―いつの間にか好きになってたんだ・・・・
エピローグ 隼人ver
やっと自覚した気持ち。
ちょっと遅すぎたのかな・・・?
「!!」
声・・・?
この声は・・・
「竜・・・・」
私は、隼人が好きで、今やっと自覚して・・・
一瞬だけど、竜のこと忘れていた。
「何かあった?」
竜は心配してきてくれたんだ・・・
私、竜のそういう優しいとこ、すごく好きだよ。
でも・・・
「ごめん、竜。ごめんなさい。私は竜の気持ちに応えられません。」
言葉が足りない私の告白をちゃんと理解したように竜は微笑んだ。
「竜・・・?」
「なんとなくそんな気はしてたし。」
「うん・・・・。」
______
side 竜
とりあえず、道端ってのも変だったから公園に来た。
「隼人ってあの派手なこと付き合ってたんだよね・・・・。」
重症か・・・。
別に、付き合ってたわけじゃねぇんだよな・・・・。
実際は遊びとして何回かヤってた中の一人だったわけだし。
「本気になったことねぇんだよ。あいつ。」
「本気?」
「あいつさ、ああ見えてちゃんと人を好きになったことねぇし、多分、が初恋なんだと思う。
知らねぇと思うけど、に一目惚れして、今まで遊んでた女と手、切ったし。
のこと本気だと思う。」
協力するって約束しちゃったからな。
「竜・・・」
不安そうな顔すんなよ。
渡したくねぇって思うから。
「全部、ぶつけてこいよ。」
「うん!竜、ありがと!!」
ったく、手がかかる二人だな。
_________
side 隼人
ピーンポーン・・・
客か・・・拓が出るか・・・って、今日あいつ、彼女んとこじゃん!!!
カチャ・・・
「はいはー・・・って、!?」
何でここにいるんですか!?
「あ、あのね!隼人は、馬鹿だし、ウザイし、ムカツクこともあるし、ガキだし、女の子遊びは激しそうだし・・・」
「え、ど、どうした?」
俺、そんな風に見られてたの!?
「でも・・・そんなんだけど・・・優しいし、一緒にいるとドキドキする。」
え、話の方向性が可笑しいですことよ!?
「あの、さん・・・?」
「好き、隼人が好き。」
・・・驚いた。
俺は、てっきり竜のことが好きだと思ってたし・・・。
しかも、勢いで告白しちゃったし。
「一緒にいてもいいですか・・・?」
一瞬時が止まった。
ふわりと香る甘い香りは安心する。
少し速い心臓の鼓動は心地よい。
瞳には俺だけが映ってる。
長い髪は愛おしさを増幅させる。
俺のもの・・・やっと手に入れた・・・
―愛してる
世界には、俺としかいない。
そんな気がした。
「好き・・・いや、愛してる。」
「うん・・・。」
____________
それから一年が経った。
「あー・・・暇!!」
「うっせぇ。」
「だってさ、俺、良く我慢してるじゃん?」
「珍しくな。」
「金貸して!!んとこ行く!!」
「やめとけ、馬鹿。」
はヨーロッパに行ってしまった。
留学ってヤツ。
頑張ってるし、応援したいと思う。
だから、我慢もしてる。
連絡もめんどくさいといいつつもくれるし、ほんと、我慢してる。
でもさ・・・寂しい!!
ちなみに今は竜の家。
昨日、から手紙が来てでも、英語で書いてある部分があって、わかんなくてさ・・・。
だから、竜に聞きにきた!!
「で、どういう意味?」
「自分で考えろ、馬鹿。」
I hope to remain with you...
END
あとがき。
ちなみに、隼人Verのが好きです。(ぇ
やっと終わりました。
長かった。
竜のときも思ったんだけど、三人視点はごちゃごちゃ、しちゃったかな。
まあ、終わりよければ全てよしってことで、
瀬陰暗鬼