俺は今、何をしているんだろう。



サッカー部が初蹴りするからじゃあ、俺ら野球部も初投げ、初打ちをしようとか言って、寒い中、グラウンドに集まった。（まじでさみぃ。）










白い息と温かいココア










「やってるねー、あけましておめでとう！」

「、涼音！遅いぞー！！」

「初詣に行ってたの！いきなり、呼び出されたからなんも用意してないし、こんな格好だよっ！」

「そうそう！大河はいつもいきなりなんだから！！」

「先輩、着物似合ってます！！！！」

「ああ、榛名か。ありがとう。」

「あ、宮下先輩も似合ってます！」

「・・・社交辞令で褒めなくていいよー。」





元旦だし、初詣に行ってるって言うのはありだ。うん。
現に、姉貴も彼氏と初詣行ってくる！って朝から張り切ってた。
朝から、下着同然姿で堂々と家の中を走り回る姉貴を見て萎えた記憶が新しい。（俺がいるんだから、少しは気を使え。）
だから、そのあと、姉貴の着物姿を見たが、正直どうも思わなかった。

でも、先輩はまじで綺麗だし、似合ってる。（あ、宮下先輩も！）



俺は、今先輩に惚れている。

部活中は頼りになるし、優しいし、しかも・・・美人！可愛い！！
いや、そんなんで惚れたんじゃねーけどさ・・・。





「で、この人数で野球は出来なくない？」





そうだそうだ！宮下先輩の言うとおりだ！！

今、グラウンドにいるのは7人。
よって、野球は出来っこない。





「あ、加具山くんもうすぐ誕生日だよね。会えるかわからないから、早めに言っとく。おめでとう。」





へー・・・。
加具山先輩誕生日もうすぐなんだー・・・って、なんで加具山先輩と先輩めちゃくちゃ仲良さそうなんだよ！
や、二人は同じクラスだけど・・・でも・・・





「サッカー部にでも混ざってフットサルに入れてもらう？きっとが頼めばOKだよ！」

「先輩にそんなことされられませんよ！！」

「榛名は好きすぎだよね・・・。本人まったく気付いてないけど。」





宮下先輩、俺に怨みがあるような言い方しますよね・・・。





「あ、秋丸、秋丸、サッカー部に知り合いいるー？一緒に行って来ない？」





あ！

秋丸のやろっ！！





「先輩っ！俺にはなんで聞いてくれないんすか！？」

「榛名って友達いなそうだからさ。いるの？知り合い。」

「・・・いないっス。」





って、まじでサッカー部行こうとしてるし！

俺、サッカーなんて怪我しそうなスポーツしたくない！！！！！





「先輩・・・俺、野球がしたいっス。」

「え、あ、そうか・・・。そうだよね！こんな寒い中にわざわざ来たんだもんね。野球したいよね。」





どうしよっかーなんていいながら別の方法を考えてる。

でも、別の方法なんて・・・





「！サッカー部に俺ら混ざってサッカーするけど、お前はどうする？」

「私は榛名と野球できるとこ捜すよ！またねー！」

「おー。わかった。新学期にな！！」

「うん。」





へ？

俺、先輩と二人でどっか行けんの！？
ラッキーじゃん！！
言ってみるもんだなあ・・・。





「さて、どうしよっか。」

「あ、初詣とか行きます？」





せっかくの着物だし、元旦だし・・・。





「ははは、それはさっき、涼音と行ってきちゃったよ。」





デートしてーなーなんて思ったのにな。





「あ、私の親戚の子が行ってるシニア、今日から練習があるんだって！ありえないよねー！！そこに入れてもらっちゃおっか。」

「え、ドコッスか！？」

「んー、戸田北ってトコだよ。」

「え・・・それ、俺も行ってたッス。」

「あ、そうなの！？じゃあ、隆也って知ってる？阿部隆也。」

「あ！そいつ、組んでたッス。」

「そうなのー？じゃあ、隆也の言ってたサイテーの投手って榛名か。うん。納得。」





え、納得？
納得なの！？

ってか、あいつ・・・俺のこと先輩にまでサイテーの投手とか言ってたのかよ！最悪だな、オイ。





「あ、榛名ー、ちょっと待ってて。」

「え、あ、はい。」





先輩が入っていったのはコンビニ。





少したって、戻ってきた。





「何買ったんですか？」

「あ、うん。これ。」





差し出されたのはココア。

寒いからさと笑って渡された。





「ありがとうございます！」

「実はさっきさ、変な人たちにさ、ナンパされて、彼氏が外にいるんでーって誤魔化しちゃったからそのお詫びだと思って。」

「え、ナンパって大丈夫だったんすか！？」

「大丈夫じゃなかったらここにはいないよー。」





危なっかしいなあ、この人！
俺も一緒に入ればよかった！！！




「はーるなー？いそごー。寒いよー？」

「あの、先輩！俺の彼女になってください！！！」

「いいよー。」

「へ！？」

「ほら、早くいこー。」

「は、はいっ！」





あの、キスしていいっスか！？って聞いたらやだ。駄目。って言われた。

なんか、元旦からいいことあると、今年一年ずーっといいことある気がする。



今年一年よろしくお願いします！！！










―A　happy　new　year...










あとがき。

CocktaiLにお越しの皆様へ。
あけましておめでとうございます。
ってなわけで、榛名です。
大好きです。（聞いてない。）
何故榛名かって言いますと・・・もうすぐ加具山くんの誕生日があるので榛名でいいかなーみたいな。
ヘタレ榛名も大好きです。
もっとへたれればいい。
ヘタレ大好きです！
それでは、こんな人間ですが、今年一年もよろしくお願いいたします。

瀬陰暗鬼。