俺の道、彼女の道そして、



ネックレス安全ピンの道



「プレゼント用ですか?」

「はい。」

「これをプレゼントですか、彼女さんですか?」

「いや、彼女じゃないんです。」


はじめまして?赤西仁です。
もうすぐ片想いの幼馴染み(家が隣)の誕生日なんだよ。
プレゼント渡して、告白するつもり。


「あれ?仁、久しぶり。」

「お、久しぶり。」


こいつがその幼馴染みで片想いの相手。
このなりで、よく彼氏ができなかったな・・・って俺が居たからか(笑)


「お疲れ。今なんの仕事してるの?」

「秘密vv」

「ケチ、教えてくれてもいいじゃん。」

「まぁ、まぁ。つか、お前は何やってんの?」

「え!?私は遊びに・・・。」

「暇人」

「ちゃんと大学には行ってるもん!!!」

「そっか。」

「そうよー(笑)まぁ、今日はこの辺で。それじゃあ、ゆっくり休みなよ?」

「あぁ。」

「おやすみ。」

「じゃあな。」




―――――――――




次の日



朝・・・いや、もう昼。
よく寝たなぁとか思いながら起きた。
明日はあいつの誕生日。
明日もオフだっけなぁ。
そんなことを思いながら犬の散歩に行くことにした。



―――――――――




公園にきた。
あいつ、が男と一緒だった。


「先輩!!遅いです。明日会えないから今日会おうって言ったの先輩じゃないですか!!」

「ごめんっ!午前中バイトだったんだよ。」

「むー。でもそれなら許します。」


あ、なんか分かった気がする。
そういえば最近全然会ってなかったんだっけ。中々つか、全然会えないやつよりいいよな。
帰ろ。




―――――――――




夜。



「あれ?仁、どうしたの?」

「待ってた。」

「誰を?」

を。」

「私!?なんで!?」

「一日早いけどHappy Birthday.」

「あ、ありがと・・・。」
「俺さ、ずっとが好きだった。」

「うん。私も好きだった。」

「は!?」


今、こいつ、なんて言った!?


「なにそれ?!」

「でも仁は、みんなの仁、ファンの子の仁だもん。誰か一人の物には絶対ならないもん。だから私は仁と違う道を選んだの。」

「俺は一緒の道を行きたかった。」

「うん。ごめん。」


罰の悪そうなを見て、プレゼント渡せないな、って思った。
せめてこれはって思ったけど。


「仁?手に持ってんの何?」

「これ?」

「うん。」

「あー、お前にさ、プレゼントしようと思ってたの。でもやめる。」

「でも、仁の気持ちは受け取れないけどそれは欲しい。」

「やだ。あげません。それにさ、お前は別の道に進むんだからこれ持ってたら引力で引っ張っちゃうもん。」

「ネックレスに引力なんかないし。」

「でもこれは、俺が付けんの。俺の道に連れて行くことにすんの。お前の代わりに。」

「でも、それ女物でしょ?つけられないじゃない。」

「あぁっ!忘れてた!!」(涙)


俺バカじゃん。(涙)


「まったく、はい。」

「え?」


差し出されたのは安全ピン。しかも二つ。


「あげる。仁の道に持っていって。」


そう言って手からネックレスを奪って俺の首につけてくれた。


「よし。」

「安全ピン・・・いいじゃん。」

「仁、これからも良き幼馴染みとしてよろしくね。」

「おー。」


きっと俺たちは違う道を選ぶことが決まってたんだなって思った。
このネックレスを買ったときこのネックレスはこのことを分かってたねかなぁってちょっと思った。
首にあるネックレスと安全ピンを見てこいつらは同じ道を行くんだなって思った。
まぁ、俺も同じ道だけど、ずっと一緒じゃないんだよね。
こいつらはどこまでも一緒だって思った。いいなって。
俺らは別々の道を進むけど、ネックレスと安全ピンはずっと一緒の道を進ませてあげたいな。







end








アトガキ


読んでくださってありがとうございます!!
このネタはまぁ、あるきたりのやつですわ。
まぁ、楽しんで頂けたら幸いです。
これは全て学校で作成しました。
では、できれば感想ください。
はい。
では。


瀬陰暗鬼