父親の転勤でここに引っ越してきてもぅ何日かたった。
今日は元旦。初詣に行きたいと浩二が駄々をこねたので親父と二人で出かけて行った。
俺は一人。
もぅあいつら(彰とノブタ)がいないと思うと寂しい。
今は自転車に乗って買い物に行く途中。んで、海岸で休憩をを取っている。


「ねぇ・・・?桐谷さん家の人だよね?」


一人の女が声をかけてきた。



始まりの日


声をかけてきた女はすごく可愛い・・・ってか美人だ。
美人の中に可愛い要素があるって感じ。ってか初対面のやつを観察って・・・・悪い癖だな。
まぁ・・・まりこよりも美人だし、かわいい。
多分ここでのマドンナ的存在だと思う。


「誰?」


ヤバイ・・・自分を創るのを忘れて素で話してしまった。


「私ね、君の家のとなりに住んでるの。」

「お隣さん・・・?」

「うん。私、って言うの。って呼んで。」

?」

「うん。初めまして。」

「ご近所回りしてなくて・・・」

「気にしないの。あ!!私生まれも育ちもここだからこの辺のこと良く知ってるわよ?分かんない事とかあったらなんでも聞いてね?」

「ありがとう。」


素で話せる。そんな雰囲気を彼女は作ってくれた。


「桐谷君はどこの学校?」

「●●高校。」

「じゃぁ一緒だね。初日から来る?」

「いや・・・3日目から。」

「そうなの?!」

「うん。弟のこと心配だし」

「そっか。うちの高校ちょっと始業式早いもんね。めんどくさいよね。」

「あぁ。」

「ん。じゃぁ3日目から一緒に登校しようね?迎えにいってあげるからv」

「いや・・・家の前で待ち合わせで。」

「あははー。了解です。」


不思議な女だと思う。
なんかだんだんコイツのこと知りたくなる。


「ねぇ桐谷君。」


名前で呼ばれていることに違和感を感じた。
俺・・・教えてなかったんだな。


「修二」

「ん?修二君?」(微笑み


ヤバイ・・・・すごく可愛い。
俺今草野並に変な人。


「ねぇ・・・修二君。海綺麗でしょ。」

「すげぇ綺麗。」

「そうよね・・・そんな海に普通柳植えると思う?」

「柳?!」

「うん。柳。前家の庭にあったやつなんだけどお父さんが植えたの。しかも一本のみ。」

「柳かぁ・・・懐かしいな。」

「そうなの?!」

「あぁ・・・・柳はすっげぇ好き。あれ見てると癒される。」(笑

「癒しねぇ・・・・なんか分かるかも・・・なんだかんだ言っても私柳好きなのよv」


会話が弾む。楽しい・・・かもしれない。


「修二君。初詣行かない?」

「神社まで遠くない?」

「めちゃくちゃ遠い。」(笑

「めんどくさい。」(笑

「神社じゃなくてあそこで御参りするのv海の神様がいるんだよv」

「本当に?」

「本当に。」

「んじゃ付き合う。」

「うんv」


海の神様って本当にいるんだな・・・まぁ迷信だと思うけど。
は信じてるらしい。


「修二君見て。」

「すげ・・・・」

「すごく綺麗でしょ?」


神様と呼ばれてるのは岩場の岩と岩の間にある貝殻二つ。
自然界じゃありえないような不思議な色をしていた。
神様って呼ばれるのも納得できる。


「貝・・・?」

「うん。私ね、ここですごく小さいころ溺れた事があって・・・んで救出された時にこの二つを持っていたの。
だからこの二つの貝殻は私のことを助けてくれた海の神様かなぁ・・・って。」


真剣に話すの目を見つめる。
吸い込まれそうなくらい綺麗な黒。
一度合わせたら目を逸らせなかった。


「今年もいい年でありますように。」

「新年早々変なことが起こりませんように。」


につられて俺も祈ってしまった。
さっきまで信じてなかったけど、の話を聞いて信じたくなった。


「ねぇ・・・修二君。変なことって何?」

「秘密。」

「教えてよ。気になる!!」

「秘密だって!!」

「修二君のケチー・・・ん?キャッ・・・!」

?!・・・って・・・?!」


ドボーン


海に落ちた。
正しく言えばが足を滑らせて俺が助けようとしたら俺も足を滑らせて海に落ちた。
まぁ結局落ちたんだけど。


「つめたぁ・・・っ・・・・」

「ビショビショ・・・・」

「「ッ・・・・あはははー・・・・おかしー・・・」」


二人して笑った。
あいつらと別れて久しぶりに笑った。
楽しいと思えた。


「新年早々いいことないな。」(笑

「そうだね。」(笑

「ほら。」


俺はに自然と手を差し伸べた。


「ありがとう。」


素直に掴まって立つコレだけの仕草でも可愛いと思ってしまう。
多分重症だ。


「帰ってシャワー浴びなくちゃ・・・」

「家片付けなきゃ・・・・」

「お風呂は?!」

「使えるけど濡れたままいけない。」

「風邪ひくよ!!家に来て!!」

「まじで?!いいの?!」

「うん。いいよ。」


内心すごく嬉しい。
ヤバイ・・・どんどんはまっていく。
あってまだ一時間も経ってねぇよ・・・・


「修二君・・・私が修二君を好きになったって言ったら?」

「・・・本気?」

「ん・・・答え次第。」

「俺も好き。」

「//////」(真っ赤


すげー・・・・真っ赤だよ・・・可愛い///ヤバイ///


「好きよ。修二君のこと好き。始めて見た時から好き。本当だよ。初恋&一目惚れだったりする。」

「俺も・・・一目惚れかも。」


手をつないでの家まで行く。
濡れって行ったらの母親に叱られた。
俺も母さんに会いたくなった。
早く帰って来ないかな。


・・・?」

「何?」

「すげぇ好きv」

「私もすごく好きv」


互いに瞳を見詰め合ってやっぱ好きなんだなぁって・・・・
海に落ちちゃったけどさ・・・でも・・・今年一年きっと初めはOKだと思う。
後は来年と一緒に迎えられたらいいと思う。



始まりの日=今年一年を決める日



〜 A happy new year 〜









あとがき

あけましておめでとうございます。
今年もよろしく御願いします。
初野ブタ。夢です。
どうでした?
本当は連載やりたいんですけど・・・すごくやりたいんですけど受験受かってからにします。
それまで我慢我慢。
めちゃくちゃ我慢しますよ。
ネタはいっぱいあるのに書く時間がない・・・・
3学期は多分授業中も遊べんやろうし・・・・
泣きたいわー!!
まぁ頑張りますよ。
では、こんな文を読んでくれた皆様ありがとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

瀬陰暗鬼