会いたいって思うのは当然でしょう?















003.欲求















「コムイ!!ユウは?」




















私はここ最近、コムイのとこに通っている。




















「神田君なら任務中だよ?ちゃん。」

「だって・・・ユウにもう三週間も会ってないもん!!」

















恋人と三週間も会ってない。

どんだけキツイかわかる?





















「三週間なんて平気さ!!序の口さ!!!僕なんか二年もリナリーと会えないときとかあるんだよ!?」



















リナリーは妹でしょ!?



















「じゃあ、ヒナも任務に行く!!任務よーこーせー!!」

「そんなことしたら僕がクロスに殺されちゃうもん。」




















クロスは元帥で、私の育ての親。

私を任務に行かせてくれないのは一度任務中に死に掛けたから。

私はファインダーもパートナーも庇って戦うからボロボロになって死に掛けた。

めったに教団に戻ってこないクロスが、教団に戻ってきてすごく怒られたのを覚えている。

そのときにクロスは任務禁止を言い渡した。

大元帥も納得させて。

ちなみにそのときのパートナーはユウ。

























「ってかさ、ユウの名前を呼んで怒られないのはヒナだけさー。」





















この変態はラビ。




















「ラビッ!!いきなり抱きつかないでよぉっ!!」

「ヒナはちっちゃくてすっぽり入るから抱き心地抜群さ!!」
























小さいのはわかってるけど・・・ラビのバカー!!!






















「そういえば、ラビは神田君と一緒じゃなかったかい?」

「ユウ!?」

「あー・・・ユウなら部屋さ。疲れたから寝るって。」






















寝る?

三週間も寂しい思いをさせといて?























「ユウのバカー!!いいもん!ラビと浮気してやるー!!!!」

「まじで?じゃあ、俺の部屋行くさー!!」

「嘘に決まってるでしょ!!浮気ならラビよりアレンの方がずっといいわ!!」



















絶対こっちから行ってあげないんだから。




































*


























って、来ちゃった。

只今、ユウの部屋の前。

だって会いたかったんだもん。























「ユーウー・・・寝てるー・・・?」






















返事がない。

寝てるの?






















「ユ・・・って、起きてるし!!」



















覗き込んだら起きていました。




















「起きてたの!?」

「何か用か?」






















カッチーン☆





















「ユウなんか知らない!!」






















いいもん、ラビと本当に浮気してやる。




















「ヒナ。」




















後ろから強い力で引っ張られて私はユウの腕の中。






















「何よ!!」




















じたばたしていたら向かい合わせにされ、キスされた。




三週間ぶりのキス。




いつもより、甘く、深く、濃く・・・。





















「・・・はっ・・・ユウッ・・・」
























やっぱ大好きだよ。





















「もっと・・・もっとして。」




















リクエストに応えるようにキスの嵐。








気持ちいい・・・。
















きっと、このキスに酔ってしまってる。





















「ん・・・ユウッ・・・」

「欲求不満かよ。」

「そりゃあ、ずっとこんなとこで篭ってたら欲求不満にでもなるよ。それに・・・寂しかったし。」























頭を撫でる大きな手。

真っ黒な瞳。

綺麗な黒髪。























「ねぇ、次の任務まで、ずっと一緒にいてくれる?」

「仕方ねぇな。」





















素直じゃないなあ。




















「大好き。」






















少し照れた彼を見て私はすごく満足です。





















なかなか会えないと不安がたまる。

そして、欲求だってたまっていく。













でも、それだけ彼のことが好きってことなんだよ。





































end。

あとがき。

エロくなんなかった・・・。(ソック!!
このタイトルは普通ならエロでしょう・・・(ォィ
当初の予定ではこのお題は、神田ではなくてナマモノで赤西さんの予定でした。
なのに、無理やり神田に変更しました!!!!
ツンデレー・・・大好きです。
でも、へたれのほうがもっと好きです。(?)
決して赤西さんと神田を天秤にかけて神田が勝ったわけじゃございませんので。(なんだそりゃ。
ただ、D灰連載の主人公があまりにも可愛くなくて、可愛い女の子が書きたくて・・・(そんな理由。
やっぱエロのがよかったですか?

瀬陰暗鬼