みてみてー!!と笑顔で女は猫を連れてきた。
071.犬と猫
「おや、子猫ですか。可愛いですね。」
「うん。今日、家のお隣さんから貰ったの。」
「名前は?」
「考え中なのです!!」
彼女の胸に抱かれてにゃあにゃあいってるそいつが憎いれす。
「犬、子猫にヤキモチはやめなさい。」
「骸ひゃーん。」
骸さんもその変な猫の味方なんら!!
「犬ちゃんも抱っこする?可愛いよ!」
「犬に抱かせると喰われるよ。」
「え、そうなの!?千種君!!」
「うん。」
「じゃあ、犬ちゃんには触らせてあげないーっ!!」
ベーって舌を出してぎゅーって猫にした。
本当ムカツク!!
いや、喰うつもりらったけど・・・べつにいーじゃん。
「名前、何にしよーかー。」
お前なんかネコでじゅーぶんだっつの!!
「うーん・・・びょうってどう?犬ちゃんとおそろいで!!」
おそろい?
「犬の音読みのケンと、猫の音読みのビョウってこと?」
「うん!!」
「なかなか面白いですね。」
「でしょー。」
面白くなんかないれす。
はびょう、びょうー♪なんて言ってるし。
気に入らないびょん。
「。」
「なぁに?犬ちゃん。」
「猫と俺、どっちが好き?」
「え、猫。」
きっぱり言われたんれすけど!!
「だって犬ちゃんと猫への好きは違うもーん。」
へへへーって何れ照れてんの?
「・・・」
「なーにー・・・!」
ほっぺにちゅ。
猫なんかにとられてたまるかっての!!
「け、犬ちゃん!?」
「にゃあ!!!」
なんらこいつ!!
はむかってきたびょん!!
「は俺のなの!!」
「に゛ー・・・」
犬と猫・・・イヌとネコじゃなくて・・・
ケンとビョウ。
―end。
あとがき
アホだ。
アホすぎる!!!!
やべー、大好きだ。
犬ちゃんカワイー。
瀬陰暗鬼。