―いつの間にか好きになってたんだ・・・・
エピローグ 竜ver
苦しいとか、辛いとか、そんな感情が渦巻く。
泣きそう・・・ってか、泣いてるよね。
周りに誰もいなくて良かった。
「!!」
私の名前を呼ぶさっきまで一緒にいた人の声。
「嘘、泣いてんの?どうした?」
「隼人・・・」
隼人にも返事しなくちゃいけない。
「ごめん・・・隼人。私は・・・竜が好き・・・好きなの・・・。」
隼人は驚くそぶりを見せず、小さく“そっか”と笑っていった。
逆に、私が驚かされた。
「隼人・・・?」
「俺ら、約束してんの。そりゃ、ちょっとは悲しいけど、の気持ちが最優先。」
「う・・・ん・・・。」
俺らのことは深く突っ込まないでおこうと思った。
このあと、私は隼人に連れられて矢吹家に。
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side 隼人
「竜、あの子と付き合ってたんだよね・・・」
やば、可愛い・・・v
竜なんてやめて、俺にしとけよ!!じゃなくてー・・・。
まず、あのむかつく女共についてだな。
「あの竜の自称元彼女さ、竜と付き合ってたわけじゃねぇんだわ。
なんつーの?キスとか、それ以上とかしてるかもだけど・・・若気の至りってやつ?
だからさ、付き合ってなかったわけだし、絶対よりを戻すなんてことねぇんだわ。
あいつ、昔から一途なムッツリなんだよ。だから、安心しろ。」
ちゃんと、フォローになった?
ってか、を竜のとこに行かせるべきだよな。
「竜も言ったんだろ?好きって。信じろよ。竜は嘘、言わねぇよ?」
「・・・うん。隼人と違うもんね。」
こらこら。
何で俺がそういう悲しい役割なのかなー?
「竜は、3Dの教室にいるよ。行ってこい。」
「うんっ!ありがと!!!」
ったく、可愛いなあ。
さてと、竜にメール。
俺、いいやつじゃね?
「兄貴、さん来てたの?」
「おー、拓。兄ちゃん傷心だから今日は夕飯豪華で。」
「何いってんのさ。」
「じゃあ、拓の彼女、紹介して。」
「嫌。」
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side 竜
隼人からのことで話があるから3Dの教室に来いというメール。
とりあえず、訳がわからないながらも、黒銀の旧校舎。
そういえば、ここ、取り壊されるんだったな。
懐かしい教室、汚ぇ落書き。
「竜!!」
・・・?
何で、が?
隼人か・・・どういうつもりだよ。
「どうした?」
「あ・・・あの・・・さっきはごめん。急に。」
「別に。なんかあったんだろ?」
それだけのために来たのか・・・。
「気にしてねぇし、気にすんなよ。ここ、取り壊し準備中だから危ねぇし。帰・・・」
の表情がいつもと違って、の瞳に強く見つめられていて、それ以上声を出すことが出来なかった。
「私、竜の元彼女さんに妬いてた。いつの間にか、竜の傍にいることが当たり前で気づかなかった。
私は竜と一緒にいたい。
あなたのことが好きです。」
一瞬呼吸が止まった気がした。
体が命令されたかのように自然と動いた。
見つめ合って・・・・
ここだけ温度が変わった。
「愛してる。離さねぇから。」
「うん・・・。」
_____
それから一年が経った。
「竜、いつ帰ってくんの?」
「知らねぇ。」
「連絡は?」
「メールで取り合ってる。」
隼人は服屋の店員、タケは専門学校の学生、ツッチーはジョイフル産業の社員、日向はバーテン、俺は大学生をしている。
は留学。ヨーロッパにいる。
連絡は主に電話かメール。たまに手紙。
昨日、珍しく手紙が着てた。
「え!?、俺に連絡くれねぇんだけど!!」
ってか、いい加減のこと諦めろよ。
それに、面倒なことが大嫌いながお前にまで連絡を入れてたらそれこそ驚きだ。
「俺帰る。明日までにレポート、提出しなきゃなんねぇし。」
学生は大変だなって聞こえるけど無視。
ポケットに入ってるからの手紙を読む。
カサッ・・・
I hope to remain with you...
END
あとがき
終わりました。竜編。
まだ、隼人編を打ち込んでないんですけども・・・。
まあ、最終的に連載後記を書くんで、ここのあとがきはパスです。(笑)
とりあえず最後のは私はあなたとともにいることを望むってかんじですかね。
自信ないです。
英語苦手なんで。
瀬陰暗鬼