「マツバさんマツバさん!」
「ん?」
毎日のようにエンジュジムに遊びに来る彼女が、今日は一段と嬉しそうな表情でやってきた。
大事そうに持っているのはモンスターボール。
「聞いてくださいよマツバさん!あのですねえ、私のピジョンがピジョットに進化したんですよ!!」
「本当?」
モンスターボールから出てきたのは確かにピジョット。
「一番最初に報告したくて走ってきたんです。私がんばりましたよー!」
「良かったじゃないか、。」
「へへ…マツバさんに誉めてもらうととても嬉しい…。」
ポッポの時から大切に育てていたもんな、と頭を撫でてやれば嬉しそうだ。(まるでこいつもポケモンのようだ)
「今度どこかに出かける時は言ってください!私のピジョットで送り迎えしちゃうので!!」
「今度頼んでみようかな。」
「いつでも言ってくださいね!」
「…ねえ、はゴーストタイプは好きじゃないの?」
「え、好きですよ?だってマツバさんのポケモン可愛いじゃないですか。」
私、小さい頃からピジョットが欲しかったんですよー。
そう言って彼女はピジョットに笑いかけた。
もピジョットもとても幸せそうだ。
「ふうん…。」
ふと浮かんだのは某ジムリーダー。
そういえばアイツもピジョンがピジョットに進化したなんて連絡が大分前に着たような…。
(ああなんだか少しもやもやする)(彼女がもしも…いや考えるのはやめておこう…)
ぼんやりと考え事をしているとが僕を呼んだ。
「ねえ、マツバさん。」
「なんだい?」
「また一緒に、行ってくれませんか。」
「え?」
「ゴーストタイプ、欲しいんです…ピジョンが進化したら頼もうって思ってたんですけど…だめ、ですか?」
「ゴーストタイプ?」
「マツバさんのポケモン見ていたら私も…欲しいなって…。」
「僕でよければ、いつでも付き会うよ。」
答えると彼女はとても嬉しそうに笑ってくれた。

(マツバさん!私、ムウマとフワンテが欲しいんです!)
(へえ、どうして?)
(2匹とも可愛いからです!)
fin.(09.12.09)
→うっかりマツバにはまりました。でもポケモンではダイゴさんが1番好きです。