「ゲームしよう。」
そういった彼は、楽しそうでした。
033.Don't speak!!
「ど、どんなゲーム?」
「シンプルに、喋ったら負けv」
「単純だね。」
「じゃあ、声を出したら負けね!」
「いいよ。で、罰ゲームは?」
「勝ったほうのペットになる。どう?」
「ふーん・・・いいけどさあ。」
なんでこの時、断らなかったんだろう。
「じゃあ、よーい、スタート。」
私は本を読み始めた。
和也は私のことをずっと見てる。
照れる。
急に和也はいそいそと動き始めた。
無言で見ると、にやりと微かに笑って引っ付いてきた。
やっとこのゲームの意味が分かった気がした。
・・・。
腰に手を回された。
唇に深く、深く、口付けされる。
憎たらしい・・・。
でも、舌まで侵入されたら、私は声を出さずにいられない。
「ん・・・っふっ・・・」
和也が離れてにやりと笑ったのがわかった。
やられた。
「の敗けだね♪ペット、ペット♪」
「今の、反則だよ!!」
「違うもーん。」
ずるい。和也はずるい。
「ぺ・・・ペットって?」
なんか凄く嬉しそうに紙袋を取り出した。
「じゃじゃーん!仁より入手した、猫変身セット〜♪」
赤西くん!!和也に何てものを渡してるのよ!!
「耳とね、尻尾と、あとねー両手足の猫手足セット〜♪」
そんな楽しそうにしないでください!!
「あと、服はね、ヒョウ柄とメイド服とセーラー服と水着!!」
時期的に水着は寒いわ。
セーラー服は年齢的にもう・・・。
「うーん・・・じゃあ、猫さんメイドにしよっか♪このメイド服、ミニスカなんだって!!」
本当、赤西くんのバカー!!
「着替えさせてほしい?自分で着替える?」
「じ、自分で着ます!!」
さて、まずしっぽ。
ベルトっぽくなっていて、メイド服にはばっちりしっぽを通る穴があいている。
あれ・・・?耳がない!?
多分、和也が持ってるな。
ってか、わざわざガーターベルトまで用意してある。
仁くん、まじで恨むよ。
あ、本当にミニスカだ・・・。
下着、ぎりぎりだし!!上はご丁寧にブラジャー無着用のタイプだし。
いくら私が独り暮らしだからって・・・。
しかも、これ、体のラインばっちりだし。さすが赤西くん・・・。
「まーだー?」
「はいはい。今入りますよ。」
恥ずかしいし、この格好。
「似合うvかーわいーv」
こんなの似合っても嬉しくない。
「はい。猫耳vあ、猫耳着けたらにゃあ以外言っちゃ、駄目だからね。会話も無し。Don't speak Japanese!!」
「えっ・・・ちょっ・・・」
装着とか言って猫耳をつけられた。
てか、19なのにこの格好はないでしょう。
酷いわ。
「ちなみににゃあ以外を話したら罰ゲーム。服を一つずつ脱がしまーす。」
ちょっと待った!一枚ずつって・・・これしか着てないから!!
二枚よ!?
上はブラジャーもしてないし!!
「んじゃ、。おいでー?」
「・・・。」
「ペットなんだから従わなくちゃ駄目でしょー?」
憎たらしい!!
「に、にゃあ・・・」
「かわいいv」
可愛いっていいつつも、今、にやりって笑いましたよね!?
「しっぽ〜♪」
尻尾と言いつつ、触れてるの太股だからね。
セクハラで訴えてやる!!
「ね、ちゅうして。(だってムラムラしてきちゃった。)」
こいつ、調子に乗ってます。
いいもん・・・拒否ってやる。
猫にだって、拒否する権利はあるさ!!
「にゃあ・・・。(フルフル)」
「(拒否!?)ふーん。じゃあ・・・。」
じゃあとか言って、胸を触り始めた。
服の上からだけど、下着がないぶん、きついんです!!
「声出せば?楽になるよ?」
絶対確信犯だ!!わかってやってるよ!!!
とりあえず、声が出そうになるのを手で押さえてたら首もとについていたりぼんをほどいて、手首とその辺の家具のパイプを繋いだ。
でも、問題はここじゃあなくて、りぼんをほどかれるとブラウスっぽいものがはだける。
このままじゃあ、簡単に服まで脱がされてしまう。
和也の手が、服の中に侵入する。
体制的に逃げられるわけもなく、私はされるがまま。
「いやぁ・・・」
「今、いやって言った?」
そのにやりとした笑いムカつく。
でも、心とは逆に体が熱をもっている。
とりあえず、必死に首を横に振る。
「ったく、意地っ張りだなあ。」
理性がとびそうだ。
もともと、こんな格好を了承した時点であるか、微妙なとこだが。
「ってか、そんな可愛い顔で我慢されたら俺がきついじゃん。ほら、喋っちゃいな。」
どーせこのままでも和也が限界で・・・ってパターンになるだろうし、悔しいから負かしてやりたい!!
でも、私、感じやすい体質なんです!!
「!!(ピーン!)」
ん・・・?
嫌な予感が・・・。
「(にやり)ふー。」
「ひゃあっ!!」
えっと・・・簡単に言うなら耳に息をかけられました。
私、これ、弱いです。
そして、すごく嬉しそうな和也。
やっちまったーって顔の私。
「しゃーべった♪しゃーべった♪俺、Don't speak Japanese!って言ったよね?」
生命の危機!!
「罰ゲームは脱ぐんだよねー♪何がいいかなあ、とりあえず、下着ね!!」
この人、一ミリも悩んでません。
「他はいいや。その格好、エロくてそそる。」
サド!!S!!助けて錦戸くん!!
「駄目だよー。錦戸くんが来たら取り分が減っちゃう。」
3Pですか!?スリープレイですか!?
結局、ヤられるのね。
「もう、喋っていいよー。下着だけで十分v」
神様、仏様、田口淳之介様ぁ!!
「はいはーい、んじゃ、遠慮なくv」
もともと遠慮する気がないでしょ!!
_________
「んっ・・・はっ・・・あぁっ・・・はぁ・・・」
体内を何本かの指がバラバラに掻き回す。
体が熱い。
「ね、今何本か知ってる?」
そんな余裕ないです!!
「三本だよ♪てか、いつもより感じてるでしょ?コスプレのせい?明るいせい?あ、手首を固定されてるからか!!」
「ん・・・っはぁっ・・・」
うまく口が動かない。
いや、口だけじゃない。
おもいっきり抵抗してやりたいのに・・・自分が腹たつ!!
「か・
もう駄目だって伝えようとしたらにっこり笑って可愛いって。
今言われてもあんまし嬉しくないよ。
ただ恥ずかしさが増すだけ。
「イれてもいい?」
いつも聞かないくせに・・・。
駄目って言うわけがないっていう・・・本当確信犯だ。
ってか、この状態で、駄目なんて言えない。
三本の指がイかせないようゆっくりゆっくりバラバラに動く。
こんだけいろんなものがあると自白剤とかありそうだ。(ないよ!!by和也)
「い、いいよっ・・・も・・・駄目っ・・・も・・・っ」
一回額に優しくキスして。
本当こういうとこ優しいんだから。
服を脱がず、何くわぬ顔で私の中に入ってきた。
さっきよりも耐えられず声が溢れる。
頭の中が真っ白になった。
「か・・・ず・・・やっ・・・すきっ・・・」
「うん。好き。」
余裕な和也を見ながら私は絶頂を迎えた。
そのあと、体に力が入らない私にもう一回深いキスをして、突いた。
さっきよりも強い刺激にもう一度絶頂を迎え、瞳を閉じた。
_________
「っ・・・痛いっ・・・。」
目覚めたとき、私は、あの無駄に体のラインが目立つメイド服と猫化の状態ではなく、普通にパジャマを着ていた。
下着はついてなかったけど。
「あ、起きた?」
「腰痛い。」
ごめんごめんと言いながら笑う和也。
全然悪いと思ってないでしょ!?
「またやろう?喋るな!って。」
「もうやらない。」
「ってか、あれ、俺が初めて覚えた英語なの。」
「え、普通、私は○○です。みたいなやつじゃないの!?」
「俺、初めてでた英語の授業が命令形でした!!」
こいつは・・・。
「そんときの英語の先生がエロくてさ、彼女とヤる時、言ったら面白いぞーって。だから試してみました!!」
その先生のこと、恨む!!
呪ってやる!!
「あ、俺、イってないんだよね。もう1ラウンドね!!」
「や、ヤりません!!」
彼が小悪魔的な微笑みをしたらご注意を。
喋るな!にはお気を付けください。
私は身をもって知りました。
END.
あとがき
エロです。(ぇ
弱めのエロです。
微エロじゃなく、弱めのエロです。(ぇ
気持ちが悪くなった人は精神科に行ってください。(ォィ
一切の責任は負いかねます。(ォィ
苦手な人は見ないでください。(コラ
ってか、後書で言っても無駄か。(その通り
お題は結構エロを書くと思いますよ。(ぇ
瀬陰暗鬼