今日は嬉しい日曜日!…それはほんの数分前まで。
わーどうしよう。正直今の状況が飲み込めないよ。
わたしはのんびりとコーヒーでも飲みながら彼と談笑するつもりでダイゴさんの家へ遊びに行ったはずだった。
だって本人にも『いつでも遊びに来ていいよ』と言われていたし。
「…すすすすみませんダイゴさん。」
「ん?」
「ひとつお伺いしたいのですが。」
「言ってごらん。」
「今の状況を丁寧に説明していただけませんでございますでしょうか!」
そう!わたしは今、大変な事になっている。
何故だろう。どうしてだろう。
ダイゴさんに、
ダイゴさんに押し倒されてる、なんて……
(だ、誰か夢だと言ってよ!)
「、敬語の使い方間違えてる。」
普段と変わらない笑顔でさらりと間違いを指摘する彼は、先ほど何を思ったか突然わたしをソファへ押し倒したのだ。最悪!
勿論突然すぎた行動に何の対処を出来るはずも無く大人しくソファへ沈んでいった。(ふかふかしてるなー……じゃなくて!)
視界の端に移るコーヒーカップは白い湯気も消えかけ始めている。
美味しいうちに飲んであげたいのですわたしは。だからどいてください。
「で、どうしてわたしはソファの上で押し倒されなきゃいけないんですか。」
「理由は必要かい?」
「もちろん必要ですよ!」
「うーん…が僕の隣に座るからじゃないかな。」
「……は?」
「ごめん嘘。」
クスクス笑いながら彼はわたしの手首を開放した。
とりあえずわたしはソファから起き上がって、溜息をついた。
「心臓に悪い冗談、やめてください。」
「…本当は冗談にするつもり無かったんだけど。」
「え、」
「最後までしてしまおうか、ちょっと悩んだ。」
恐ろしいことを平然と言ってしまう彼に背筋が寒くなる。
いやいやこれも嘘、きっと嘘……。
でも顔は本気な気がしてしょうがない。
「や、やだなあダイゴさん何言って「…ねえ、今日は一度しか言わないからちゃんと聞いて?」
「どうも僕はね、が好きで好きで仕方が無いみたいなんだ。」
頭が上手く働かなかったようだ。彼は、何を?
「…わたし、ですか。嘘でしょう?」
君しかいないだろう?
そう言ってあたしの額を親指と中指で弾いた。少し痛い。
「嘘じゃないよ。好きでも無い子にこんな事は僕はしないし、それに部屋にも招待なんてしないからね。で、は?」
「…………。」
「?」
「あー!好きです。大好き、です。正直さっきもドキドキしてました。」
「知ってる。」
「…まさかの確信犯ですか。」
「好きな風に言えばいいよ。…よし、これで心置きなくを抱ける。」
「ちょ、」
そして再びソファへ沈む。
「あ、あのっダイゴさん…心の準備がまだ……!!」
「全く何言ってるの?もう止まらないよ。」
(ずっと僕は我慢していたんだからね。)
fin.(2010.03.16/加筆修正2010.04.07)
→最近はずっとダイゴさんの事しか考えていない気がする。RSEリメイクはいつだろう。