065.名前
「ねぇ、ずっと気になってたんだけど・・・あの人、名前なんなのよ。」
「本人に聞け。私は知らん。」
「つめたーい!紅麗、女の子には優しくするものよ?雷覇くんを見習いなさい。」
こんばんは。
、15歳。
身長148cm、体重秘密。
好きなこと、音遠とショッピング、紅麗の膝で食事。などなど!
通り名、クィーン。(トランプのQと女王をかけてます。)
敵、ジョーカー!
で、今気になっているのはジョーカーの本名!
気になるでしょ?
「まぁ、まぁ、さん・・・とりあえず、紅麗様の上から降りられてはどうです?」
「嫌。別にいいでしょう?」
「別に・・・。」
「紅麗、大好き!!!」
頭をなでてくれたり、紅麗は本当優しいんだ。
「ね、紅麗。奴は名前がないの?」
「何故そんなに気にする?」
「ジョーカーがムカツクから!!」
「(ムカつくときにするものなのか・・・?)」
紅麗にも言ってないって・・・どういうつもりよ!あの男!!
カチャ・・・
「はうっ!」
出た。
敵が来た。
「なんや、こんなことにおったん?姫さんv」
痒い!こしょばゆい!!キモイ!!!
「姫はん、また紅麗さんの上に乗って。だっこしてあげるさかい、おいでー。」
「嫌!キモイ!!」
「言われなれとるわ(笑)」
むー・・・嫌な奴ぅ・・・。
「自分の名前が知りたいんとちゃうの?」
「何でそれを!!」
「大声で話とったらわかるで?」
腹立つ!!
「ってか、姫ちゃんが名前教えてくれたら教えてやってもええけど?」
「教えてなかったのか?」
「う・・・ん。ちゃん付けが嫌なんだもん。」
「姫ちゃーん、知りたないん?」
「知りたい!!」
「やったら、おいで?」
・・・・行く。
「紅麗、またあとでね!行くんでしょ?ホラッ!!」
「ほんまでっか?行きましょ、行きましょ。」
カタン。
「紅麗様、さんってジョーカーのこと好きなのでは?」
「気に入らん。」
「まあ、仕方ないですねぇ。」
*
「で・・・名前。」
「・・・姫ちゃんは?」
「・・・っ・・・。」
「ええ名前やんか。」
ッ・・・・///
「自分は名前持ってへんねん。」
「え?」
持ってない?
何でだろう・・・。
パパとママにつけてまらえなかったの!?
「捨ててもうてん。でも、恥ずかしいからほかの人には内緒な?」
二人だけの秘密やでって・・・。
「名前がないならジョーカーでいいよ。もう、きかないから。」
「ちゃん・・・」
「ちゃん付けで呼ばないで!!」
嫌なの・・・うん。
嫌なのよ・・・。
「私、ジョーカーに姫って呼ばれるの嫌いじゃない。だから姫って呼んで。」
「!?」
うん・・・好きなんだ。
「姫ちゃん・・・?」
「く・・・紅麗のトコ戻る!!」
きっと顔赤いよ。
「ほんま、かわええなあ。」
ジョーカーはジョーカーだ。
奴は敵だ。
こんなにも心臓を狂わせる。
名前なんか呼ばれたら心臓、破裂しそうだよ・・・。
end。
後書。
いつもと違う感じにしてみました。
中途半端なものも好きなんです。(ぇ
ほのぼのも好きですね。
書きやすいし・・・。
最近はギャグとシリアスのが書きやすくなってきて糖分が足りないので、頑張ろうと思います。
瀬陰暗鬼