「雄ちゃん。」

「んー?どしたー?」

「これ、聞いた。」















私が持ってきたのは、デビューシングルのReal Face。




















「今頃!?」

「だってお金なかったんだもん。」





















「本当は初回の7ジャケット全部ほしかったんだあ」って言ったら「そんなに買わなくていいよ。一枚で。」って言われた。
























んで、本題。





















「で、聞いてて思ったんだけど、雄ちゃん、ヒューマンビート以外のとこ歌ってる?私、雄ちゃんの声わかんない。」





















正直に言ったら、すごく落ち込まれた。



















「だってね、和也君も、仁君もわかるの。(ソロあるし)聖君はほとんどラップでしょ?
 田口君も何かわかりやすいし、上田君も独特的だし・・・」

「・・・(涙)」























すごい、ショック受けてる!?
























「雄ちゃんの声、好きなのにわかんないんだよぉ・・・。」























あ、ちょっと明るくなった。

雄ちゃんって全部顔に出るよね。






















「6人が個性満載でしょ?だから歌に個性が出る、聖とか、赤西とか上田とかには勝てないよ。
 でも、俺はヒューマンビートで目立ってるから、CDでそこまで目立たなくてもいいかなあって。」





















雄ちゃんって遅刻が多いけど、でも、あんま積極的じゃないよね。

控え目ってやつだね。





















「でも、に気づいてもらえなかったのは悔しいなあ。」




























本当はね、本当は探したんだ。

雄ちゃんの声、真剣に探したんだよ。

でもね、わかんなかったんだ。






















でも・・・






















「雄ちゃん、私、探す。雄ちゃんの声、見つかるまで探すよ。」






















絶対見つけよう。






















「だから雄ちゃんは今までどおりでいて。目立たない雄ちゃんでいて。私だけがわかる雄ちゃんでいて。」


















伝わってるかなあ・・・気持ち。























「うん。」

「大好きだよ。雄ちゃん。」
































こんなにも好きが溢れてる。





















「ね、一緒に聞こう。で、雄ちゃんの声を教えて。」

「じゃ、一緒に探そう。」

「うん。」





009.君の
      
を探そう。










―ね、雄ちゃん。こうしてるだけで幸せだね。


end

あとがき

短いね。(笑
ってか、中丸だしね。(わけわかめ
この御題見た瞬間これは中丸だって即決でしたよ。(笑
楽しかったです!!!!!!(ォィ
絶対主人公ちゃんは小さめで可愛い子だね。うん。(なんだそりゃ。
ではー。

瀬陰暗鬼