してね。」
「うん。」
*
「ねー、コムイ。さっき、リーバーさんに嫉妬したでしょ。」
ふふっと笑うと猫コムイがにゃあと擦り寄ってきた。
「今日は甘えんぼさんだね。」
頭をふわふわと撫でてやった。
「かわいいなあ・・・。」
いつもは私よりもおおきいコムイが今日はすごく小さい。
でも・・・
「はやく、戻れるといいね。」
やっぱ、いつものコムイが好きなんだ。
「元に戻ったら、これ、つけてね。」
コムイに似合うと思って選んだ、バングル。
でも、猫の姿じゃ、駄目だよね。
「誕生日おめでとう、コムイ。」
猫を抱き上げて軽くキスをした。
ちゅっと鳴ったリップ音のあとに大きな音が鳴り、部屋中が煙に包まれた。
「けほっ、けほっ、何なのよ・・・コレ。」
目の前に裸の人がいた。
「えっ、ちょっ・・・」
「戻ったみたいだね。あー、よかった、よかった。」
「なっ・・・」
なんで裸なの!?
目のやりどころに困るんですけれど・・・。
「ちゃん。」
「は、んっ!?」
名前を呼ばれてすぐ、口を塞がれた。
「んぅっ・・・」
息するのを忘れるくらいのキスに酔ってしまいそうだ。
「っあ・・・・!コムッ・・・イッ!!!」
コムイの手が服の中に入ってきた。
「久しぶりの二人っきりだし・・・ね?」
「ね?っじゃないっ・・・!!みんな心配ッ・・・」
「猫に襲われたと思って。」
「こんな大きな猫いないっ!!!」
猫のままがよかった!と言うと、嘘吐きだなあと言われ、口付けられた。
「んっ・・・」
「ちゃんは、僕のキス、好きでしょ?」
「〜〜〜〜っ!」
「好きでしょ?」
「・・・好き・・・」
くやしいけれど、コムイの優しいキスは、大好きなんだ。
「今日だけだからね。」
誕生日だから・・・と言うと、コムイは綺麗に笑った。
「ありがとう、ちゃん。」
抱きしめてきたコムイを私は抱きしめ返した。
end。
あとがき。
久々にちゅーも進めてみた。
ディープにしてみた。むふふ。
コムイ、おめでとう。
瀬陰暗鬼。
オマケ。
「キスで、元に戻るの?」
「うん。って、ことで、リーバーさん。」
「にゃ!?」
ちゅっ!
「あー!!!!!」
ボンッ!
「戻ってよかったね、リーバーさん。」
「え、あ・・・あぁ。」
「はい。お洋服。」
「あ、ありがとう。」
「リー・・・バー・・・クーン・・・」
「え・・・」
「行けー!!コムリーン!!!!!」
「ぎゃー!!!!」
「?どうして笑ってるの?」
「少しくらい、イジメたっていいよね♪」
「うん?」