姉ちゃーんv」

「ゲッ・・・」





彼は小金井薫。
二つ下のガキ。





「無視しないでよ!!」

「するわよ!この前、私の消しゴム、二つに割ったでしょう!?」

「うん。」





うんじゃないでしょ!!





「ね、俺さ・・・姉ちゃんのこと好きなんだ。」





狼少年の話と一緒なんだよ、小金井。





「またいつもの悪ふざけ?私ね、あんたよりも、土門の方がずっとまし。」

「土門兄ちゃんには風子姉ちゃんがいるよ。」

「誰も付き合いたいなんて言ってないわよ。」





でも、あんたとは付き合いませんとはっきりきっぱり言う。





姉ちゃん・・・」





子犬のような目をしても駄目です。





「前、危ないよ。」

「え!?」





小さい体にごつんとぶつかった。





「こここ、小金井!?」

「ちょっと早く動いてみましたー♪」





いつものやつだ。





「ねぇ、そんなにからかって楽しい?」

「うん。」





こらこら。





「でもからかってるわけじゃないよ。」

「嘘吐き。」

「まって!」





振り返ったら唇に柔らかい感触。





「な・・・何すんの!?」

「・・・俺がいつも姉ちゃんにやるのは・・・スキンシップ。年下からの可愛い悪戯だよ。」





そう言って駆けていった。

何が可愛いよ・・・。










023.悪戯











小金井なんかだいっ嫌いだ。



あとがき。

みじけー。
はい。
薫ちゃんは可愛い子です。
年上キラーだといいとおもいました。
ってか、薫ちゃんと烈火は似ているのに、薫ちゃんはモテモテで烈火はずーん・・・なのはなんででしょうね。

瀬陰暗鬼