パーン!


20歳になった日に・・・


真昼なのに家のチャイムが鳴ってでてみたらいきなりクラッカーの音に驚いた。


「!?」

「あっははー♪吃驚した?」

「うん。」


彼女は
高校生時代の同級生で家が近いことから頻繁に連絡取ってる。
頻繁っていってもメールが苦手だから電話か、近くのコンビニであうかって感じなんだけどね。


「何用?」

「クラッカーで気付かないの!?もぅ!鈍いんだからー!!」

「鈍くないし!」

「でも気付かなかったんでしょー?」

「うん。」

「Happy birthday 和也v」

「発音変。」

「苦手なんだから仕方ないでしょ!!」


は英語が苦手で(その割には成績上位だったんだよね。)、さっぱりした性格で、美人と可愛いのちょうど中間くらいの形で、男子からも人気があって、俺の好きな人。
高校生時代からずっとずっと好きな人。
俺の仕事柄から付き合ってとか、好きとか言えずにもう5年たちました。
その間には彼氏はいない。
ぐらい男に人気あるならすぐできると思うのに・・・。


「和也?ご家族そろって旅行かなんか?」

「今日平日なんだけど。」

「そっかー。そうだね。この時間に家にいるほうが珍しいよね。」


抜けてるんだか、天然なんだかわけがわからない。でも好き。


「わざわざ連絡なしに祝うためだけに来たの?」

「もっちろん♪」

「俺がいなかったらどうしてたのさ。」

「外で和也が帰ってくるまで待ってます。」

「寒いじゃん。」

「待てるもん。」


こんなこと・・・俺以外の人に言って欲しくない。
俺だけ・・・ならいいのにとか思う。


「やっぱ外寒い!ねぇねぇ!!中入れて?」

「さっきまで待てるとか言ってたのにもぅギブアップ?」

「違うもん!さっきのは和也がいなかったらの話!!今はいるでしょ?」


一本とられた。
頭いいからなーとか考えてみる。
でも頭いいだけじゃないよな・・・。まぁいいや。


「ケーキ食べる?作ってきたんだよ♪」

「手作り?!食べる、食べる。」

「ほらv可愛いでしょー♪」

「苺ケーキ?」

「そう♪苺たっぷり♪でも甘さ控えめに作ってあるの。」

「すっげー。」

「この時期苺は安いからね♪」


あいかわらずちゃっかりってかしっかりしてる。
結婚したら家計のこととか過ごそうとか考えたりして。
別に俺は妄想癖じゃないからね!!
だからなの!!


「こらー?無言で食べないでー。感想言いなさい。感想。」

「コレ美味くない?」

「でしょ、でしょ♪おいしーでしょ♪」

「うん♪」


本当にメッチャ美味いの。
絶対食べたほうがいいって!!
あ、無理か。
俺だけの特権だったらいいのに・・・って本当思うよ。


「そういえばさ!和也ってたしか3月にCDデビューするんでしょ♪」

「うん。買ってくれるの?」

「もっちろん♪」

「本当に?やった♪」

「うん。私ファンだから♪」

「ファンなの?!誰?!俺?」

「赤西君ですっ!カッコイイ♪」

「仁?!」


ショック・・・仁・・・ショック・・・ショックだ・・・仁・・・仁・・・
仁が今一番憎いー!!


「そうなのー♪カッコイイ♪」

「俺は?」

「別に?」


ダブルショック・・・俺もう立ち直れないかも。


「・・・・・・」

「何ショック受けてるの?大丈夫?私ね、「もういいから。」


やばい・・・つい・・・キツメに言ってしまった。


「和也?怒ってる?でも最後まで聞いてね?せっかくの誕生日なのに和也にそんな顔してほしくない。」

「何?」

「私ね、和也が好き。」

「は?!」


つい大きい声を出してしまった。
だって・・・がこんなこというと思ってなかったし。


「そんなに驚かなくてもいいじゃない。好き。ずっと好きだったんだよ。」

「俺も好き。」

「じゃぁ付き合ってもらえますか?」

「うん。」

「よかった。嫌われてたらどうしようとか思ってたの。私ね和也がたまに電話くれたりとか、コンビニでたまにあえたりするのもすごく楽しくて好きだったの。でもね、それだけじゃ足りないくらい好きで好きでどうしようもなくなっちゃった。」


そう綺麗な笑顔で言うから、を抱きしめてキスした。
は『甘っ!しかも苺!!』って言ってた。




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「あっ!忘れるところだった。これ!プレゼント♪まだ寒いし使ってね♪」


そういってマフラーをくれた。
すごく暖かかった。


「ありがとう。」

「ううん。和也、20歳おめでとう♪」


何度も何度も言うよ。
こんなすごく嬉しい誕生日は初めてだから。


― ありがとう


そして、

― 今度は俺が精一杯君の誕生日を祝うからね?







Happy birthday Kazuya Kamenasi













あとがき

僕の中では亀梨の一人称は俺です。
海賊船で俺って言ってたので俺です。
僕はきっと目上の方がいるときとテレビ用だと思ってます。
はい。
やーほんとうに20歳はめでたい!
おめでとー!!
コレは急遽書きました。
理由は忘れてたんじゃないですよ。
ただ・・・書くことを忘れてただけで。
けして亀梨の誕生日を忘れてたんじゃありません!!
断じてコレだけは。。。
まぁいいデス。
はい。
では楽しんでいただければ光栄です。
よんでくれた方ありがとうございました。
今後も宜しくお願いいたします。

瀬陰暗鬼