本気でコイツは運がいいのかもしれない。
私は、あの時からそう感じているんだ。
077.ラッキー
「亮ちゃーん!!見て見てー♪アイスもろーてん。」
「はいはい。」
「亮ちゃん!もっと僕に優しくしてなーって前に言うたやろー!!」
「、こいつどっかに置いてきてくれへん?」
「前から言ってるじゃない。私、その子のこと苦手なのよ。」
錦戸亮・・・悪友。
内博貴・・・・苦手な奴。
「ちゃん!!おったん?どっかいくん?」
うざいものは基本無視。
「、呼んでるやん。」
「あれはあんたの相棒。私は関係なし。」
そういえば告白されてたっけ。
本気に感じられなかったからシカトしてやったけど。
「さん、暇?」
「生徒会長・・・。」
「暇なら今日、あの仕事頼んでいい?」
「いいよ。」
「助かる!ありがとう。」
私はとりあえず生徒会副会長。
推薦されたし・・・。
*
「はぁ、冬は日が暮れるのが早いなあ・・・。」
時刻は6時。
外は真っ暗。
「ヤッホー♪今帰りなん?生徒会は大変やなあ。一緒にかえろ?」
でた・・・なんでこんな時間にこいつがいるのよ・・・。
「別に。一人で帰るから・・・。」
「痴漢とかおったらやばいでー?」
「いないわよ!!」
疲れてるのに・・・邪魔。
「ちゃん!!危ない!!!」
「は・・・?ッキャッ・・・」
ドスンッ
階段から落ちた。
予想より痛く・・・
!?
「内!?」
「へっへー♪大丈夫やった?」
「何やってんの!?アホ!!はやくどいて。」
「嫌やー、嫌やー。」
「も・・・・下手したら怪我してたのよ・・・?」
「女の子が怪我するよりずっとましやで。」
本当コイツは馬鹿で、アホだ。
「とにかく・・・」
「ちゃうやろ?まず、ありがとうや。」
「ッ・・・・あ、ありがと。」
「(きゅんv)かわえーッ!!!」
「きゃあっ!」
抱きつかれた。
内のことは嫌いじゃない。でもさ・・・
「ちゃん、大好きやでー。」
軽い・・・すごく軽い・・・。
でもね・・・
「嫌いじゃないよ・・・?」
「ほんまー?なら、両思いやね!!」
都合がいい。
調子いい。
「うん・・・。」
でも、ようはタイミング。
そのときの雰囲気。
こいつは、全て自分のものにしやがった。
コレを人は運がいいという。
本人は・・・
ラッキー
という。
end。
あとがき
博貴です。
博貴です。
博貴です。
思ったんだけど、博貴夢の亮ちゃんの出現率高いね。
ってか、毎回出てない?
なんかこの二人はセットって感じが強いんだよなあ。
セット。
2人で1つ。
可愛いな。
瀬陰暗鬼